みんな、元気ーっ? 優木せつn…すみません、すみません! CBN Blog駄文担当、nadokazuです。
自転車が好きで、カメラが好き。そんな自分にとって「輪行して旅先でサイクリングしながら、写真を撮りまくる」という輪行フォトポタは、自転車とカメラの両方を堪能できる、最高の楽しみ方のひとつです。
そして輪行フォトポタを楽しむのに、ブロンプトンの高い輪行性能と優れた仕組みのバッグシステムが、その優位性を発揮しまくります。なにしろワンタッチで着脱できるうえ、バッグを装着したまま車体を折り畳むことすら可能。しかもメインフレーム部に固定されるので、ハンドリングへの影響もミニマム級です。
これで輪行フォトポタをしなければ、いったい何をするというのですか!?と、もはや小一時間問い詰めたくなるレベル、と言えるでしょう。
だがしかし!
自分が所有しているのは、車体と一緒に購入したSバッグ。そしてAmazonで買ったハードシェル・フロントバッグ、それとバッグシステムには対応していないPOTABIKEのハンドルセンターポーチしかありません。
カメラを運ぶ用途で考えると、ハードシェル・フロントバッグは帯に短い。Sバッグだと、こんどは襷に長くなってしまって、なかなかピッタシいきません。
そこで!
白羽の矢がぶっ刺さったのが、「ミニOバッグ」です。フルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ(以下、ミラーレス一眼)と標準ズーム、それに輪行荷物がバッチリ収まるのに、そこまでのサイズ感を感じさせません。ブラボー!ブラバー!ブラベスト!すばらしいぞう!
そんなわけで、衝動買いしました(神様お赦しください…またやってしまいました…)。
本稿は「ミニOバッグが無類のフォトポタ適性を持っている」という個人の勝手な見解を並べ立て、自分で自分に衝動買いを正当化する言い訳を行っているだけの内容となっております。
えー、なので毎度のことではございますが、ご覧のタブをそっ閉じ以下略。
手持ちのブロンプトン用バッグについて、フォトポタ視点で「ポジ」と「ネガ」をまとめてみる。
ブロンプトン Sバッグ
W420×H260×D170mm
容量20L
¥24,000(税別)
ポジ
- 撮影機材が好き放題入れられる、余裕ありすぎな収納容量。
- 撮影機材のほかにも、輪行装備や着替えなども入りまくる。
- レインカバー標準装備。小雨程度なら、大丈夫な気がする。
ネガ
- 撮影機材を好き放題入れると、機材重量が増えたぶんだけサイクリングが辛くなる。
- サイズが大きい分だけ、空気抵抗も大きくて、そのぶんサイクリングがつらくなる。
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ブロンプトン用ハードシェル・フロントバッグ
W190×H120×D80mm
容量たぶん1.5Lぐらい(公式のデータ未発見)
¥5,900(税込)
ポジ
- コンパクトサイズ。空気抵抗とかは、あまり気にしなくてよさそう。
- 安価(Sバッグに比べて)
- 表面ツルツル。泥ハネとかで汚れても、拭けば落ちそう。
ネガ
- コンパクトサイズ。収納できる機材が、極端に限られる。サドルバッグとの併用は、ほぼ必須。
- 小雨・短時間程度なら大丈夫そうだけど、大雨・長時間だとファスナー部から多分内部に浸水する。
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POTABIKE ハンドルセンターポーチ ブロンプトン用
高さ170mm・外径約100mm・内径約80mm
容量たぶん1.4Lぐらい(公式のデータ未発見)
¥3,650(税込)
ポジ
- 蓋を開けるという作業が不要。圧倒的にカメラを取り出しやすい。
ネガ
- ハンドルバー固定のベルクロが、アピデュラに比べると細くて弱そう。
- 収納できる機材は極端に限られる。
- 雨が降ったら、そこで試合終了だよ。
- これバッグシステム対応バッグと違うだろ!と、盛大にツッコミを受ける。
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オルトリーブ ミニOバッグ
W280×H250×D180
容量7L
¥26,000(税別)
ポジ
- ミラーレス一眼がバッチリ収納できるうえに、巨大すぎない絶妙なサイズ感。
- 小雨程度なら大丈夫そう。
ネガ
- 布っぽい質感。バッグとしてはいい感じだけど、泥ハネとか落ちるかな?
- 大雨降ったら、中身がどうなるか不明。天下のオルトリーブ製だから大丈夫だとは思うけど(注:浸水したら元も子もないので、シャワーで水かけて実験とかしませんからね!!)。
それぞれのバッグが「フォトポタ用バッグとしてどうか」を、勝手に語ってみる。
ブロンプトン Sバッグ
それは自転車鞄というにはあまりにも大きすぎた。大きく 分厚く 重く そして大雑把すぎた。それはまさに空気抵抗の塊だった。
そんなSバッグの容量は、カタログスペックで約20L。こと容量について、不足を感じることは無いでしょう。
ただ、そうなると積める機材はぜんぶ詰め込みたくなるのが、カメラ野郎の悲しい性質(サガ)。巨大な一眼レフに望遠ズーム、単焦点レンズに三脚などなど、重量級の荷物をこれでもかと詰め込みたくなってしまいます。
実際に収納してみたら、手持ちの機材ほぼ全部。そのうえ輪行グッズの類いまで、一切がっさい入ってしまいました。Sバッグ…おそろしい子!
これなら機材の機能・性能に起因する「撮りたい写真が撮れない」「我慢を強いられる」というシーンは、ほぼ無いと言えるでしょう。
だがしかし!
機材が入りまくったSバッグは、自転車本体を比較対象にしたくなるぐらいの重量になります。ゆる〜くフォトポタする楽しい道が、重いコンダラを牽いて走る試練の道になりかねません。
自分のようにアホみたいにカメラ機材を詰め込もうとするのは、さすがにオススメいたしかねますです。
たとえば着替えとミラーレス一眼を入れて、のんびり走りながら撮影を楽しむスタイル。時間に追われない、一泊フォトポタ旅行とかに使うのであれば最高なのではないでしょうか。
そうなると、日帰りが多い自分的には、Sバッグの容量・機能にオーバースペック感が否めなくなってしまうんですけどね…。
参考 悩ましいブロンプトンのバッグ選び Sバッグ・トートバッグ・バスケットバッグの比較
▼カメラ機材を目一杯入れようと思うと、これだけ入ります。500mmズーム、200mmズーム、広角ズームに単焦点。さらに三脚とアクションカム、縦位置グリップのついた巨大一眼レフだって余裕です。
▼カメラ機材外にも、モバイルバッテリーや携帯ポンプ、輪行グッズ類も余裕綽々で飲み込んでいきます。
Sバッグに詰め込んだ撮影機材があれば、こんな撮影ができますよ。というサンプル。
▼上空の飛行機を500mmとトリミングで引き寄せる。
▼三脚があれば、スローシャッターを切って夜景も撮れちゃう。
▼動きものは、まだ一眼「レフ」に分がある印象。
ブロンプトン用ハードシェル・フロントバッグ
ブロンプトン周辺機材としては、かなりお手頃なプライス。それでいて作りは全然わるくないし、なにより非常にコンパクト。とてもとても気に入っています。
なんですが、「フォト」ポタを主目的としたときには、さすがにこのサイズだと機材が制限されすぎます。
Panasonicのマイクロフォーサーズ機「LUMIX GM1」なら、このバッグに単焦点レンズ2本を含めてバッチリ収めることが可能。ですが、それはGM1がマイクロフォーサーズ機として世界最小最軽量(発売当時)という、ほかにないコンパクトさ(SONYのRX100シリーズ並みのサイズしかありません)を誇るから。
なのでOLYMPUSのOM-Dシリーズをはじめ、ちょっと大きめの機材はいくらマイクロフォーサーズ機だとしても途端に収納不能になってしまうでしょう。
LUMIX GM1は、素晴らしい撮影機材です。45mm/F1.8と組み合わせたら背景をドカンとぼかした「それっぽい」写真だってバッチリ撮れます(こんな小さなカメラなのに!)。
だがしかし!
「撮ること」を最大限楽しもうと思うと、やっぱりGM1、ひいてはマイクロフォーサーズ機の機能・性能だと、役者の不足を感じるシーンは出てきてしまいます(自分の写真撮影能力が著しく欠如していることを、思いっきり棚に上げまくりながら)。
そなると「フォト」ポタに、ハードシェル・フロントバッグはコンパクトすぎる、という評価を下さざるを得ないのです。
▼ミニ三脚を付けたLUMIX GM1とレンズ2本、そして交換バッテリーでほぼ満杯。PENシリーズぐらいなら入るかもしれませんが、持ってないので未検証です。
▼普段はカメラとレンズに、クッション材を巻いています。
ハードシェル・フロントバッグに入る機材で、こんな写真が撮れますよ。というサンプル。
▼OLYMPUSの45mm F1.8は神レンズ。
▼何度でも言います!OLYMPUSの45mm F1.8は神レンズ!!
POTABIKE ハンドルセンターポーチ ブロンプトン用
純正バッグシステムには、対応していない本品。ベルクロ止めでハンドルに装着するため、ハンドリングへの影響が皆無ではありません。ほぼ無いですが。またバッグ自体の取り付け・取り外しも、純正バッグシステムに対応したバッグに比べれば当然ひと手間余計にかかります。
なんですが、本品には「手がすぐ届く場所にカメラを置ける」という、自転車カメラバッグとしての大きな武器があります。走行中に撮りたい!と思うものを見つけたら、スッと止まって、サッとカメラを取り出して、パッと撮影できる。純正アタッチメントに装着したバッグでは、さすがにここまでのスピード感はありません。
なんですがハードシェルフロントバッグと同様に、持ち運べるのはマイクロフォーサーズの小型カメラと交換レンズ程度(そりゃ本来の役割は「ボトルホルダー」ですからね…)。そうなると、最終的には同じ評価になっちゃいますよね。
オルトリーブ ミニOバッグ
結論から申し上げます。もう「これが優勝!」(※個人の感想です)。
ミラーレス一眼は、AFの動体補足性能でまだ一眼レフに追いついていない印象を持っています。ですが別に高速移動物体を撮るのでなければ、それはオーバースペックなだけの性能。つまり普通に写真を撮る分には、ミラーレス一眼で困ることはほぼ無いです。実際、なにも困っていませんし。
フルサイズセンサーの暴力的なダイナミックレンジと高感度性能で、画質面の不満も皆無。それでいて、一眼レフより大幅に軽量でコンパクトです。ミラーレス一眼は、実にフォトポタ向きの特性を持ったカメラシステムだと言えるでしょう。
そんなミラーレス一眼を収納して走りまくるのに、ミニOバッグは実に素晴らしいサイズ感なのです。
容量は代理店サイトによると、7L。撮影機材を好き放題詰め込んだりはできませんが、カメラインナーに入れたミラーレス一眼とアクションカム。そして、モバイルバッテリーや輪行袋、携帯ポンプなどの輪行グッズ一式を丸ごと収納可能です。
▼蓋を開けてすぐの位置に、カメラインナーとカメラ機材を配置。
▼カメラインナーの下には、輪行袋、マイクロファイバータオル、ウインドブレーカーを収納。この下にはモバイルバッテリーや携帯ポンプなど、固い荷物を詰めています。
使っていて嬉しいのは、ひとつのバッグに雑多な荷物を全部詰め込めてしまうこと。いままでは、バックポケットや複数の場所に分散させて収納するしかなかったので、輪行移動中に機材を取り出したり使ったりするのがいちいち面倒。ですが、ミニOバッグならそんなストレスとも無縁です。
さらにショルダーストラップを装備しているので、駅や車内での歩行時もラクラク。ストラップは取り外し可能なので、走行時の巻き込み転倒事故も予防できます。つまり、まぁ、最高です。
▼標準ズームレンズを装着したミラーレス一眼とアクションカム、さらに輪行道具一式が全部収納できる。
ミニOバッグに入る機材で、こんな写真が撮れますよ。というサンプル。
▼チルト液晶装備のNikon Z6なら、地面に這いつくばらなくてもローアングルで撮れる。
▼トンデモ高感度性能で夜景もバッチリ。さすがに画質で不満は出ないはず。
入手性は、あまりよろしくないかも?
でもでも、そんなミニOバッグをいざ購入しようと思っても、すぐには入手できませんでした。まず調べた限りだと国内著名通販サイトには、どこにも在庫がありません。なんでじゃー!!もしかして品薄デマがSNSで拡散されて、買い占められちゃったの!?
というわけではないようなので、こうなったら頼るべきは購入店でしょう。早速「グリーンサイクルステーション」さんで、取り寄せをお願いしました。すると「取り寄せ可能な国内在庫は無い」さらに「入荷はしばらく先&もしかするとディスコンで入荷なしかも」と、いうことでした。
それじゃあ仕方ありません。「取り寄せ成功だったらラッキー」ぐらいの気持ちで、気長に待つことにしました。別に急いでないし、そもそも2万6000円+税なんて大金を、おいそれとは用立てることはできませんからね。
通販で在庫は皆無のはずが、店頭には在庫があった…だと!?
気長に待つのが確定して、ミニOバッグのことが頭の中から消えかけた頃のことです。輪行性能と走行性能を併せ持ちまくる「パシフィック リーチ」が気になりすぎて、思わず「サイクルハウスしぶや お花茶屋店」さんへ、試乗に向かいました。
参考 Tyrell FXを持っているのに、パシフィック Reachが気になって仕方無いので思わず試乗してしまった結果。
リーチの性能を堪能して燃え上がる物欲に身を焦がしながら店に戻ったら、そこで見つけてしまったんです…。ミニOバッグの店頭在庫。
ここで、自分がとり得る選択肢は2つ。
- 取り寄せの結果を待って、取り寄せ不可が確定したら買う。
- いま買う。そして「取り寄せできませんでしたー!」という結果になることに一縷の望みを託す。
の、どちらかです。
普通に考えると、もう(1)しか選択の余地はないでしょう。しかし、仮に「取り寄せができなかった。もうディスコン」&「結果が出るまでの間に、誰かに買われてしまった」という、ダブル不幸な結果になってしまったら、「もはや、未来永劫ミニOバッグは手に入らない」ということになります。それは、いちばん考えたくない未来です。
そうなったら「取り寄せできましたー!」という連絡がきちゃった時のことは、その時に考えることにしましょう。だって、いまは歴史的緊急事態。国民においては、「経済を回す選択」をすべきなのです。選ぶのは(2)!!
それにですね、もしグリーンサイクルステーションさんから「取り寄せできましたー!」という連絡が来て、2個目を購入することになっても予備としてキープしちゃえばいいんです(転売?一切考えてません)。
とりあえず同じバッグが2個あることを、嫁様に見つかった時のことは考えず、輪行フォトポタを楽しみまくりたいと思う次第でございます。あ、もちろん、坂には行きませんよ!!