ポンプ製品レビュー

CYCPLUS CUBE!コンポの次は、ポンプの世界に「電動革命」がキターーーン!!【本命登場!】

5.0

ぼくナドカズ、よろしくね!
ぼくナドカズ、よろしくね!
ぼくナドカz…

というわけで、本日の駄文はこちら!

CYCPLUS CUBE!コンポの次は、ポンプの世界に「電動革命」がキターーーン!!

※小説版著者の方は、有名声優さんとは別人。これ豆な!!

結論から言います。即買いです!

細けぇこたぁいいんだよ!こんな駄文を読む時間があったら、Amazonに行ってそのまま「今すぐ買う」をクリックしましょう!!

はやくしろっ!!!!
間に合わなくなっても
しらんぞーーーっ!!!!

「CYCPLUS CUBE」って、どんな製品?

「CYCPLUS CUBE」は、中国Chengdu Chendian Intelligent Technology社製の電動ポンプです。内蔵バッテリーを動力源として、モーター駆動でエアを充填します。

特筆すべきは、そのコンパクトさとエア充填能力。「電動ポンプなんてデカくて重くて、自転車で持ち運ぶなんて無理ゲーでしょ?」とか「十分な空気圧まで充填するには、どえらい時間かかるんでしょ?」などという老害の勝手な思い込みを、微粒子レベルまで粉砕してくれます。

CYCPLUS CUBE

同社の製品ページによると、本体サイズは65×46.5×28mm。余計な出っ張りは最小限で、サドルバッグやツールボトルへの収納はラクラク。RAVEMEN FR160フロントライトを装着したGarmin EDGE530(写真右)と概ね同じぐらいのサイズ感で、mont-bellのウインドブレーカー(写真左)よりも全然コンパクトです。

CYCPLUS CUBE

公称重量は97グラム。iPhone14Proが公称206グラムですから「スマホより全然軽い!」と言っても、差し支えはないでしょう。

もうちょっと厚みが少なければ最高ですが、現状のサイズでもツールケースへの収納は余裕。

CYCPLUS CUBE

またエア充填能力については、25Cのタイヤに80PSIのエアを充填することが2回可能だと製品ページに書かれています(より低圧なら回数は増えるし、高圧なら減る)。フルサイズでこれだけの能力があれば、ミニベロでの使用ならもう余裕ありまくりでしょうね。

「CYCPLUS CUBE」の、何がそんなにイイの?

出先でパンクに見舞われたとき、いちばん時間と労力を取られるのって「入れ替えたチューブにエアを充填する作業」ではないでしょうか。

不自然な体勢で何十回、何百回と繰り返すことを強いられる、容量の少ない小型の携帯ポンプで行うポンピング。実用的な圧力までエアを入れたら、心労と疲労でもうヘロヘロになります。

CYCPLUS CUBE

パンク修理のストレス要素として大半を占める、ポンピングによるエア充填作業。「CYCPLUS CUBE」を使うと、それが綺麗さっぱり消え去ります。時間だってCO2ボンベのように一瞬とはいきませんが、手動に比較すれば異次元の速さです。

パンク修理作業において、ホイールの脱着やチューブの交換は「慣れ」が作業効率に大きく作用します。つまり、経験値を積むことである程度の時間短縮が可能。けれどエアの充填作業だけは、経験値に関係なく時間が吸い取られます。どうにもなりません。

そんな作業を、スイッチひとつで完了させてしまう「CYCPLUS CUBE」。パンク修理に伴うエア充填の時間と手間を大幅低減してくれるうえに、「出先でパンクしても、苦労してポンピングしなくていい」という安心感をもたらしてくれます。最高!

まさに「貧脚中年と自転車ポンプの電動革命」だと言えるでしょう。

CO2ボンベを使えば良くない?

いや、そりゃそうなんです。一切の反論余地がありません。なんですがCO2ボンベって、自分みたいなポンコツ自転車乗りにはリスクが大きすぎるのです。

CO2ボンベ

「ろんぐらいだぁすとーりーず!」でも複数回登場しているエピソード「リムにチューブを挟み込んだままバルブ開放して爆裂!」は、全然やっちゃう自信があります。それどころか「インフレーターにボンベを取り付けた途端にエアが全放出されて、ボンベを1本丸ごと無駄にする」というアホな経験までしています。

また超個人的な感覚でしかありませんが、「使い終わったらゴミになる」「出先で手持ちを使い果たしたら終了する」というボンベの特性は地味にストレス。また貧乏性なのでボンベを1本使うたび、財布から現金が消えていく感覚に苛まれます。

こうして考えるとCO2ボンベって、自分みたいなダメ人間には本当にハードルが高いアイテムだと感じます。そして今、改めて自分のポンコツ加減を思い知らされました。嗚呼…生まれて、すみません…。

「CYCPLUS CUBE」って、重さはどうなの?

CYCPLUS CUBEと手持ちのポンプやボンベを、実際に測って重さを比べてみました。結果は以下の通り!

小型の携帯ポンプ:111グラム。

ひと昔前の携帯ポンプとは、次元の違う充填性能を持っています。このポンプを発掘して広めていただいた先達の皆様には、もう感謝しかありません。

小型の携帯ポンプ

しかしながら「CYCPLUS CUBE」を手にしてしまうと、「電動」のラクチンさに溺れます。あと、いくら小型とはいえ長さがあるので、普段使いサイズのサドルバッグには入りません。

インフレーター+CO2ボンベ×2:146グラム。

ボンベ1個+インフレーターは、装備としてさすがにリスキーすぎるので普段持ち運んでいるボンベ2個での重量を測りました。結果、146グラム。まあ、ボンベは金属製だし重さについては不利にならざるを得ません。

インフレーター+CO2ボンベ×2

とはいえ、フルサイズのチューブを2回充填できてこのサイズと重さならむしろ優秀でしょう。

CYCPLUS CUBE+付属ケース:114グラム。

本体重量の公称は97グラムですが付属のシリコンケースと合わせて実測すると、114グラムでした。このサイズと重さ、普段スマホをバックポケットに入れてる方なら、バックポケット運用も全然できちゃいそうです(割と厚みのある固形物なので、転倒時の不安大。オススメはできません)。

CYCPLUS CUBE+付属ケース

サドルバッグやツールケースには余裕で収まりますし、ポンプと3グラムしか違わない。そもそも自分はカメラやら交換レンズやらを持ち運ぶので、重量に関しては全然気にならないですね。

普段使いにも活用できるんじゃね?

電動のラクチンさを、普段使いでも!と思いましたが、問題点が2つ。

ひとつは、駆動音がそれなりに大きいこと。音質は違いますが、感覚的には電動ドリルぐらいの音を発する印象。夜に集合住宅で駆動させるのは、かなり憚られます。

そしてもうひとつは、エアゲージが付属していないこと。何度か実験すれば、どれぐらいの駆動時間で何PSI入るのかデータを取れると思いますが、ものぐさ野郎の自分はそんな面倒なことはしません(してもすぐ忘れ去るでしょうし)!

というわけで、家で使うならフロアポンプの方が手っ取り早いです。フロアポンプ最強でした。以上!

実際に、パンク修理で使ってみた。

この記事を書くきっかけは、出先のパンク修理で実際に使って利便性を思い知ったからです。

先週の土曜日、私はサイクルボール「つくいち」のルートを走っていました。アップダウンありの80kmを走らされたあとに不動峠+つつじが丘までの登坂を強いるコース設定に、呪詛の言葉が止まりません。どうしてサイクルボールのコースを引く方は、疲労しまくったタイミングにいちばんキッツイ坂を入れてくるんですか?

ようやく大ボスを倒して(倒されてないとは言ってない)、あとはダウンヒルを楽しむだけ!もうすぐゴール!!と、安堵していたところ、風返し峠交差点の手前でサイクリング中に絶対聞きたくないあの音が!!

「ブシ~~~」

ああああああああ!!!
前輪パンクぅうううう!!!

いや本当、もうマジで勘弁してください。こんな山の中じゃ輪行離脱はできないし、空からは雨がシトシト降っています。濡れ鼠でパンク修理って、もう最低最悪以外のナニモノでもありません。

ガードレールに囲まれた交差点のゼブラゾーン脇にスペースがあったので、そこでパンク修理をするハメになりました。登坂直後でフィジカルもメンタルもヘロヘロなのに、突然降って湧いた不幸。ヘルメットを投げつけたくなる衝動を、グッと堪えました。

前輪を外してタイヤの裏側を指でなぞっても、異物の気配はありません。チューブをチェックするとバルブとちょうど反対側あたりに丸い裂け目があって、そこから盛大にエアが漏れています。どゆこと??

ホイールの方をじっくり見てみると、原因箇所を発見!リムテープの接着が剥がれて内側にズレまくって、リムのスポーク穴が露出。そこに、思いっきりチューブが接触する状態になっています。確認を手抜きして原因究明前にチューブ交換していたら、またすぐパンクして予備チューブが無くなって詰みでした。危ないところだった…。

指で押しても、まったく動く気配がないリムテープ。駄目になったチューブのバルブを工具代わりにして、テコの原理を使ってなんとかズレを修正しました。

写真を撮る余裕なんて、これっぽっちもありません。もう泣きそうです。ブログやTwitterでパンク修理中の写真をアップされてる方って、どんだけつよつよなメンタルをお持ちなのでしょうか。羨ましい!

指先の皮を剥がしそうになりながらタイヤをはめ直して、今日は電動ポンプを持っていることにようやく気付きました。まずは少しだけ空気を入れて、挟み込みをチェック。どうやら大丈夫そうなので、リムテープが再び剥がれないことを祈りながらスイッチをクリック&ダブルクリック!(誤作動防止のため、複数回の押下動作が必要になっています)

ブィィィイィィィイィィイィイ…
(充填中の音は割と大きめですが、屋外使用する分には気になりません)

みるみるうちに、パンパンに膨れ上がっていくタイヤ。ポンプの稼働スタートから数十秒で、指で押しても凹まないレベルのエアが充填されました。

「…あれ?…ラクチンすぎない、これ…?」

ナニこれ?ナニこれ?もう最っ高じゃないですか、電動ポンプ!エアを入れる労力、ほぼ無しです。所要時間だって「一瞬」ではないにせよ、かなりの短時間で済みます。そしてパンク修理後に走って違和感があれば、すぐにエアを再充填できるので安心感も絶大。と、言うことありません。

出先でのパンク修理なんて最凶最悪すぎる最っっっ低の体験ですが、そのネガと苦労を大きく低減してくれる製品であると実体験で心底思いました。まぁ本音を申し上げると、よりによって雨の中のパンク修理なんて実体験は、絶対にしたくなかったですけどね!!

まとめ:電動革命、再び!

存在自体は前から知っていて、「まぁ便利なんだろうなー」程度に思っていた電動ポンプ。なんですが実際に使ってみると、その機能・性能は「実用的」どころではなく「べらぼうに便利!素晴らしい!」と手放しで絶賛したくなるレベルでした(n=1)。コイツは凄いぜ!

コンポで起きた自転車用品の電動革命が、こんどはポンプの世界で再び起きてしまいました。わたくし、もう手動ポンプには戻れません。

唯一の気になる点は、サイクリング前夜に充電を必要とする自転車用品が増えまくること。自転車に直接関わるものだけでも

  • eTapのバッテリー
  • サイコン
  • 心拍計
  • ライト
  • ライト予備
  • テールライト
  • ヘルメットのテールライト
  • レーダー
  • ポンプ←NEW!

という状況です。

そこに加えてスマホにモバイルバッテリー(複数)にカメラ(複数)までプラスオンされるので、もう大変。泊まりでサイクリング旅行なんかした日には、ただでさえ充電機器の多いコンセント回りがどえらいことになります。

それと最後に、ひとつ。この電動ポンプでエアを充填すると、バルブがメチャクチャ熱くなります。火傷しそうなほど。と、思ってたらショップさんから注意喚起も出てますね。ご注意を!

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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