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カーボンフレームはヒビが入ったらもう終わりですか? なんとかなる場合とならない場合(海外での事例から)

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グループライド中にポットホールにはまってしまい、後続のライダーが追突。その結果、カーボンロードのシートステイにヒビが入ってしまった、という投稿を海外掲示板で見かけました。スレ主さんは「パーツを移植する金属フレームを見つけないとなぁ」と写真付きで残念そうに呟いています。

image from reddit

出典 It was good while it lasted(壊れるまでは良いバイクだったんだけど)

しかし寄せられたコメントの大部分は「それ大丈夫だよ、修理すればまだ乗れるよ」というものでした。

  • もし損傷がチューブのどの接合部からも離れているなら、カーボン修理の専門家なら簡単に直してくれますよ。カーボンは基本的に、ダメージを受けた箇所をラップして(包みこんで)強化できるチューブのまんなかであれば、無限に修理が可能です(144いいね)
  • (上の人に)そうですね、修理代はめっちゃ安いとは言えないだろうけど、新品のフレームと、パーツ移植作業の依頼コストよりははるかに安く済みます(60いいね)
  • (※合衆国)友達がTrek Supercaliberのダウンチューブを修理してもらって、ペイント込みで500ドルでした。ペイントなしだとスレ主さんの損傷なら、ここでは200ドルくらいかなと思います(10いいね)
  • (スレ主さんのバイクのダメージなら)なおせるでしょう。私もかなり新しいCannondale MTBで同じようなところを修理してもらいました。何年もハードに乗っています(58いいね)
  • ロードバイクフレームのトップチューブのダメージを、Amazonで買ったキットで修理したことがあります。たしか50ドルでした。最初は懐疑的でした。もしうまくいかなかったら、フレームを捨てるつもりでした。しかしそれから2年間、問題なく乗れています(8いいね)
  • (上の人が追記)付け加えると、私のDIYリペアでは見た目はきれいに仕上がりませんでした。ペイントさえしていません。いつかフレーム全体を塗装するかもしれません(12いいね)
  • (上の人に)悪いけど、僕にはそれは全く信頼できないな。安全かどうかわからないものに乗って50km/h以上で安心して走ることはできません(5いいね)
  • 質問なのですが、そういう修理をするとライドのクオリティやフィールにはどう影響するのでしょう? 違いは感じられますか? 構造体のなかでの「ウィークポイント」になりはしないですか?(3いいね)
  • (上の人に)実際はもともとの状態より強固になります、なぜならその部分にカーボンとレジンのレイヤーを追加するのですから。バイクはわずかに重くなり、その部分ではわずかに固くなるだろうけれど、乗っていてわかる人はいないと思います。私はドライブサイドのチェーンステイで同じような修理を受けたことがありますが、ライドフィールの面では事前と事後とで違いはまったく感じませんでした(9いいね)
  • (上の人に)しかしそれでは反対側により大きいストレスが与えられて、壊れやすくならないでしょうかね?(3いいね)
  • (上の人に)プロの修理ではレイアップをマッチさせて、ライドクオリティを維持するために剛性を維持します、あと他の部分に過剰な負荷を与えないようにも(5いいね)
  • Epic Evoのチェーンステイを修理してもらったことがあるけれど、以降2年ハードに乗ってきても何の問題もないし、ライドフィールも変わりません(3いいね)
  • リペアのメソッドはいろいろあるだろうけれど、僕が見たことがあるのはチューブをきれいにノコギリで切って、内側からエポキシできるカーボンチューブを挿入して、その後に化粧ラップするというものでした。その方法の良いところは修理跡がまったく残らないことです(塗装を完璧に合わせるなら)(2いいね)

大きいコンセンサスとしては、ヒビが入ってしまったりダメージを受けたところがチューブとチューブの接合部の近くでなければ、リペアが可能であることが多い、ということのようですね。日本にもカーボンフレーム専門のリペアショップがいくつかあると思うので、スレ主さんのように諦めていた人も調べて相談してみるといいかもしれません。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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