今日は小ネタ紹介です。InstagramのおもしろミームアカウントFeedzonenewsが「自転車産業、ついに最後の1台になる」というタイトルの作品を投稿しています。特に破壊力が高い作品ではなく個人的な総合得点は星3.5という感じの佳作なのですが(何様w)、なかなかジワる内容です。
終末世界の自転車店にて
キャプションには次のように書かれています。
2年近く続いたサプライチェーン問題の果てに、このレーシング・レッドのGiant Contend(シマノ・クラリス完成車)が購入可能な自転車としては最後の1台となった。地元ショップにコメントを求めたところ、次のような回答を得られた。「…サイズは52なんだが、え、何? あなた180cmなの? 乗れるように調整しますよ。」
このバイクが売れ次第、自転車産業は閉鎖するものと考えられる。
この投稿の巧みなところは、5つもの笑いどころが詰め込まれているところです。つまり…
- 2年近く続いたサプライチェーン問題の果てに… → 自転車不足って結局解決しないのかよ!
- Giant Contendが最後の1台となった → 巨大企業ジャイアントでさえもう生産できなくなったのかよ!
- Contendが最後の… → エントリーモデルのコンテンドさえもうないのかよ!
- シマノ・クラリス完成車 → 安くて高性能な庶民の味方Clarisまで品不足になっちゃったの!?
- 乗れるように調整しますよ → え、ええと… 選択の余地ないからな、こ、これ下さい…
と、見事な多重構造になっています。
この最後の「あなたには小さいフレームかもしれないけど、乗れるようにしますよ!」は、実はFeedzonenewsがむかし一度ネタにしたことのあるお題です。下の記事で紹介してあるので、未読の方は是非どうぞ。
ジャイアント公式アカウントが登場
そしてさらに今回の投稿が笑えるのは、なんとインスタのジャイアント公式がコメントを付けているところですw 青ざめちゃってますが、まさかの公式登場に皆さんほっこりしていました(笑)。
それに対する「コンテンドのクラリス組みはパワーメーター付いてますか」というコメントもこのネタに深みを与えています。パワーメーターが含まれるようなハイエンドコンポの入手が特に難しい現状を反映していますね。
2020年よりも生活のあらゆる面が惨憺たるものだった2021年も残り3ヶ月。コロナが収束傾向にあっても自転車不足・パーツ不足は今後2〜3年は続くと言われています。メンテナンスを欠かさず現在の愛車を大事にしつつ、短いながらも最高の自転車日和を楽しんでまいりましょう。