12スピードの激安中華シフター、SENSAH EMPIRE PROのシフトワイヤー交換をしました。このシフターはSRAMのダブルタップと同じように動作しますが、シフトワイヤーの挿入位置もSRAM製品と同じ場所です。このシフトワイヤー、交換作業にコツが要るので本記事で解説します。
交換が難しいダブルタップ系のシフトワイヤー
SRAMのダブルタップシフターもSENSAHのシフターも、シフトインナーワイヤーを通した状態で販売されますよね。あれはやはりインナーを通しにくい構造なので、せめて最初だけは楽をしてください、というユーザーへの配慮なのでしょう。私は今回SENSAHシフターのワイヤー交換ではじめてこれをやりましたが、やはりハマりました。
ワイヤーを通すのは上から2番目の穴
下はリア用の右シフターです。ブラケットフードをめくると、内側に2つの大きい穴が見えます。上の穴からは中のラチェットを見ることができますが、ワイヤーを通すのはその下の穴です。
事前準備として、ダブルタップは「変速がいちばん重い状態」にしておきます。別の言い方をすると、ワイヤーにいちばんテンションがかからない位置。ワイヤーが通っていない状態なら、レバーのシングルクリックを「カチ」という音が出ない状態まで繰り返します。
すると上の2番目の穴の中に、ワイヤーを通す穴が見えてきます。小さい穴で、暗くて見づらいかもしれないので一度ライトで照らしてどうなっているか見たほうが良いでしょう。
なかなか入らない
その穴にシフトインナーの先端を入れていく… のですが、これが普通には入って行かないんですね!! 変速ユニットの中をかなり大きいカーブでワイヤーを通すため、抵抗が大きくてなかなか入ってくれないのです。
しかしインターネットで調査した結果、次の方法が良いと海外の女性がYouTubeで紹介しているのを発見。
この方法はうまく行きました。動画、いいね押させていただきました!
プライヤーで固定して押し込む
用意するものはプライヤー。ペンチでもいいです。シフター本体からの距離が1cmくらいになるあたりで、プライヤーで挟みます。そして…
グッ!! と一気に押し込みます。
また1cmほどのところで挟んで…
グイッ!! これを2〜3回もやると上からワイヤーが出てきます。簡単でした。
1cmくらいの量で繰り返すのがコツです。ダブルタップのワイヤー交換はめっちゃ面倒くさいと聞いていたのですが、このプライヤー方式を使えば恐るに足らずでした。ちなみにワイヤーはシマノの普通のロードを使いました。
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