ツール・メンテナンス製品レビュー

DIXNA フィストツールというミニマムの美

最近気に入っている携帯用ツールがあります。東京サンエスがプロデュースするブランドDIXNA(ディズナ)から出ている、「フィストツール」という名のマルチツール。2, 4, 5, 6mmのヘックスレンチとプラスドライバー。たった5本のみという潔い構成です。

DIXNA フィストツールというミニマムの美

小型のマルチツールは星の数ほど存在しています。LEZYNEやTOPEAK、ホーザン、パークツール、クランクブラザーズ、ペドロス…本当にいろいろなところが出している。

ただ、ブランド名を冠しているだけで、格好良いものは多いけど、発想がクリエイティブなものはそう多くないようにも思う。

このDIXNAのフィストツールは、ある一点において他のメーカーの製品と大きく違っているところがあります。それは「取っ手として使えるケージがない」というところです。

DIXNA フィストツールというミニマムの美

なら使いにくいんじゃない? と思われるかもしれません。でも、そうでもないんですよ。

たとえば5mmを使いたい。こうします。5mmにかるく人差し指をかけ、残りの4本で全体を保持できるのです。だから「小さいけどホント使いづらい」ということには、なっていません。

DIXNA フィストツールというミニマムの美

たたんだ状態を見てみます。5本のレンチを保持するケージ的なものは、あるにはあるのですが、こんなに薄い。それでいて、DIXNAというロゴが立派に入っているところに、このブランドのこだわりを感じます。プライドのない会社だと、ここは省略するような気がする。

DIXNA フィストツールというミニマムの美

全長わずか75mmで、てのひらにすっぽり収まります。大きいケージがないぶん、サドルバッグのデッドスペースに入れやすい。束ねてあるから、バラけない。たぶん長いこと使っていると、ケージのボルトがゆるんでくるかもしれないですが、その時は増し締めすれば良いだけです。

DIXNA フィストツールというミニマムの美

実測重量は、76g。メーカーが発表している参考重量と同じ。使用スケールはParkToolのDS-2(Chain Reaction Cyclesで安いので、送料無料化フィラーとしてオススメ)。

DIXNA フィストツールというミニマムの美

個人的なことですが、最近どうもシンプルなものを好むようになってきました。シンプルでミニマム、最小限のもの。

そんなわけでシングルスピードの自転車に興味が出てきて、いろいろ調べているところなのですが、それはまた別の話。

このディズナのツール、シングルスピードのサドルにいい感じのツールロールを用意して、そこに入れておいても良さそうだ。などと妄想がはかどっています。

DIXNA(ディズナ) フィストツール
ディズナ(DIXNA)
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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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