Audax Club Parisienが2月27日、Facebookアカウントに2枚の写真とともに次のような投稿をしていました。PBP(Paris-Brest-Paris) 2019ではこれまで禁止されていたエクステンションバーが使用可能になるらしいのですが、その取り付け位置には制限があるようです。
ブレーキレバーを超えなければエクステンションバーを使っても良い
こんな説明が添えられています。
これがエクステンションバーの認可されたポジションです。とりわけブレーキレバーを超えることがあってはなりません(仏語)
これがPBPで認可されているエアロバーの例です。エアロバーはブレーキレバーを超えてはいけません(英語)
PBPのレギュレーションはフランス語版と英語版が存在していますが、両方を読み比べると細部が違っていることが多く、どちらが正しいのか混乱させられることが多いです。上の説明のフランス語では”prolongateurs”とあり、これは「エクステンション(バー)」の意。必ずしも「エアロバー」を意味するものではありません。
それより本題はこのエクステンションバーの取り付け位置。ブレーキレバーより手間の位置では確かにちょっと窮屈で使いづらいと思うのですが、これについて様々なコメントが上の投稿に寄せられていたので主だったものを紹介します。
ポジションを増やすのが目的らしい
B.O.氏: 信じられない。エクステンションバーが役に立つためには自転車ではなくサイクリストの体型に合わせて設置しないといけない。ばかばかしいね。
C.D.氏: 自転車チェックが終わったあとに参加者が規定を守るかどうかチェックするのは無理だと思う、リスクが自分に向かうといいけど他の人にぶつかってほしくはないな、大勢の参加者がいるから。
Audax Club Parisien: もし運営の誰かがそういう人を見たら最悪の場合、失格処分になります。
P.G.氏: 話を整理しましょう。運営がこの決定を下したのはエクステンションバーを快適性のために使えるようにしたからであってパフォーマンス目的じゃないと思う(だからちょっと短くなっている)。
A.B.氏: 肘に青あざができたらどうしよう!
Audax Club Parisien: このポジションはトランスコンチネンタル・レース4300kmでこの自転車の所有者が試していますが肘に青あざ問題はまったくないそうですよ。
C.P.氏: つまり。これはロングディスタンスでは使いものにならない。
Audax Club Parisien: 全く逆です、自転車がきちんと調整されていれば。
B.O.氏: 自転車がちゃんと調整されているかどうかはサイクリストの体型との関係においての話ですよ。だからブレーキレバーの位置との関係で決めるのはナンセンスです。
L.M.氏: もしブレーキレバーがエクステンションバーの先についていたらどうなりますか?
Audax Club Parisien: 1200kmをタイムトライアルバーで走るというのならご自由にどうぞ、背中がきついですが頑張ってください。
L.M.氏:ルールは全員共通のものですが背中はみんな違いますからねぇ。その上で言うとこのルールの精神は明らかです、エクステンションバーは結局禁止という意味ですよ。
Audax Club Parisien: どう解釈するかはお任せします、我々は規則に則った取り付け例を示していますが、あとはご自由に。
F.L.氏: レース・アクロス・アメリカ(5000km)でそれをやっている人たちがいますよ。
Audax Club Parisien: 見つからなければ罰しようがありませんから。
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と、いろいろ読んでいるとAudax Club Parisienがエクステンションバーの使用を許可したのはポジションを増やすことで参加者により快適に走ってほしい、ただし安全性の観点からこういう位置で設定してね、ということのようです。
PBPで実際にエクステンションバーを使う予定の方はいまのうちからこのポジションで快適に走れるかどうか試してみるのが良いかもしれませんね。見た感じ、膝が当たりそうです。いい具合の製品があると良いのですが、このPBPの要件を満たす決定的なものはなかなかないようです。自作するのも楽しいかもしれませんね。
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