輪行時にスプロケットカバーやチェーンカバーを使っている人はどのくらいいるのだろう、と思いアンケートを取ってみました。
両方使う派はちょうど半数
542人の方々にご回答いただきました、ありがとうございます。結果はご覧のようにちょうど半数の50%が「どちらも使わない」という結果でした。
輪行時にスプロケットカバーやチェーンカバーは使ってますか?
— CBN (@cbnanashi) 2019年4月9日
どちらも使う、と回答された方は20%。スプロケカバーだけ使う方は28%。チェーンカバーだけを使う方はかなり少数で2%という結果になりました。
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輪行袋の中が汚れない、という意味でスプロケカバーもチェーンカバーもあったほうがいいのは言うまでもありませんが、輪行用の装備は「軽くて少ない」ほうが、作業も「早くて簡単」に済むほうが良いわけで、どこに落とし所をもってくるかが悩ましいですよね。
代用品のアイデア
今回のアンケートではこれらのカバーのかわりになるものについて代用品のアイデアをいただきました(上のツイートへのリプになっているので是非お読みください)。ここでいくつかご紹介します。
- スプロケットカバーのかわりにコンビニで買い物をした時のビニール袋を使用する
- はかなくなったアンクルソックスを使用する
- 軍手をかぶせる
- プチプチを巻きつける
なるほど、いずれ捨てるであろうビニール袋や古いソックスを使う、というのは良いアイデアですね。軍手はクッション性が高いので市販の薄手のスプロケカバーよりもフレームに傷が付きにくそうです。それに安価。
ところでホイールをフレームにくくりつける際「スプロケットをフレーム側にするか、外向きにするか」という問題があります。フレーム保護を考えると外向きのほうが良いですが、ディスクローターがある場合はローターを内側にすると(カバーで保護してあっても)衝撃で歪んだりしないか若干心配ではあります。
「プチプチを巻きつける」のも良いアイデアですね。1日使ったら捨てることになると思いますが、とにかく装備を軽量化したい人には参考になるのではないでしょうか。スプロケ以外にチェーンにも使えるでしょう。
他にこんなアイデアも。
- ホイールとフレームが別々になる輪行袋を使用する
これは確かにフレームもホイールも汚れにくいですね。でもそんなかさばるモノは… と普通は思いますが、超軽量な個人制作製品が出回っていて一部のサイクリストのあいだで人気です。
@ab_peko さん謹製の、お手製超軽量輪行袋+お手製コンパクトホイールバッグ の組み合わせで輪行しています。ホイールとフレームは別の袋なので、スプロケカバーは不要。チェーンカバーも、使用していません。
— などかず@AACR緑1組 (@nadokazu) 2019年4月9日
その他のアイデア
他に面白かったアイデアを2つご紹介。
- 肩掛けストラップを使わない
- ホイールとフレームを100均のすそバンドで固定する
肩掛けストラップを使わない。これいいですね! フレームにストラップを通すのは確かに若干手間で、肩にかけて歩くのもあまり快適でない時があります。
考えてみればボトルやサイコンやツール缶を外したロードバイクなら8kg程度、という人がざらにいるわけで、歩行距離が長くない場合は袋の上からフレームをつかんだり、袋ごと肩にひょいと乗せて歩くこともできるんですよね。作業の手数が減るので時短にもなります。なかなかに玄人なアイデアです。
ホイールとフレームの固定に「すそバンド」を使うのは私もたまにやります。輪行袋付属のベルクロストラップは、細くて使い勝手が悪いものもあります。作業に時間がかかったり、固定が甘かったりするとわりとストレスになります。
すそバンドもいいですが上の写真にうつっているようなベルクロバンド(mont-bellのもの)も接着面が広くて便利です。固定力が強いだけでなく作業時間も短縮されます。こういうものは登山用品店のほうが品揃え豊富だったりします。
輪行のハードルを下げるには
最後に輪行のハードルを下げるための考え方について書いてみます。輪行が面倒くさい、遠くに走りに行きたいけれど輪行は億劫だ、と考える方は少なくないと思いますが、億劫になる理由はなんだろう。
恐らく次のような要因のいくつかが積み上がって「億劫さ」が形成されるのではないか。
- 作業の手数が多い
- 手や衣服が汚れやすい
- 固定があまく輪行袋の中でホイールがずれる
- フレームやホイールに傷が付いてしまう
- 担いで歩く時に身体にぶつかって痛い
- 車内で大きいスペースを取り、他人に迷惑をかけてしまう
- 乗っている時の重量増になる
とするなら、これらのすべてとはいかないまでも、いくつかの要素を排除していくことで気持ちは楽になるのではないでしょうか。
輪行はなんか面倒だな、と思っている方は、どこにそう思う原因があるのかを考えて対策してみてはどうでしょう。全部を解決することはできないので、優先順位を付けるのも大事です。
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