自転車のメンテナンス中、あちこちのボルトに錆びが浮いていることに気付きました。私の自転車は基本的にどれも室内保管しているおかげもあってか、写真のような錆びが出ることは滅多にありません。一体どうしたんだろう?
原因は潮風?
これはリアラックのボルトです。アルミ製のラック本体と、クロモリフレームのシートステイのダボ穴の中まで赤錆びが広がっていました。ほんの少しの錆びであれば私は全然気にしないのですが、これは放置しておくと被害が拡大しそうです(腐食して崩壊する)。
グラベルバイクなのでアイレットの数が多く、調べると合計で4本のボルトに大きい錆びが出ていました。ステムキャップのボルトもこの通りです。
原因はたぶん、潮風だと思います。考えてみるとこの自転車で、のべ一ヶ月近く離島を旅していました。海沿いの道を「波の花(海岸から風に乗って舞ってくる泡のようなもの)」に打ちつけられながら走ったり、風速20mは軽く超える暴風の中を押し歩いたり、キャンプ場で自転車を露に濡れるままにしておいたりしました。普段より多くの塩分にさらされていたのだろうと思います。
▼ 路上に落ちた波の花。空を舞っている時は桜吹雪のようで風情があります
対策:ステンレスボルトに交換
フレームに取り付けられているこうしたボルト一個一個に、ネオジム磁石を近付けてみました。すると面白いことに、錆びたボルトは「ビタァァッ!!」と物凄い勢いでくっつきます。好キ好キ大好キィィッ!な勢い。しかし錆びが出ていないきれいなボルトは「ヒタ」というか半角で「ヒタ…」程度のひっつき加減。ヤンデレとツンくらい違います。
ああそうか、と気付きました。錆びたボルトはどれも普通のスチールボルト、鉄ボルトだったんだな、と。
そこでサイズの近い「Adeptのステンレスボルト(M5x16mm(BOS00400))」を取り寄せて、このバイクの鉄ボルトと思われるものをすべて「ステンレススチール」素材に交換することにしました。
はい、きれいになりました。磁石はもちろん「ヒタ…」くらいしか付きません。ちなみにボルトの首下あたりが黒い輪のように見えているのは光の加減で影になっているからで、実際は全部シルバーです。なかなか面白いです。カッコいい。
ステムのボルトも、フェイスカバー4本、コラム側2本、全部交換しました。
Adeptのステンレスボルトは、このバイクに付いていた他のスチールボルトに比べるとほんのちょっとだけ軽いようでした(うちのキッチンスケールは1g単位でしか計測できないのですが、Adeptのボルトは3〜4gの間。鉄ボルトは4gで、4g以下に振れることはありませんでした)。
錆びたステムキャップのボルトとしては、このAdeptボルトは長さが足りないので、今度別のものを調達しようと思います。
このAdeptのステンレスボルト、とても品質が良いと思いました。頭の部分もカッコいいですし、スレッドの仕上げも申し分なし。精度が高い印象を受けます。他の自転車の鉄ボルトも随時これで置き換えていくつもりです。これでまた安心して島旅に出かけられます。