Zwiftでは16歳未満の子供用に無料アカウントを作成できるのですが、最近これらの子供用アカウントがZwiftによって次々とロックされたり削除されたりする事態が相次ぎ、海外で話題になっています。
Zwiftは16歳以下は無料です
まずZwiftの子供用アカウントについて。Zwift公式サイトには次のように書かれています。
Zwiftは、年齢に関係なく全ての人にゲームをご利用いただけることを望んでいます。ただ弊社では、お子様がZwiftのプラットフォームをお使いになる上で、プライバシー保護と安全を最も懸念しています。コンプライアンスChildren’s Online Privacy Protection Act (COPPA)とGDPRを遵守するため、16才未満のお子様のご利用に関しては文書によるご両親または法的保護者の同意が必要です。
お子様が16才未満の場合、Zwiftアカウントは16才になるまで無料です。16才になった後、Zwiftの使用を継続するには通常の月額会費をお支払いいただく必要があります。
これは太っ腹なサービスで、大変ありがたいですね(勿論16才になったらお客さんになってもらえるという目論見があるからですけれども)。日本でもお子さんと一緒にZwiftを楽しまれている方も少なくないようです(※なお5歳以上でないとZwiftを使うことはできない規約になっています)。
子供用アカウントが消えた!
しかしZwiftフォーラムには2月9日付けでこんな投稿が。つい3日前のことです。
私の子供用アカウントが何の理由もなく削除されてしまいました、メール連絡もなく、先週突然消えてしまったのです。息子はまだ13歳で、本当に頑張ってドロップを貯めてレベル15を目指していたのですが、それが奪われてしまってすっかり意気消沈しています。
Zwiftには何度もメールを送りましたが、回答期限の72時間が過ぎても何の返事ももらえていません。私達は去年の4月に保護者による同意とCOPPAに関するフォームにちゃんと入力したので、それが理由ではありえません。
誰か同じような問題が起こっている方はいますか?(…)ロックダウン中なので息子は外出できませんし、学校は閉鎖されているので、Zwiftは息子の正気を保つ唯一のものだったのです。
この件についてroad.ccが伝えるところによると、
- COPPA(児童オンラインプライバシー保護法。米国が対象)やGDPR(EU一般データ保護規則。UKではブレグジット後も適用)への同意を求めるZwiftからのメールが、保護者だけでなくユーザーである子供のメールアカウントにも送られる仕組みになっている
- 保護者だけでなく子供自身もフォームに記入する必要がある
- 複数人の子供がZwiftを使っている場合、全員分個別に記入する必要がある
- フォームに記入したにもかかわらず、何故かアカウントが消去された
等々、Zwiftによるコミュニケーションの問題や、オペレーション上の問題に不満を持つユーザーが非常に多いようです(登録のために子供用メールアドレスを作ったが、うちの子供はメールチェックなんかしない!という親御さんの声も)。
Zwiftとしては法的要件を満たすために同意を提出してもらう必要はあるとは思いますし、本件についてはだいぶ以前から告知されていたようですが、システム上の不具合も発生しているように見えます。
子供用アカウントが消えてしまったら
日本のZwiftユーザーのお子さんのアカウントで同様の事案が発生しているかどうかは不明ですが、もし心当たりのある方は次のZwift Child Account Support Requestから問い合わせることができます。ただ、残念ながら今のところ日本語には対応していないように見えます。英語が苦手な方は下の図の「件名」のところだけ機械翻訳か何かで聞いてみると良いかもしれません。
しかし上のフォーム下に書かれているように、本件での問い合わせは非常に多いようなので何らかの回答が来るまでかなり時間がかかりそうです。