自転車に乗る時間が全然ないんだけどみんなどうやって時間をやりくりしているの? という疑問なのかボヤキなのかよくわからないスレッドを海外掲示板のMTB関連スレッドで見かけました。寄せられたアドバイスが秀逸だったのでご紹介。
タイトル通りですが、生活のこと、妻のこと、子どもたちのことがあるので月に1度ライドに出られたらラッキーなほうです。この掲示板の人たちはみんな独身なのですか。そうでないなら、どうやってライドの時間を作っているのですか。ここはいま冬なので、帰宅する前に暗くなってしまうというのもあります。
出典 How do you make time to ride?
罪悪感を覚えない努力をする
これに対して寄せられた次のコメントが非常に高い評価を得ています。個人的にもすごく良いアドバイスだなと思いました。
残念ながら、生活の他の部分から時間を盗んでくる必要があります。そして「自分のパフォーマンスは定期的にライドすることでライド以外のすべての面でも上がるのだ」ということを忘れないようにして、罪悪感を持たないようにするのが大事です。私はライドに出かけることについて、ほとんど秘密主義といえるくらいに口外しません。というのも他人の多くはこのことを理解してくれないと思っているからです。実際は、定期的にライドに出ている時はストレスレベルが低いですし、忍耐できる時間も長くなりますし、腸の健康さえ良くなるほどです。勿論、仕事にどっぷり集中する時間は少し長くなりますが、それによって私はより良い会社員になるだけです。子どもたちから離れる時間も少し長くはなりますが、それによって私は帰宅時にはより良い父親になるのです。
大人の多くは必要な量の運動をしていませんし、肥満やメンタルヘルスの問題を昨今よく目にするのはそういう理由もあります。あなたはこういう問題を解決する治療法を持っているのですから、健康に投資し、健康を維持するのを他人に邪魔されないようにしましょう。食べる時間と眠る時間は確保しているのですから、ライドの時間も確保しましょう。
家事を手伝うかわりにライドに出かけてしまった。子供の相手をする時間を減らして乗りに行ってしまった。という考え方は「自転車に乗ること=果たすべき義務から逃れて自分だけ身勝手に遊ぶこと」という感じの罪悪感に繋がってしまいそうですが、定期的なライドによって生活の全方面で生産性が向上する、という考え方は前向きで良いのではないでしょうか。
自転車に乗ることは何かの生産性を高めたり、効率的な人間になることを目的にして行う行為ではないと思いますが(楽しいから乗るだけ)、自転車によって結果的に心身ともにより健康になって効率良い生活を送れるようになる、というのも事実だと思います。勿論配偶者やパートナーにも同じように質の高い時間を過ごしてもらわないといけませんね。