先月からクロスバイクに乗りはじめた者です。ロードバイクを買うのはまだ早すぎるでしょうか？

よみもの

Photo by Eva Bronzini

2023.09.14

クロスバイクを買ってからまだ間もないという方が、なんだかロードバイクが欲しくなってしまった。すぐに買うべきなのか。待つべきなのか… という質問スレッドを海外掲示板で見かけました。

Photo by Eva Bronzini

先月クロスバイクを購入し、大体毎日乗っています。昨日は30マイル（48.2km）くらい走ったのですが、もっと速く走りたいです。ロードバイクを買うのはまだ早すぎるでしょうか？地元ショップでTrek Domane AL3 Discが$1150でセール中なので目を付けています。ライダーとしてもう少し経験を積むまで待つべきでしょうか、それとも行っちまうべきでしょうか？

出典 I started riding about a month ago, getting obsessed, is it too soon to buy a road bike?

以下、目立ったコメントからピックアップ。

人生は「待つ」には短すぎる。そのロードを買え（101いいね）
あとさらにもう1台ね（12いいね）
N+1（しかしS-1に気を付けよう）
（上の人に）S-1って何ですか？
（直上の人に回答）Sは配偶者（spouse）があなたのもとから去るまでの自転車の数です
私もまったく同じでしたよ！クロスバイクを買ってすぐサイクリングにはまりました。ロードバイクに乗り換えて成功でした（30いいね）
普段のライドが20マイル以上で距離を伸ばすのを楽しみたいなら、ロードバイクに行け、と言いますね。無料で満足感を得られるようなもので、クロスバイクではできないような感じでエアロダイナミクスやポジションを実験できるようになります（12いいね）
私は1ヶ月前くらいから乗りはじめました。最初は「試してみる」気持ちで、CFではなくより安価なALを選びました。気に入ったなら1年後にCFを買えばいいだろう、と。先週CFを注文しました…（17いいね）
いま楽しめていてライドを続けたいと思うのなら、買うといいよ！でもこういうのはどうだろう。いまの自転車であと1ヶ月乗ってみる。その後にまだロードバイクが欲しいと思うのなら、お金の無駄使いではないことがわかるだろう（27いいね）
（スレ主さんが最初の投稿を更新）買うことに決めました。できればクロスバイクを売って足しにしようと思います
私はクロスバイクのCannondale Quick 6を買いました。乗りはじめて大好きになってしまいましたが、3ヶ月ほどで返品して全額返金してもらいました（※米国のREIは購入後1年以内で大きいダメージがない場合は全額返金で返品受付してくれる、とのこと）。そのお金を使ってTrek Domane 4を買う足しにしました。ロードバイクは乗って1分もしないうちに違いがわかりました。ここしばらくで最高の投資でした（14いいね）

これは非常に悩ましい問題だなぁ、と私は思いました。というのも、クロスバイクで始めたからこそ自分はとにかくもっとスピードを求めている人間なのだ、とわかったのかもしれないではないですか。この方の場合はロードバイクに乗り換えて全然問題ないとは思いますが、人によっては最初にロードバイクからはじめると「自分にはもっとアップライトなポジションが良いのかもしれない」と思うこともありそうですよね。

むかしロードバイクに興味があるという友達（スポーツ自転車未経験の人）に、私のロードの1台を貸して一緒に河川敷にサイクリングに行ったことがあります。セッティングは可能な限り合わせてあげたのですが、最初は「速い〜!!」と喜んでいたものの、ライド終盤では「首が痛い〜!!」と辛そうでした。

スポーツサイクリングに興味があってクロスバイクとロードバイクとで悩んでいる場合、ロードバイクを選ぶならステム位置を比較的高く設定できるロードバイクではじめてみるのも良いかもしれませんね。しかしいずれ「自分にはグラベルバイクのほうが向いているのではないか…」や「実はマウンテンバイクが向いているのではないか…」「アルミよりカーボンが…」と思ってしまうこともありそうです。

最初から「自分にとっての正解」に辿り着くことは少ないと思うので、こうした「買い替え」が発生しても「損をした」ということにはならないと個人的には思います。家計を圧迫しないのであれば買っても問題ないですね（ただあと1ヶ月待ってみる、というのは良いアイデアだと思います）。「自分にとっての正解」自体も揺れ動くものです。乗り続けると違うタイプの自転車も絶対に欲しくなってくるでしょう。こういうふうに悩むこと自体が自転車の楽しみでもあると思いますが、どうでしょうか。

ちなみに「N+1」（自分に必要な自転車の数は、常にいま自分が所有している台数+1）は有名な表現ですが「S-1」（自分に必要な自転車の数は、妻や夫が別れを切り出す台数-1）というのは初めて目撃しました。