ハイエンドのロードバイクにアップグレードした時、何が変わったと思いましたか、という素朴な質問を海外掲示板で見かけました。スレ主さんはTrekのクロスバイクFX3に乗られており、ちょっと良いロードバイクへの買い替えを検討しているようです。
出典 What are the top things you noticed when you upgraded to a higher end road bike?
以下、寄せられた多数の回答からいくつかピックアップ(抄訳)。いつものように自虐的・冗談交じりのコメントもあるので居酒屋での雑談程度の感覚で読んでみましょう。
- より速くなった。金はより少なくなった
- (上の人に)分厚い財布はエアロじゃないからな
- それでもまだビンテージ鉄バイクの連中に置いていかれた
- より速くなったし、見た目もより良くなったし、シフトもより良くなったし快適性も増した。何もかもベターになった。ハイエンドはエントリーレベルのバイクに比べて極端に良いわけではないと言う人々がいるが、彼らは他人ではなく自分を説得しようとしているんだよ
- Claris組みのエントリーレベルのアルミ・エンデュランスロード($700以下)から4000ドルの105組みカーボンレースバイクにアップグレードした。違いは確かに感じる、だが圧倒的な違いというわけではない。4000ドルから8000ドルに増額すると電動シフトとカーボンホイールが付いて、たぶん500g軽量になって1〜2km/h速くなるだろう。1年か2年後に$10000クラスのバイクにアップグレードする予定だが、その最大の理由は見た目、あと自分の消費主義を満足させるためだ
- 軽量で加速が速くなり、登りも簡単になった。「重さは問題ではない」と言う人々は、実はもう軽量なバイクを所有しており自分のStrava KOMを盗られないようにそんなことを言うのだ
- 人々が君のバイクをうっとりと眺めるようになる。美しい犬を飼うのと同じだ。みんなそのバイクについてポジティブなコメントを口にするだろう
- ブランド専用パーツが増えるから、今後5年ほどは標準的でないシートクランプを探すのに苦労するだろうね
- 華奢すぎて自転車通勤や公共交通機関には向かない。バイクラックで1万ドルのスーパーバイクを18kgのビーチクルーザーに潰されたくないからね
- 前に乗っていたアルミロードはカーボンフォークだったけれども、岩のように固かった。いまのバイクはフルカーボンで路面のどんな凹みも感じないから素晴らしい。前なら背骨が折れたような衝撃でも、今では強めのゴツンくらいの感覚だ
- フラットバーのアルミのクロスバイクに何年も乗ってからCervelo Caledonia 5に乗り換えて5週目になるが、ペダルを通じて伝わる力とバイクが前に飛び出そうとする感覚はすぐにはっきりとわかった。1日中、家に帰って乗りに出掛けることばかり考えているから、モチベーション面でも良い
- (上の人に)私もCaledonia 5に乗って1ヶ月になるが完全に同意する。ペダルへの入力に対する反応の速さは驚くべきもので、これは決して忘れたくないと思う
- ペダリング時の加速がマイクロレベルで良くなることで、心理的に良い効果がある(※ホイールとタイヤをアップグレードした時の話)
- 自分のパワーがより多く実際の加速に変換されているように感じた
- 加速は私にとっても大きい違いだったね。まるで勝手に進んでいくかのようだ。自転車が速く走りたがる
- 何年もより重く、剛性感のないライドをしていた後は、新しいカーボンバイクの加速感は魔法の絨毯のように感じた。より痩せるわけではないが、より楽しくはなる
- (上の人に)より楽しくなればより多く乗るようになるから、フィットネスレベルも上がるよ。自分が自転車を買う時はそう考えることにしていた
ざっくりとした質問内容なので回答も様々でしたが、全体的には次のようにまとめられそうな意見が多かったように思いました。
より軽量でより剛性の高いバイクに乗ることにはなるため、その結果ヒルクライムは楽になり、加速感も増す。特に加速感の違いははっきりわかる。パワー伝達効率が良い(損失が少ない)感覚がある。振動吸収性もずっと上がる。身体能力が増すわけではないが、より楽しくなるのは間違いない
ハイエンドかどうかは別として、個人的にもアルミロードからフルカーボンロードに乗り換えた時はやはり同じように感じたのを覚えています。速さについては、実際に計測したら大差はないとしても、上のコメントにあるような「マイクロレベルでの加速感の向上による心理的効果」は確かにあるのではないでしょうか。
抵抗が(マイクロレベルではあっても)少ないとされるビッグプーリーや、きれいにしたチェーンで走るとより速く感じるのも同じようなことかなと思ったりもします。