MKS MT-FTという滅法安いフラットペダルを購入しました。私の購入時は¥1,131で、Amazonでは989円で売っていることさえあるらしい激安製品です。
たまたま必要があって「何でもいいからとにかく安いフラペ」を探していたところ、日本が世界に誇る超一流メーカーMKS(三ヶ島製作所)から出ているこのペダルが目に留まったので買ってみたのですが、期待を上回る良品で驚きました(というか、ほぼ1000円なので何も期待もしていなかったというのが正確なところですが…)。
実測重量129g(片側)
見た目は何の変哲もない樹脂製のフラットペダルです。縦95 x 横72mm、その気になればトークリップも装着可でリフレクターも付いています。
しかし持ってみると異様に軽い。それもそのはず、実測重量が片側129g。両側で258g。メーカー公称重量は259gなので品質管理も良さそうです。なんだこの軽さはw MKSのペダルはいくつか愛用していますが、高級品のSYLVAN TOURING NEXTはペア実測338gです(勿論その分頑丈に造られているペダル)。
樹脂製ケージなので靴底を痛めたくないシューズでも気軽に乗れます。カテゴリー的にはMTBペダルですが、通勤通学・そして街乗りとタウンユースで便利なのは間違いなし。あとはペダルが付属しない完成車用のとりあえずのペダルとして、あるいは「完成車にオマケで付いてきた激重ペダル」のリプレースとして使うのにも良さそうです。
ただしベアリングのプリロード(与圧)は多目に与えられているらしく、少なくとも初期の回転は渋いです。手で回してみてもクルクルクルクル〜!とは行かず、せいぜい4分の1くらいしか回りません。しかしペダリングしている時は不思議と回転の渋さは感じません。
ソールへの食い付きも良好で、スニーカーやトレランシューズで乗っても全然滑りません。大きい「ガッカリ感」がないですね。ケージはすぐに削れていくと思いますが、値段を考えると仕方ないでしょう。
滑らず、軽量で、ペダリングにゴリゴリした感じもないこれだけのペダルのメーカー定価がわずか税込み¥1,166であるのが謎です。しかもメイド・イン・ジャパン。着脱も超安価ペダルにありがちなペダルレンチではなく、普通の6mmヘックスレンチで行えます。
何故こんな値段で出せているのか不思議ですが、スポーツバイク初心者の友人に自転車を貸して一緒にサイクリングする時などに重宝しそうなので1〜2個ストック買いしておきたいほどです。こんな便利ペダルが存在していたのか、と驚きでした。
総合評価は文句なしの5つ星…と行きたいところですが、街乗りで100kmほどしか使用していないため耐久性はまだ不明(※オフロードで使うつもりはありません)。そのため当面は星4.5。
Amazonでも概ね高評価なのですが、低評価レビューを読むと耐久性は若干不安があります。軽量すぎるせいかもしれませんが、街乗り程度に留めて置いたほうが良さそうではあります。オフロードに行く人・体重がある方は剛性の高い金属製を選んだほうが良いでしょう。あくまで1000円程度のペダルとしてはかなり良い、という感想なのでご了承下さい。
▼ MKSペダルについては過去にいくつか記事を書いています。ご興味のある方は是非どうぞ