シマノによるDura-Ace/Ultegraの一部の接着式ホローテッククランクのリコールについては、内外メディアで既に詳しく紹介されていると思います(シマノのサイトでは「無償点検プログラム」と呼ばれていますが海外メディアでは「リコール」として取り上げられています)。不具合の内容はそれらをご参照いただくとして、本記事ではこのリコール騒動に対する海外サイクリストの反応を海外各メディアからランダムに収集してみました(好意的な意見はほぼ見当たらないため、批判的な意見ばかりになりますがご了承ください)。
#RideShimano YouTube動画のコメント欄から:
- 受け入れられません! シマノは影響を受けたクランクを点検結果とは関係なく交換するよう強いられるべきです。時限爆弾ですよ(34いいね)
Shimano Road Instagramのコメント欄から:
- 集団訴訟が間近に迫っているのだろうか? この問題は10年以上存在してきた
- この問題について人々は何年も申し立ててきましたが、あなたがたは問題があることを否定していました
HambiniのYouTube動画コメント欄から:
- まだ壊れていないものは交換しないのにリコールと呼ぶことに嫌悪感を抱く。それはリコールではない。リコールとは将来起こりうる故障を軽減するためのものだ。私は6800と8000(4セット)を持っているが、故障して落車するかもしれないその時まで待たないといけないのだろうか?…(272いいね)
- 2019年以降に製造されたクランクは影響を受けていないという。同じ素材で作られ、接着されているにもかかわらず。シマノは設計か製造方法を変えたに違いない。それが意味するのは、彼らはこの問題を4年間知っていたということであり、このリコールが期限切れであることを示唆する(31いいね)
Bikeradarの記事コメント欄から:
- 「例として180mmのDura-Aceクランクは177.5mmクランクに交換される」なんてひどい話だ!購入時と同じ構成で新しいクランクを提供するべきです。180mmの9200クランクセットと、9000と9100のあらゆるチェーンリングの組み合わせを作るべきです
- ホローで接着式のXTRクランクも1つかそれ以上の世代があった。それが壊れたという話は個人的に聞いたことはないけれど、基本的に同じデザインだ。どれも若干は地雷だ
- もしこの問題が内部の腐食なのであれば、目視による検査はその時の状態しかわからない… 2ヶ月、10ヶ月、24ヶ月後に壊れないという保証にはならない
- もしショップのメカニックが間違った診断をしたらどうなるんだろう? ショップの責任になるのだろうか?
- 私のアドバイスは、自分で問題があると思う・思わないにかかわらず対象のクランクを検査してもらうことです。実際にクランクを交換することなく「リコール」することは、シマノが将来的な訴訟の影響を軽減するための法的なトリック以外のものではありません(「消費者はリコールを提供された」)。しかしクランクを検査してもらって、その後に壊れたなら、弁護士が登場することになります
- ショップが意味のあるテストをできる方法はありません。目視検査はほとんど無意味です
- 105しか勝たん(37いいね)
- また105が勝ってしまった(44いいね)
- 交換してもらうためにはダメージがあることを示さないといけないなんてバカげている。だって基本的に見た目が怪しくなくても壊れることがあるのだから(120いいね)
- 安心できるリコールですね。ディーラーが剥離の兆候を見つけられなかったら、時限爆弾クランクを使い続けられるわけですね(112いいね)
- 何かが既に壊れているかどうかを調べるのはリコールではない(65いいね)
- サイクリングサークルでは何年も話題になっていたことだ。シマノの透明性とスピード感の欠如には感心しない(33いいね)
- シマノが過去2年で大問題を抱えることになるなんて。パワーメーターはうまく行かないし、クランクは分解する。シマノでは何が起こっているんだろう?(29いいね)
- 少なくとも米国では、シマノは数年前から問答無用で(ショップで)クランクを交換してくれていましたよ(9いいね)
他の参考情報としては、湿度が高い環境、塩カルが撒かれた路面で走ると剥離が発生しやすいらしいこと、塩分を多く含むクリーナーは当該クランクでは使わないほうが良いことなどが挙げられていました。やや同情的なコメントとしては、代替クランクを生産するためにはコロナ後のサプライチェーンの安定を待つ必要があったのではないかという声も見られました。