独DEUTER(ドイター)が一部地域でバックパック「ROAD ONE」のリニューアル版を発売しています。名前に「ROAD」とある通り、ロードバイクでの軽快な走行をスポイルしないミニマリストなバッグがコンセプト。類似の製品として筆者も愛用している同社の「ULTRA RIDE 6」とのスペック比較を交えながら観察していきましょう。
公式 DEUTER ROAD ONE (独サイト)
ミニマルでも充実したスペック
まず逆三角形のシェイプが独特で目を引きますね。ウエストベルトはありません。ショルダーストラップにはサングラスホルダーがあります。こう見えてなんと2.0Lのハイドレーションシステムに対応。
小物が入る内ポケットと、もう1つ伸縮性のあるポケットがあり、そこに濡れたウェアやハイドレーションパック等を入れられます。あ、チューブが入っているポケットもありますね。携帯ポンプを挿すための小さいポケットも見えます。
バッグ下部にレインカバーを標準装備し、スペック的にはかなり充実しているように見えます。公称容量は5L、重量は370g。カラーはブラックとシトラス・グラファイトの2色で、ロゴは新タイプになっています。欧州定価は75ユーロ。
ULTRA RIDE 6とどう違うのか
さてこちらは筆者が愛用している同社のULTRA RIDE(ウルトラライド) 6です。さすがに猛暑の中でバックパックを使う機会は多くないのですが、涼しい季節の日帰り輪行やロングライドなどでは活躍します。
実測重量は341gで(公称380g)、容量は6L。上で見た「ROAD ONE」とほぼ同じ重量、それでいて容量は少し多め、というわけです。しかし内部は小物入れのポケットが1つあるのみで、伸びる内ポケットはなし。レインカバーも付属していません。こちらのほうがさらにミニマリストな仕様です。あ、両サイドにポケットがあるところはこちらの勝ち!
「ROAD ONE」はULTRA RIDE 6よりも収納面での基本機能が充実しており(サイドポケット以外は)、このクラスの容量のバッグでは使用頻度が少ないウエストベルトをなくして形状も少しエアロにした(?)、という感じの製品ですね。しかし、背面パッドはULTRA RIDE 6のほうが高級・高性能(パッドが立体的)に思えますがどうでしょうか。
ドイター本国サイトを見ると、ULTRA RIDE 6は現時点で掲載されていません。もしかしてULTRA RIDE 6はディスコンになり、ROAD ONEが後継モデルになるのでしょうか?
ULTRA RIDE 6の国内実勢価格は7,150円。ROAD ONEは欧州で75ユーロですから、価格差は結構ありますね。ULTRA RIDE 6はあまり流通していないようなので、こちらが好みだという方は、見かけた時に確保したほうが良いでしょう。