グラベルバイクで新しいタイヤを試そうとPanaracer GravelKingを物色していたのですが、ぱっと見た感じ自分が探しているモデルを見つけるのが難しく感じられました。
例えば「グラベルキングで幅は少なくとも38mm以上でチューブレス対応のモデルが欲しい」と思っても、えーと、どれだろう…という感じで直感的にわかりにくかったのでした。というわけでラインナップを整理してみました。
モデル名の整理
まずは名称の理解から。以下はPanaracer公式サイトにラインナップされているGravelKingの基本ラインナップ(2021年8月19日現在)。グラベルキングシリーズを長年愛用されている方なら見てすぐに意味がわかるかもしれませんが、そうでない人には「Plus」や「SK」や「SS」が何を意味するのかすぐにはわからないのではないでしょうか。
- GravelKing Plus
- GravelKing SK Plus
- GravelKing
- GravelKing SS
- GravelKing SK
調べてみてわかったことは以下の4点です。
- Plusと付くものは耐パンク性能が強化されている
- SSはSemi Slick(セミスリック)の略である
- SKはSmall Knob(スモールノブ)の略である
- 全てのモデルにチューブドとチューブレスコンパーチブル仕様(=TLC, Panaracer流のチューブレスレディの呼称)が用意されている
何故かSKの意味を理解するためには英語サイトに辿り着く必要がありました。公式サイトにもこれらの説明があるとありがたいですね。
モデル毎に用意されているタイヤ幅
さて、ケーシングやトレッドパターンの選択肢を理解した後は、タイヤ幅や内径の選択肢を調べてみます。下で一覧表にしてみました。タイヤ幅は最小〜最大の選択肢を記載してあります(中間にもいくつか製品が存在します)。
モデル名 | タイヤ幅・内径 |
---|---|
GravelKing Plus | 700×26C-28C |
GravelKing Plus TLC | 700×32C |
GravelKing SK Plus | 700×26C-28C |
GravelKing SK Plus TLC | 700×32C-38C |
GravelKing | 700×23C-28C |
GravelKing TLC | 700×32C-38C/650B×38-48 |
GravelKing SS | 700×28C |
GravelKing SS TLC | 700×32C-43C/650B×48 |
GravelKing SK | 700×26C-28C |
GravelKing SK TLC | 700×32C-50C/26×2.10/650B×43-54 |
内径としては、650Bも用意されているのはGravelKing TLC, GravelKing SS TLC, GravelKing SK TLCの3つ。GravelKing SK TLCは唯一26インチ版も用意されています。
タイヤ幅については、私が使ってみたいと思っている38mm以上の太いタイヤは4つ選択肢があり(黄色マーカーでハイライトしたもの)、それらはいずれもTLC(チューブレス対応)であることがわかりました。
あとはオンロード寄りのSS(セミスリック)にするか、より悪路向けのSK(スモールノブ)にするか、でソートします。私の場合はとりあえずSSのほうを試したいので、自分に最適なモデルは「GravelKing SS TLC」であることがわかりました。よし、38mmか43mmを試してみよう!
ちなみにカラーは多くのモデルでブラックとタンサイドが選べるようになっています。
グラベルバイクほどタイヤクリアランスがないロードバイクである程度太いグラベル・ツーリング向けタイヤを使いたい場合は、28mmや32mmのモデルを選ぶと良いですね。こうやって解読してみると、中身は意外にスッキリ整理されている製品群でした。