激安自転車バッグが一部で人気(?)のRhinowalk(ライノウォーク)。「ライノ(=サイ)」繋がりでクリス・フルームが使用していたサドルバッグ、及び絶妙なサイズで使いやすい20Lのパニアバッグを先日レビューしましたが、今回はフロントバッグをご紹介します。
結論から書くと、全体的な品質はお値段以上。しかし大きさは好みが分かれるところかもしれません。
ミニベロ向きでやや大きめ
ハンドルバーとステムにベルクロで装着するタイプのフロントバッグです。下の写真でもわかりますが、ハンドルバーから下の部分が結構長いので、ロードバイクやクロスバイクではフロントタイヤとのクリアランスが問題になる場合があると思います。小さめのフレームでは干渉するでしょう。小径車での使用が無難。雰囲気もシティ・アーバン寄り。
ジッパー側を手前にしても前方側にしてどちらでも良いと思いますが、ブロンプトンで装着したまま折りたたみたい場合は手前向きにする必要があります。下はDahon K3に装着した状態ですが、K3の場合は折りたたみ時にステムがフレーム間に入るため、装着したままでは畳めません。なおシフターはどちらのバイクでも操作に影響が出ないよう配置できました。
想像していたより大きいバッグでした。内部は500mlのペットボトルが縦にすっぽり3本入る大きさで、カメラなら標準ズーム付きのマイクロフォーサーズを入れてもまだ余裕があります。さらに右サイドにはメッシュポケットがあり、ここにも500mlペットボトルが入ります。手前側にジッパーが来るように使うと使い勝手が良いです(が、前方から見ると美しくはない)。
こちらはバッグ裏側の様子。3本ベルクロですが、取り付けは正直やや面倒です。ブロンプトンでもDahon K3でもアウターケーブルに干渉することなく装着はできるのですが、やや手間がかかるので頻繁に脱着する気にはなりません。
着脱可能なショルダーベルトが付属していて移動時には便利なバッグになるのですが、私の場合は自転車から離れる時に中の貴重品だけ取り出して携帯する感じになります。しかしバッグ単体で見ると、悪くないデザインだと思います。自転車通勤の場合はこれを肩にかけてそのままオフィスに行っても違和感がないでしょう。
下は内部の様子。スマホや財布を入れられるポケットに加え、ジッパー付きのポケットもあります。また、同じブルーカラーのレインカバーも付属しています。実勢価格2200円のバッグにしては相当充実したスペックと言って良いです。
最終的には好みの問題
しかし個人的には少し大きすぎるかな、という印象。ハンドルバーから上にはみ出している部分もそうですが、ブロンプトンに装着したまま折りたたんでもほとんどの輪行袋には入らないと思います。モノがたっぷり入り、型崩れもしないところは長所ですが、機動性は高くはありません。
逆に言うと、小径車を折りたたみせずに運用されている方には良い選択肢になるかもしれません。ドロップバーのミニベロなどではすごく良いのではないでしょうか。しかしバッグ自体が大きいので、Dahon K3のような華奢な小径車では存在感が大きすぎ、見た目のバランスが少し悪いかなと感じます。ブロンプトンならギリでアリな大きさ。
▼ こういうミニベロロードにも合いそうな気はします
メイン荷室のジッパーの動きがやや渋いことも気になりましたが(とはいえ許容範囲内)、先にも書いたように実売2200円のバッグとしては、品質はかなり高いと思います。個人的には同じ製品でトップカバーがハンドルバーとツライチに近くなる大きさなら使いやすいサイズ感で、車体の美観も崩れないように感じます。
収納力は高いので、このサイズがストライク、という方もいるかもしれません。あと自転車によって似合う・似合わないが結構分かれそうです。最終的には好みの問題。何を入れるかにもよるでしょう。カメラやスマホ・財布を頻繁に出し入れしたい人は重宝するかもしれません。
モノは決して悪くなく、着脱面での機動性は高くないものの普通に使いやすいバッグではあります。カラーは私が買ったグレー以外にブラックやピンクもあるので、興味のある方はチェックしてみてはどうでしょうか。私の黒いブロンプトンにはピンクが似合ったかもしれません。
Rhinowalk製品は個人的には高評価
Rhinowalkのバッグはこれで3製品レビューしましたが、基本的にはどれも「コストが許容する上限まで品質を追求している」印象を受け、私の中での好感度は非常に高いですね。下に他製品のレビューリンクを貼っておきますので、未読の方は是非お読みいただければ幸いです。
ミニマルなサドルバッグも良いですが、下の記事で紹介した小さめのパニアバッグ、これはかなりのお気に入り。いずれもメーカーから商品提供などは受けていない、バイアスフリーな紹介記事です。