ハンドルバーをカットしてグリップを交換してみよう

たまに初心者向けのメンテナンス記事などを書いてみたいと思います。自分は乗るのが専門、作業はとにかくショップに依頼する、という方も少なくないと思いますが、少しづつ自分でできるようになると自転車の楽しみが増えます。

フラットバーやライザーバーを好みの長さにカットしてグリップを新調する、という作業などはとっかかりとしてとても良いと思います。では行ってみましょう。

アルミのハンドルバーの切断

まず用意するのがこの工具。パイプカッターと呼ばれます。SK11というメーカーのもので、4~32mmのパイプに対応します。お値段は1,380円。ワイズロードの工賃表によると、ハンドルバーの両端カットは¥2,400となっているので、自分で1度でも作業すると、元が取れます。

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上にローラーがふたつついています。下側にカッター。これでパイプをはさんで、クルクルと回転させながら切断することができます。

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今回は長すぎるハンドルバーを短くして、ふるいグリップを交換するのが目的です。ふるいグリップは、もう使わないのであればハサミで少し切りこみを入れてはがしくていくのが簡単です。

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グリップを再利用したい場合は、ディグリーザーを吹き入れると取れますが、わりと大変なことがあります。クランプオンタイプのグリップなら、ヘックスレンチで簡単に外せますね。

カットしたいところに鉛筆などで目印を付けます。ハンドルバーの長さの好みは人それぞれですが、今回私はシングルスピードのフラットバーを、小径車ブロンプトンのハンドルバーの長さに合わせることにしました。だいたい52cmなので、ステムの中心から片側26cmのあたりでカットすることにしました。

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SK11パイプカッターでパイプをクランプします。パイプカッターの底に回転するノブがあり、それをクルクル回していくと、ローラーとカッターの距離がせばまっていきます。きっちりクランプしたら、カッターを回していきます。

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十数回もまわせば、パキッという音がして簡単に切断できます。

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切断面。わりときれいです。でも若干バリはあるので、怪我をしないようにヤスリで仕上げておきましょう。

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今回はバリも小さいので紙やすりを使います。銀色の切断面を磨きます。気をつけたいのは、削りすぎてしまうこと。ヤスリがけしていると予定していた長さより1〜2mm短くなってしまった、ということがあります。似たような作業をフォークコラムなどでやる場合は十分に気をつけたいところ。

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切り落としたハンドルバーの両端。きれいなので捨てるのがもったいないですね。これでなにか工作するのも楽しそうです。

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グリップの装着

新しいグリップを用意します。これはamazonで見つけた「ウィッシングウェル」という聞いたことのないメーカーの軽量グリップ。装着はロックオングリップのほうが簡単ですが、軽量さを優先しました。

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いかにも軽そうなフォーム素材のグリップです。LiteProというロゴがあります。何かに寄せてきたな、という感じですw

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こういうグリップは簡単には入らないので、グリップの内側とハンドルバーを十分に水で濡らしておきます。水が乾くと、グリップが固定されます。入りにくい場合は無理せず、水を多めに。

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入りました。あとはエンドキャップをつけて完成です。エンドキャップは、手ではなかなか入らない場合があるので、そういう時はゴムハンマー、無ショックハンマーと呼ばれるものを使うと良いでしょう。エンドキャップの上にウエスなどをあてて叩けば、キャップにもあまり傷はつきません。

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カーボンパイプの切断について

カーボンのハンドルやフォークコラム、シートポストを切断する際は、カーボン専用のノコギリが必要です。この記事で紹介したSK11パイプカッターは金属用で、カーボン製品に使ってはいけません。

うまくカットできませんし、できたとしても切断面が毛羽立って製品の強度も落ち、よろしくありません。カーボンの切断にはカーボン専用の工具を使いましょう。

カーボンの切断には、私はPARKTOOL SAW-1 ハクソーを使っています。

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ただこれに付属するのは金属用の刃なので、PARKTOOL CSB-1というカーボン用のブレードを別に用意します。

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ソーガイドというものも必要になります。これはPARKTOOL SG-7.2 オーバーサイズ切断ガイド。カーボンの切断を自分でやろうとすると、こんなふうに少しお金がかかります。

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カーボン製フォークコラムやシートポストのカットにはこういう工具が必要になってきますし、自転車が1台だけで作業頻度も少ない場合はショップに依頼するのもありでしょう。

ただ、こういう工具を用意して作業することの意味は、元が取れるかどうか、というコストパフォーマンスの話や、効率性の話だけではありません。少しづつでも自力で自転車を整備・調整していくことで、自転車そのものの理解が深くなっていきますし、発見や楽しみが増えます。

ちなみにカーボンの場合は削れやすいので、ギリギリの長さにカットする場合は気をつけましょう。

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