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ヨーロッパ横断4500kmのレースを9日間14時間で優勝したウルトラサイクリストの装備を観察する

ヨーロッパ大陸を約4000〜4500kmかけて横断するTranscontinental Race 2022(TCRNo8)は、サポートなしで自力で食料を調達しながら5つのコントロールポイントを通過してタイムを競うウルトラサイクリングレース。今年はベルギーのヘラールツベルヘン (Geraardsbergen)をスタート、最終コントロールポイントはブルガリア・黒海沿岸のブルガス。

このレースで1位ゴールしたのはオーストリア出身のChristoph Strasser(クリストフ・シュトラッサー)。走行距離4,578km・タイムは9日14時間0分だったそうです。果たしてこのチャンピオンはどのような装備を使っていたのか。本人がInstagramで紹介しているので、内容を観察していきましょう。ツーリング系・アドベンチャー系サイクリストにとっても参考になりそうです。

1日平均470kmを9日間走り続けるための装備

最もよく備えておいた者が成功すると言われるこのレースで、シュトラッサー氏は装備品を次の4つに分類していたことがわかります。こうした分類が一般的なものかどうかは知りませんが、自分なりのカテゴリーの概念を持ち、どこに何があるかを把握しておくことは大切なことですね。

  1. ウェア
  2. ツール類
  3. 電子機器と贅沢品
  4. 衛生・医療用品

ウェア

ウェア類は次のものを携行していました(上のインスタ投稿に複数の写真が含まれているので見ながらお読み下さい)。

  • サーマル・ビーニー
  • サーマル・ウィンタージャージ
  • レインジャケット
  • メッシュのアンダーシャツ
  • スペアのソックス
  • スペアのビブショーツ
  • レッグウォーマー
  • アームウォーマー
  • ウィンターグローブ
  • ラテックスグローブ(雨対策として)
  • 反射ベストとストラップ
  • ビビィバッグ
  • 寝袋

ラテックス系のグローブを雨対策として使う、というのは真似したくなるアイデアですね。蒸れるのは間違いないですが緊急時には活躍するでしょう。軽量なのも良いですね。

ツール類

ツール類ではチェーンが2回切れた時のことを想定して予備のコマとミッシングリンクを2つずつ。ディレイラーハンガーも曲がってしまったら完走できないでしょうから必需品ですね。

  • スペアチューブ2本とタイヤレバー
  • フレームポンプ
  • ミニツールとヘックスレンチ
  • スペアのバッテリー
  • ディレイラーハンガー
  • チェーン数コマとリンク
  • クリート
  • ケーブルとラバーリング
  • タイヤ片とリペアパッチ
  • ナイフ
  • DryFluid チェーンワックス
  • スペアのスポークとニップル
  • ケーブルタイ
  • ミニ・バイクロック
  • Airstreem Supernova ライト (ダイナモライトのスペア)
  • SRAM バッテリーとチャージャー
  • コイン電池
  • ディスクブレーキパッド

4,578kmも走るとなるとさすがにチェーンオイルも必要ですね。

ちなみにバイクはSpecialized S-Works RoubaixでホイールはRoval Alpinist I。タイヤは28mmクリンチャーだったそうです(上位入賞者にはチューブレスで走っていた人も勿論います)。

電子機器と贅沢品

デジタル機器では新製品のGarmin Edge 1040 Solarが早速活用されているようです。なるほどこういう利用シーンには最も相応しいGPSサイコンと言えるのでしょう。スイッチ長押しでフロントとリアのモードを切り替えられるSpecialized Stixは緊急用に便利そうですね。

  • Specialized Stix リアライト (赤色または白色灯が可能 ※2in1のStix Switchと思われる)
  • Garmin Varia Radar リアライト
  • Garmin Edge 1040 Solar
  • USB充電器付きモバイルバッテリーとケーブル
  • 透明・調光サングラス(J.Athletics Easy Rider)
  • 可愛らしい犬対策として: ホイッスルと赤とうがらしスプレー
  • ケーブル付きイヤープラグ
  • 贅沢品: 水泳パンツ

赤とうがらしスプレーは熊対策かと思ったら、野犬用だったようです。第5チェックポイントのブルガスのあるブルガリアは野犬が多くて危ないという話は有名ですよね。危険な野犬というものは、日本ではそれほど意識しないところですが野宿をするのなら熊対策として一応持っておきたいですね。

衛生・医療用品

ウェットタイプの赤ちゃんお尻シートは5月のCBN投稿が話題になっていましたが、応用範囲が広そうですね。

  • ウェットタイプの赤ちゃんお尻シート
  • テープ
  • 消毒用ワイプシート
  • コロナテスト(キット?)とマスク
  • 日焼け止めスプレー
  • 歯ブラシと歯磨き粉
  • AG1 Travel Pack(※ビタミン・ミネラル等を含むサプリ)
  • 空腹な夜のための食料
  • 750mlのボトル2本・1Lのボトル1本と初日用にジェルでいっぱいにしたボトル
  • 水の消毒用タブレット、胃腸薬タブレット、塩タブレット、カフェイン
  • シャモワクリーム
著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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