ぼやけた背景のポディウムに立つあの野郎… パワーメーターさえ持ってない…
FRC (Functional Reserve Capacity)の意味さえ知らない奴… そんな奴に俺は負けた…
たまに見かける器が違う人
という面白投稿ですが、白目をむいた失意の男性、いい表情ですね(ちょっと松田龍平に似ている)。
しかし、たまにこういう人いますよね。格が違うというか、とんでもなく強い人。プロサイクリングなら昔のエディ・メルクスを真っ先に思い浮かべます。
どんなジャンルでもいます。何をやっても勝てないタイプ。器が違うタイプ。
さてこの残酷現実投稿に街の人は:
- うちのチームのいちばん速い連中はパワーメーター持ってない
- 奴の両脚は先週まで毛がモジャモジャだったはず。間違いない
- あのポディウムに立ってるのが俺なんだけどな
- あと奴のコンポは10スピード
- それにStravaにも滅多にアップしないんだぜ
- ついでに言うとメンテ不足のSHIMANO 105で走っている
- これを才能という
いや〜、本当にいそうですよね、こういう人。日本のプロロードレーサーにもいるのではないでしょうか。
FTPとは
ところでパワートレーニングをされている方にとって「FTP」という概念が馴染み深いものだと思います。上の投稿に出てきた「FRC」に触れる前にこれをおさらいしておきます。
FTP (Functional Threshold Power)は直訳すると「機能的出力閾値」。「実効出力閾値」という訳語があり、そちらのほうがわかりやすいですね。FTPとは1時間持続できる平均出力で、算出方法にはいくつかあるようです。
FTP (Functional Threshold Power)
- 最近のベストの20分間のパワー値から推計できる。20分のテストまたはレースや練習中の十分にハードな20分の出力に95%を掛けることでFTPを算出できる
- 最近の最良の45-60分の出力から推計することもできる
1時間継続的に出せるワット数のことですが、20分のテストから算出することもできるようです。
FRCとは
次に、上の投稿で言及されているFRC (Functional Reserve Capacity)。直訳では「機能的予備許容量」… ダメだ、日本語はこういうのに向いてないw
このFRCという概念ははじめて見たのですが、調べてみたらこういう定義になっていました。
FRC (Functional Reserve Capacity)
The total amount of work that can be done during continuous exercise above FTP before fatigue occurs.
FTP以上での連続した運動中、疲労が発生する前になしうる仕事量の総計
参考 Glossary of new terms used in WKO 4 – TrainingPeaks Help Center
とのことです。FTP以上の出力で、ヘトヘトになる状態が発生する前にどれだけの仕事量を出せるか。最後の勝負で使うための予備タンク、という感じでしょうか。
パワートレーニングにはスマートトレーナーが便利
しかし天賦の才に恵まれていない私達一般人にとってパワーメーターは強い味方でしょう。
最近はパワーメーターがだいぶ安価になってきましたが、単体でパワーメーターを買わなくともスマートトレーナーを使うと出力を測れるのでパワートレーニングに興味がある方はZWIFTからはじめてみるのが良いかもしれません。
CBN blogにはなどかずさんによるZWIFTをはじめとしたインドアサイクリング・バーチャルサイクリングの有益な記事があるので参考にされてください。