ペダル製品レビュー

CXWXC CX-151:お手頃価格で軽量なSPDペダルを使ってみた

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CXWXCのSPDペダル「CX-151」のファーストインプレッション記事です。CXWXCのサイクルパーツやアクセサリーは近年着々と存在感を増している印象があり(昨年はこのハンドルカバーが大人気でした)、ペダルについてはSPDとフラットペダルがリリースされています。

CXWXC SPDペダル CX-151

筆者も現在いくつかの同社製ペダルを使っているのですが、本日はCX-151をご紹介。簡単に言うと「お手頃価格で値段のわりに軽量な両面SPDペダル」です。CBN本館にもレビューが寄せられているので、そちらもあわせてお読みいただければ幸いです。

基本スペック

基本スペックを見ていきましょう。両面SPDペダルで形状や重量が近い有名な他社製品としてはSHIMANO PD-M520やPD-M540(PD-M520に軽量シャフトを採用したもの)が挙げられます。しかしCXWXC CX-151はクリート受け金具まわりのケージにやや存在感がありますね(ケージにあたる部分がブルーやレッドのモデルも選べます)。

CXWXC SPDペダル CX-151

ペダルセンターは大部分のシマノSPDペダルと同じ55mmで、スタックハイトもPD-M520と同じ17mm。シャフト先端からケージ外側までの長さも90mmでPD-M520とほぼ同じ。大きく見えてもQファクターや踏面までの距離はシマノ(PD-M520)とほぼ変わりません。

重量は実測でペア360gでした。公式では350gとされているので、少し盛っているか個体差があるのかもしれません。それでも公称380gのSHIMANO PD-M520より軽量で、むしろ平均352gの上位モデルPD-M540寄りの軽さです。これで価格が¥3,880(筆者購入時)なのですから、重量面では間違いなくコスパが高いですね。

CXWXC SPDペダル CX-151

真横から見た様子。ベアリングはシールドベアリングが3つ。カートリッジベアリングなのでメンテナンスは基本的に不要・不可(ガタが出てもキャップの締め加減をいじれる程度。ペダルのメンテナンス経験がない方は触らないほうが良いでしょう)。

CXWXC SPDペダル CX-151

固定は8mmヘックスレンチで、テンション調整は3mmレンチ(付属)。ブラックカラーのクリートが1セット付属していました(シングルモード)。当然シマノ製のクリートも使えます。

初期使用感

100kmほど使ってみた時点での感想としては、回転もクリートのキャッチ・リリースも重量感も良好で、ライド中に不満に感じるところは全くないですね。回転は普通か、普通以上に良いです。筆者の個体は購入直後に手で回すとそこまで気持ち良くクルクル回る感じではなかったものの、実使用するにつれて回りが良くなりました。回転の軽さはPD-M520以上MKS未満という印象です。

CXWXC SPDペダル CX-151

手で回してよく回るかどうかは実際の使い勝手にはあまり影響しないので、あまり気にしなくて良いようには思います(グリスの量や質でも変わってきます)。しかし総合的に言って、このペダルはよく回るほうだとは思います。

特徴的なのは、多くの方が言われているようにクリート保持部の「遊び」が大きいところ。これはガタがあるというより、TIMEのロードペダルを思わせるフロート感に似ていて、特にテンションを最弱にするとまさにTIMEのあの感じ。SPDペダルにこのフロート感を求める人はいないかもしれませんが、膝を痛めている・痛めやすい方にとっては良い選択肢になるかもしれません。

CXWXC SPDペダル CX-151

またクリートのリリースがしにくいという意見もあるようですが、私個人の感覚としてはまったくそういう感じはありません。付属の黒いクリートは明らかにシングルモードのもので、真横にかかとを捻らないと外れないタイプですが、シマノ製品と比べて極端に大きいアクションが必要という感じはないですね(少しは大きいのかも)。キャッチもストレスは全く感じません。

CXWXC SPDペダル CX-151

立ちゴケが心配な方はシマノのマルチモードクリート(SM-SH56)で使ったほうが良いでしょう。筆者も付属クリートとは別にこのSM-SH56でも試してみたところ、ちゃんと使えました。若干外れやすくはなります。

踏み面の感覚的な広さについては、狭いという意見、別に狭くはないという意見両方あるようですが、私の感覚では狭くはないです。個人的にはPD-M520よりも広い感じはします。このあたりは個々人の感覚の違いになるでしょう。上述の「遊び」についても好みが分かれるところはあると思います。

全体的に好印象

一点気になったところは、テンション調整ボルト。シマノのSPDと違い、ストッパーがないので最弱側に回し続けるとボルトが抜け落ちてしまいます。このボルトは抜けてしまうと戻すのはかなり大変なので気を付けたほうが良いです(経験済み。修理できましたがピンセットが必要で面倒な作業でした)。

ハードウェア的に気になったのはそのくらいで、踏んでいて・回していて普通に気持ちの良いペダルです。質感も良く、メカメカしい見た目も個人的には好みですね。今後継続的に使用していくので、耐久性面も含めてフォローアップ記事を書く予定です。この製品は発売からまだ1年程度らしいので、耐久性は未知数なところはあると思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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