走行中にリムが破損したZipp 303 Sカーボンホイールについて保証(グローバル・ライフタイム・ワランティ)の適用を申請したところ、「想定外の使用方法である」との理由でZippに保証を拒否された、という投稿が海外掲示板で大きい話題になっています。
スレ主さんは「舗装路でもそうでないところでも、レース対応スピードで、最大50mm幅までのグラベルタイヤを使える」と宣伝されているこのホイールで、オーガナイズされたグラベルライドに参加中(非レースでありMTBが適切なシングルトラックでもない)、ホイールを岩にぶつけて壊してしまったとのことです。
それ以上の詳細は省きますが、スレ主さんがこの件を投稿した複数のスレッドでは「これは保証範囲内に当たると言って良い」という意見が大勢を占めているように見えます(※スレ主さんのコケ方が悪い、という意見も多少は見られます)。また、スレ主さんは販売店を通じて正規ルートでZipp(SRAM)と連絡を取っていたとのことです。
スレ主さんが本件で(怒りのあまり?)立てたスレッドはたくさんあるのですが、最も反響が大きいと思われるグラベルサイクリング・コミュニティでのスレッドに寄せられたコメントから(本記事時点で291件)、印象的だったものをピックアップして抄訳します(強調部は筆者)。
- 西洋の大メーカーの売りは製品保証と、人々がメンテナンスや修理を敬遠する傾向だ。保証しなくなれば、中国ブランドにすぐ大負けすることになるだろう(352いいね)
- 完全に経験談になるけれど、僕がショップで働いていた時は3件、Zippの保証を行う必要がありました。そのうち唯一保証が適用されたのは、配送中にダメージを受けたものだけでした。彼らは保証プログラムをマーケティングで大きく宣伝しており、私達にもそれを利用して販売するように言っていましたが、実際に保証するところを見たことはありません。どのケースも「想定された使用方法の枠外」として扱われていました。私達は、Zippの唯一の「想定内の使用方法」はバイクを壁に掛けておくことだけかもな、と冗談を言っていたものです(追記:私が働いていたのはトロントの小さいショップで通勤車やツーリング車を主に扱っており、ロードバイクについては多くの経験はありません。私がこれを書いた意図はスレ主さんに彼だけの経験ではないと知らせるためであり、Zippは悪い、と伝えたかったのではありません)(486いいね)
- いやさあ…もし大枚はたいてビッグブランドから買って受ける扱いがそれならさ。Aliexpressでずっと少ない金でホイール買って同じ扱い受けたほうがいいと思ってしまうよ(342いいね)
- Zippのホイール保証関連の経験はないけれど、sram forceのクランクセットが去年謎の壊れ方をしました。ぶつけたわけでもなく、ただバラバラになってしまったのです。しかし何の説明もなしに、保証を拒否されました(108いいね)
- ディーラーで働いていましたが、何年も前にZippハブの故障について保証を拒否されました。彼らのホイールはラブリーだから、こういう問題はもう直っていたらいいなと思っていたのですが(33いいね)
- 俺は生涯保証なんかもう信じない、何についても(12いいね)
このスレッドはつい1日前、2026年5月8に立てられたものです。しかしその後スレ主さんにはSRAM関係者から直接連絡が入り、保証に向けて前向きなコミュニケーションが始まった、みんなありがとう、といった主旨の追記がありました。スレ主さんは不満を述べることではなく問題解決を求めていたので、御本人にとっては良い展開になったようです。
Zipp/SRAMサイドにももしかして言い分はあるのかもしれないですが、こうした保証を黙ってスムーズに適用しておいたほうが売れ行きは間違いなく上がるでしょうし、利益率にも影響は出ないだろうと思うのですが、どうなんでしょうかねぇ。他の方のコメントにもあるように、これではみんなWinspaceとかEliteのホイールに流れてしまっても無理もないと思いました。





