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スネ毛あるある:どこまで剃るのが正解なのか…誰も教えてはくれない

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Instagramのおもしろ自転車ミームアカウント、Feed Zone Newsがまたまた破壊力の高い作品を投下しています。”New Cyclist Not Sure Where To Stop Shaving”… 「ビギナーサイクリスト、どこで剃るのをやめたらいいのかよくわからない」というタイトルですw このアカウントはめっちゃ面白いので皆さん是非フォローしてみてくださいww

インスタにミームアカウントはたくさんありますが、発想・コラのセンス・スキル・知性ともに頭一つ抜きん出ている感じがします。

どこまで剃るの?

確かにスネ毛はどこまで剃ったらいいんだろうか、と悩むことはありますよね。しかし「正解」がわからない場合は「不正解」を考えてみると、正解がぼんやりと見えてくることがあります。

そこで「不正解」を考えてみたのですが、

スネ毛のみならず大腿部の毛まで全部剃る

のは手間ですし、これは不正解ではないか、と思ったのですが、もし大腿部の毛まで剃ることでほんのわずかでも「軽量化」したい方もいるかもしれないので、これは難しいところです(そういう方はもはやスキンヘッドであり、脇毛まで剃っているかもしれませんが…)。

そもそもなぜスネ毛を剃るのか

そもそもなぜサイクリストにとってスネ毛を剃るのが一般的な慣行になっているのでしょうか。これは、大きく2つの目的があると思います。

  1. 空力の向上
  2. 怪我をした時の手当のしやすさ

です(あと「見た目」というのもあるのかな?)。

より良いエアロのために

空力の向上、エアロ性能の向上ですが、これは簡単に言うと「こまかい構造物があるとそれが空気をかき乱して空気抵抗に繋がる」からですね。

スポーク数の少ない手組みホイールを作ったり、そういうホイールで走ってみたことのある方は体感的に理解できると思いますが、やはり空気をかき乱すものが少ないとエアロ性能は向上します。

私はだいぶ前にMavic Open Proでフロント32本組・16本組を自分で組んで試してみたことがありますが、少スポークは貧脚素人の私でもその空力の良さを体感しました。剛性面では不利とも言われていますが、空力は明らかに良いと感動しました

最近のロードバイクがアウターケーブルをインターナル化したり、リムブレーキキャリパーをフォークの裏側やフレームの見えないところに隠したり(故に昨今のディスクブレーキはエアロ性能的に見ると退行では…)、ヘルメットがカナブンやハナムグリのようなツルツルした形状になっているのも概ねそういう理由です。

ディスクブレーキローター

露出したディスクブレーキキャリパー・ローターはエアロという観点からは退行? 空気の乱流が増えるはず

スネ毛はたとえるなら外側に露出したワイヤー類のようなものとも言えるわけで、ほんのわずかながらも空気抵抗の増加につながってしまいます。エアロヘルメット・エアロスーツまでやるのならスネ毛もきれいに剃る、というのは当然の選択でございましょう。小さいところの積み重ねがトータルでの空気抵抗低減につながるはずです。

より良い衛生のために

一方、「怪我をした時の手当のしやすさ」ですが、これは説明しなくともピンときますよね。落車して膝から下を擦りむいてしまった、というような場合、そこに毛がないほうが絆創膏などを当てやすいですし、毛があると微細な土やホコリが毛がからんでしまうので、細菌が入るリスクが高まります。

水できれいに洗い流せれば大差ないかもしれませんが、近場に水がない時こともあるでしょうから、やはりスネ毛は剃っていたほうが良いでしょう。

で、どこまで剃るのが正解なんだ

ここで最初の問い、「どこまで剃るの?」に戻ると、ショーツが隠している大腿部のすぐ下まで剃れば、エアロ性能的にも、怪我の時の手当を考えても、それで良さそうです。

ヒルクライムにガチに取り組まれている方で1g単位での軽量化を考えている方は、もう全部剃ってしまっても良いのでしょう。

スネ毛をめぐる神話

ところでBicycling.comというサイトに、こんな面白い記事があるのでご紹介します。「むかしはこんなヘンな慣行があったんだよ、でもいまはこうなってます」という特集記事です。

参考 The Worst, Wackiest, and Stupidest Rules Cyclists Have Followed

その記事に、スネ毛を剃ることについて次のような言及があります。

むかし: レース前日には毛を剃らないこと。なぜなら微細な(皮膚の)切り傷を癒やすために、また、新たに毛を生やすために貴重なエネルギーが消費されてしまうからである(Belgian cycling lore, 1900s)

現在: 出発直前ギリギリに剃るべきである #aeroiseverything

専門家の意見: 毛はいつ剃ろうが同じ割合で成長します。数カ月間もカミソリの刃を交換していないということでもなければ、治癒が必要なほどの切り傷にはならないでしょう(Claudette Lajam, M.D.)

これはおもしろいですね、むかしむかしは、あまり早い段階で毛を剃ってしまうと体力が奪われる、という考え方があったようです。また「出発直前ギリギリに剃る」というのは、メッチャ毛深い方であればレース中に0.Xmmくらい毛が生えてしまってエアロ性能に影響が出る、ということでしょうか(さすがにそれはやりすぎだろwwww いや、そんなことはないか)。

で、結局どこまで剃るのが正解なのか

というわけで、最終的に「正解」は誰にもわからないわけであり、個々人の裁量に委ねられることになりますが、私の場合は結構適当で、大体ショーツから見えていなければOK、という感じでやっています。腿から上を剃ることは、ないです。皆さんはどんな感じでしょうか。

スネ毛剃りといえば、私は「パナソニック・ボディトリマーER-GK60」という製品を愛用しています。amazonではかなり売れている、定番商品のひとつです。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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