GPS・サイコン製品レビュー

RAVEMEN FR300!バージョンアップした、サイコンマウント装着ライトの実力は?

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なに怖がってるんですか!
なにびびってるんですか!
ここにいるんですよ。
あなたに勇気づけられ、元気を貰い、
後先考えずにポチった人間が!

鶴見川CRの狂犬(犬種:チワワ)、nadokazuです。

というわけで、本日の駄文はこちら!

サイコンにコバンザメする補助ライト「RAVEMEN FRシリーズ」

「RAVEMEN FRシリーズ」は、自転車用ライトを中心にラインナップを展開しているRAVEMEN(香港)電子有限会社製の補助ライトです。シリーズ最大の特長は、上面/底面にGARMIN形式(パーツ交換でWahoo形式にも対応)のアタッチメント/マウントが設置されているところ。サイクルコンピュータと合体して、マウントとの間に挟むように装着できます。

同様の構造を持った製品は本機の販売前からあったようですが、自分の狭い狭い観測範囲だと最近は見当たらない感じ。いずれにしても「非常に珍しい構造を持った補助ライトである」というのは、間違いのないところでしょう。

補助ライトの稼働率が爆上がり!

「補助ライト」って、決してクリティカルな機材ではありません。忘れたところで、別に痛くも痒くもない。何の支障もなく、普通にサイクリングできちゃいます。「あるといいけど、無くても全然困らない」そんな程度の存在。雑に扱われてしまう運命を、自ら持っている悲しみの機材です。

そのうえ自分みたいなズボラ野郎だと「絶対に必要」ではない機材のことは、いとも簡単に意識から抜け落ちます(「絶対に必要なものだって抜け落ちてるだろ!」というツッコミ不可)。

なので他の補助ライトを使っていた頃は、「持って行くのを忘れた!」とか「使おうとしたらバッテリー切れてた!」という残念事案が頻発。せっかく買った補助ライトの稼働率は、絶え間なくGPWS(対地接近警報装置)のアラートが鳴り響くレベルの超低空飛行状態でした。

どれだけ優れた機材であっても、家に置いたまま出かけちゃったら買った意味がありません。嫁様にバレたら、間違い無く正座でガン詰めされていた激ヤバ事案化確定です。

だがしかし!

FR160の購入で、状況は一変しました。ほぼすべてのサイクリングに、きっちり補助ライトを携行/活用できています。

あれだけ多発していた「持って行くのを忘れた!」という失敗だって、発生回数ゼロです。ズボラな性格は一切変わっていないのに、いったい…どうして?

理由は簡単「サイコンと一緒に管理できるようになったから」です。

絶対に着け忘れない機材の筆頭格である、サイクルコンピュータ。そこにコバンザメさせることで、忘れても困らない機材である補助ライトが「必ず持って行く機材」の一部に早変わりします。サイコンを充電して自転車に取り付ければ、自動的に補助ライトもセッティング完了!という驚愕のコペルニクス的転回を、本機はもたらすのです。

管理したり持ち出したりすることを意識しないのに、補助ライトとしての機能を発揮する機会を逸しない。これこそが本機のような「サイコンにコバンザメする補助ライト」が持つ、最大のストロングポイントに思えます。特に自分みたいな意識低い(ルビで「だらしねー」)系の自転車乗りには有り難すぎて、父ちゃん涙が出てくらぁ。

大幅スペックアップ!FR300新登場!!

さてさて、そんなサイコンコバンザメ補助ライトの「FR160」にバージョンアップ版の「FR300」がいつの間にか新登場していました。

今回レビュー用に機材をご提供いただいて…などという美味しいお話は一切なく、ページ右上の「注目アイテム」でバージョンアップ版が出ていたことに気付いて普通にポチりました。自分、アンテナ低過ぎィ!!

それにしても

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という物欲のマッチポンプが、いっこうに止まる気配を見せません。これってもしや、破綻に向けて全力疾走している状態なのでは?

この世界の恐るべき真実に気付いてしまい、布団にくるまって泣きながら震えているとスマホにAmazonからの配送完了通知が届きました。

「新型キター!!」

いやー「新機材の到着」って、何度味わってもよいモノですなぁ。家計が崖っぷちに立っていることも、この瞬間だけは忘れられます。

新型のFR300と、既存モデルFR160のスペックを比べてみた。

FR160を使っていて何も困っていないのに、空っぽ頭でポチってしまった新型。型番は「200」じゃなくて「300」。なんだか大きく出やがったな!という感じですが、それに見合った差はあるのでしょうか?

さっそく開封して見比べてみるとFR160(左)よりFR300(右)は、ひと回りほどサイズアップ。そしてスイッチが本体側面に移動している、という違いが目に付きます。あと、型番ロゴのプリントが無くなって、クリーンな見栄えになりましたね。

実測した重量は、FR160が52.3グラム。

FR300は、74.6グラム。実用上は、誤差の範囲内でしょう。

点灯させてみると、LEDの発光部も数が増えているのがわかります。FR160が、前面8/側面5×2(左右)の合計18カ所。それに対してFR300は前面8×3段、側面5×2(左右)で、合計34カ所と2倍近くに盛りまくり。

発光部の数が増えた分だけ最大光量も向上していて、FR160の最大160ルーメンに対してFR300は最大300ルーメンです(共に警告点滅モード時)。素人目にだって、明るくなっていることがハッキリとわかりました。

そしてFR300は、バッテリー容量も増加。380mAhから1200mAhと、実に3倍以上のスペックアップを果たしています。これは光量/ランタイムに如実に表れていて「ゆっくり点滅」モードでFR160は50ルーメン・約8時間だったところが、FR300は100ルーメン・約24時間に大幅アップ。

「ラピッド点滅」モードだと、どちらのモデルもランタイムは約12.5時間。ですがFR160が25ルーメンなのに対して、FR300は100ルーメンと数値上の光量はなんと4倍ですわよ、奥様!

個人的に嬉しかったのは、光量よりもランタイムの大幅延長。完全にn=1の実感値ですが、FR160って「スタートと同時にスイッチを入れるとゴールする頃にはバッテリー切れで消灯しちゃってる」という感覚があります。

けれどFR300になってランタイムがこれだけスペックアップしているなら、ブルベでも走らない限り心配不要でしょう。ライトよりも先に、乗り手のほうが充電切れを起こしちゃいそうです。

サイコンが充電できるFR300!実用性は?

FR300のAmazon商品ページには「予備電源としてサイコンを充電できます。」という旨の記載があります。機能としては面白いですが、近頃のサイクルコンピュータはランタイムがメチャ長いので役立つ機会はあまり無いかも。

サイコンよりはバッテリー切れしたスマホを復活させられたら嬉しいのですが、マニュアルには「スマホやその他デバイスの充電には使用しないでください」とガッツリ書かれていました。サイコン以外のデバイスを接続すると、保証対象外になる可能性ありとの記載も。

実はその部分を読む前に、思いっきりスマホの充電実験をしちゃってました。わたくしのFR300、買ったその日に早くも保証対象外です!サヨナラ!!

で「スマホの充電に使えるのか?」という無謀な実験結果ですが、

  • スマホのインジケーターが充電中表示に変化する

というのは確認できています。

ですが「バッテリー残量が増加したか」は、確認できませんでした。だって、あまり長いこと接続していると、FR300の負荷が心配なんだもん!保証対象外の行為だもん!!

そんなわけで素人の雑な実感結果では「スマホに接続した場合、バッテリー容量の減少スピードを抑えることができるかもしれない」ぐらいしか申し上げられませぬ。

ちなみにスマホへの充電中は、電力表示ができるUSBケーブルでずっと「1W」の表示。FR300のバッテリーはスペック表によると「標準出力 5V/300mA」で、カシオのサイトで計算すると「1.5W」という答えが出ましたから妥当な表示に思えます。

近頃のモバイルバッテリーは、AnkerのLightning端子一体型でも出力12W。モバイルバッテリーとしての性能には、あまり期待しない方が良さそうです。

まぁ、これ「補助ライト」ですからね!

そのほか、使ってみて気になった点など。

FR300は、アタッチメントが金属製になっています。サイコンマウントに捻って取り付けるとき、ちょっとキツい感じがしました。脱着のたびに、微妙なストレスを感じるかも。

本体上部へのサイクルコンピュータ取付は、カッチリしていてガタつき無しです。自分のFR160はサイコンを取り付けて走ると振動でカタカタ言うので、パンクしたチューブの切れ端を挟んで対策していました。FR300は、その辺りも完全に対策済みの感じ。乗車中、カタカタ音が気になることは無かったです。

あと本機を装着するとサイコンの画面位置が、本機の厚みの分だけ上昇します。アウトフロントマウント利用時に、ステムとツライチになりにくく見栄え的に気になりますが、さすがにそこは諦めるほかありません。

まとめ

補助ライトは、あくまで「補助」するためのもの。華々しく活躍する機会は、どこにもありません。けれどデイライトとして使えば、メインライトのバッテリーを温存しながら安全性向上の恩恵をキッチリ受けられます。

ずっと点灯させずにいても、メインライトのトラブル発生時には緊急避難的なバックアップ用途で活用できる。つまり「付けていて無駄になることがない」機材でもあるわけです。無くても決して困りはしないけれど、「あった方が絶対にいい」というのは断言していい…ですよね?

そして「RAVEMEN FRシリーズ」は、そんな補助ライトを「特に意識しなくても確実に稼働させられる」という自分のようなズボラに嬉しすぎる機材。現行モデルの補助ライトとしては、もはや決定版なのでは?

これから購入するのであれば、新型のFR300は既存モデルのFR160をあらゆる面で凌駕しているので敢えてFR160を選ぶ理由は無いように思えます。

デイライトを点灯/点滅させて走れば、陽が出ている時間帯でも被視認性は確実に高まります。安全性を向上させこそすれ、マイナス方向に振れることはありません。まだ補助ライトを使っていない、という方には是が非でも導入をオススメしたいアイテムです。

補助ライトの導入増で多くの自転車乗り皆様の走行安全性が向上すれば、自分としてはこれ以上に嬉しいことはありません。もちろん「みんなも俺と同じ物欲沼に堕ちるがいいわ!!」なんて気持ちは、これっぽっちも…ございま…せん…。【本当】【本当】

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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