fabricのケージレス・ボトルを使っている自転車が1台あります。ケージレス・ボトルって何かというと、ボトルケージ用の穴に樹脂製のスタッドをねじこんで、そこにボトル本体の溝をハメこむシステム。ボトルケージが不要なので、いろいろスッキリします。こういうのです。
売り上げランキング: 137,945
新車を買ったとき、ボトルケージ何にしよう、と悩んでなかなか決まらなかったので、とりあえずケージレスのfabricを試してみたら、すっかり気に入りました。
ネガは、走行中のボトルの着脱が簡単ではないこと。レース派には向かないでしょう。MTBで林道飛ばすと吹っ飛ぶかも。でも舗装路メインで水を飲むために減速しても良い人には、おもしろい製品だと思います。
このボトル、1本買うと4本のスタッドがついてきます。つまりボトル2本分。それでシートチューブにもスタッドをつけていたのですが、最近、ボトルを2本使うことがまずありません。
今年、炎天下では乗らなかったし、2本目が必要になるようなライドの場合、どのみち休憩を入れるので、そこで飲み物を買います。いまの私には、ボトルは1本でOK。冬場なら60km走っても1本なくなりません。
というわけで、シートチューブ側にツールボトルとかどうだろう、と思っていました。fabricには「TOOL KEG」というケージレス対応のツールボトルがあって、前からちょっと欲しかったんですが、どうも小さい感じなのでためらっていたところでした。が、結局買ってしまいました。
スタッドは4本ついていました。ボトルを買ったときは、黒いスタッド4本だったのですが、このツールボトルは黒2本、白2本です。自転車に合わせやすい色を選んでね、ということでしょうか。
こういうプラのツールボトルはライド中に入れたものがガタガタと動きまわって、うるさいし、中がすぐボロボロになってしまうので、スポンジのようなものを用意しないとな、ひと手間かかるな、と思われるかもしれません。どころがどっこい、見てください。これ、実は立派なインナーがついてます!
このツールボトルについては、CBNにcanzana7さんによるありがたいレビューがありまして、氏も「ソフトケースの存在はメーカーサイトには載っていなかったので蓋を開けてビックリした。」と書かれています。確かにネットではこのインナーケースに関する情報はほとんどありません。
さてこのインナーケース、ボトル本体よりも内径がせまくできています。これは、考えがあってのことだろうと思います。こうなっていたほうが、モノをきつきつに入れない場合でも、中身が動きにくくなるはず。
収納容量が減るというデメリットはでてきますが、容量を優先する人はそもそもこのケースを外したほうが良いかもしれないので、これはこれでいいんだと思います。これは、意図してこうなっているんでしょう。
このボトル、ロングタイプがあれば完璧なのになぁ、なぜ出してくれないんだろう、とずっと思っていました。じゃあ実際どれくらい入るのか。いろいろとつめこんでみました。
さてこの中に何が入っているでしょう?
こんだけ入りました! 700x25C対応のコンチのチューブ、シュワルベのタイヤレバー2本、LEZYNEのCO2ボンベ1本と口金、この記事で紹介したDIXNAのフィストツール、airboneの小型ポンプ。
CO2とポンプはどちらかしか持たない人もいるでしょうし、ポンプはフレームに装着してる人なら他のものも入れられますね。ボンベとポンプを入れなければ、CATEYE VOLT800とか入ります。夜は走らないけど暗くなった時のためにライト持っておきたい、という場合とか。
上で入れたものはかなりキツキツ。収納のコツは、最初にチューブを入れて、隙間にその他を入れていくこと。
いやぁ、買う前は「ケージレスのツールボトルいいな、ダウンチューブのところ開いてるし。でも小さくてものが入らなさそう、あとプラのボトルは中でモノが暴れるしな…」とぼんやり思っていたのですが、杞憂でした。
いちばん上に畳んだ千円札を2〜3枚ほど入れておけば、小さい鍵でもサドルについていたらすぐにでも走り出せる。何も考えずに、走り出す。スマホ? あってもなくても。3,000円あれば何かあってもだいたい帰宅できるでしょう。
TOOL KEG、フレームのトライアングル内をスッキリ見せたい人はもちろん、canzana7さんのようにダウンチューブ下に装着するのもありでしょう(ただし留意事項があるので興味がある方は氏のレビューを通読されることをオススメします )。
売り上げランキング: 17,124
売り上げランキング: 137,945