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半可通が語ってみるニューヨーク自転車事情 Part 2:早朝ライド編

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すったもんだの海外飛行機輪行の末、なんとか自転車を持ってニューヨークにたどり着きました。

半可通が語ってみるニューヨーク自転車事情 Part 1: 海外飛行機輪行編
「ニューヨークに行きたいかー!?」 そりゃ行きたいに決まってます!なんですが、自分には知力も体力も時の運もありません。なので「アキバドームでのライブ開催を実現するために、アメリカでライブをして地名度を上げてきて欲しい」という、都合の良...

滞在期間中に自転車で走ったのは、合計でおよそ100km。家族が寝ている時間帯、という制約があるのですべて早朝です(5時〜)。

その街の自転車事情を語るには些か短すぎる距離かもしれませんが、ライド中に見たこと、感じたことをダラダラと書き連ねてみます。

半可通が語ってみるニューヨーク自転車事情 2:早朝ライド編

安心だけど安心できない自転車レーン

ニューヨークは、自転車でとても走りやすい街であると同時に、走りにくい街でもあります。

いったいどっちなんだよ!?

と、激しくツッコミを受けそうなのですが、本当に両方の側面が思いっ切り混在していました。

市内の道路は自転車レーンと、それに付帯する信号や看板が整備されまくっています。場所によっては歩行者用、自動車用に加えて、自転車専用の信号まであるほどです。

自転車専用の信号

また右左折する車線と直進する車線が、自転車レーンでもしっかり分離されていたりします。もちろんすべての場所でくまなく整備されているというわけではありませんが、直進したいのにわざわざ左折レーンを走行しなければいけない謎ルールに囚われる、最近元号が変わった某祖国とは大違いの整備されっぷりです。

マンハッタン

しかもマンハッタンは京都市内のように碁盤の目状に道が敷かれていて、案内看板も充実。自車位置と目的地の位置関係を把握するのが、極めて容易です。一方通行の道も少なくないので多少遠回りになることもありますが、そのせいで道に迷うことはほぼありません。これは素晴らしい!!

自転車レーン

だがしかし!朝の時間帯でも、タイムズスクエア周辺などの繁華街や幹線道路は混みまくります。そして歩道から溢れた歩行者は、容赦なく自転車レーンに出てきます。

ちょうど、この動画に出てくるタイムズスクエア周辺の感じ、割とそのまんまでした。

なので「自転車専用レーンだから」という安心感は皆無。むしろ東京都心部の幹線道路の方が、歩行者が車道に出てこない分だけ安心して走れると感じるほどです。

また、路面は日本に比べて明らかにボコボコ。レーン上の障害物も、決して少なくはありません。

自転車レーン

なかでも歩道から自転車レーンにベンチがはみ出して置かれていたのには、さすがにビビりました…。

自転車レーン

ちなみに空港送迎サービスのドライバーさんに話を聞いたところ「自転車レーンが整備されたせいで車道を1車線潰された割に、自転車のヤツらはキチンとレーンを走ってない!」とのこと。自転車レーンの整備には、ネガな見方も少なからずあるようです(n=1)。

信号は無視が基本?

クルマはさすがに信号厳守ですが、歩行者や自転車は「信号が赤でも、クルマが来てなければ渡っちゃう」というのが基本のようです。

信号が赤でも、クルマが来てなければ渡っちゃう

信号厳守で停まっていたら、追い越されること多数。また歩行者はこちらの信号が青でも、ナチュラルに目の前を横断していくので気が抜けません。交差点進入時は、常時ブレーキに指をかけながら通過しないと怖いです。

自転車レーン

割と朝早めの時間ですらこんな感じなので、観光客が溢れ出す昼間の時間に自転車で走るのは、諦めた方がいいのでは?というのが正直なところです。

整備されまくった自転車レーン、実は割と雑

いろいろ書きましたが、基本的にはニューヨークの自転車レーン、整備されまくっていて賞賛されるべき政策だと素直に思います。日本もこれぐらいやってくれれば良いのに…。

なんですが、素晴らしく整備されまくっているだけに詰めの甘さというか、「雑っ!」と感じるところが否応なく目に付いてしまいます。

たとえば自転車レーンに沿って走っていて、交差点を通過したら唐突にレーンが無くなる、なんて場所がいくつもある。仕方ないので、そのまましばらく走っていると予告なしで反対側に自転車レーンが出現したりするので、始末に負えません。

ほかにも、こんなふうに突然直角ターンで反対車線に行かされたりもします。初見殺しでしかないでしょ、こんなの!

整備されまくった自転車レーン、実は割と雑

常に周囲の状況を観察し、適宜判断していくことが求められるニューヨークの自転車レーン。専用レーンのハズなのに、なんでこんなに神経すり減るんですか?

でもまぁ、完璧を求めすぎて整備がちっとも進まない某祖国みたいな進め方よりも、多少雑でもひととおり整備しきってしまうNY流(←かなり勝手な決めつけです)のほうが、幸せになれる近道なのかもしれません。

どこがよかった?ニューヨークライドおすすめコース

その辺の建物から、公園のゴミ箱に至るまで。何から何まで全部が全部、とんでもなくカッコイイのがニューヨークのおそろしいところです。

どこがよかった?ニューヨークライドおすすめコース

ただその場に立っているだけでも「いま自分は、映画で観た世界の中にいる!」と、得も言われぬ多幸感に満たされます。

どこがよかった?ニューヨークライドおすすめコース

しかも走行中に、フラッと歴史的な建造物が出現したりする。なのでニューヨークに行ってその辺を走れば、それだけでもう十分すぎるほどハッピーになれるのは疑いようのないところです。

どこがよかった?ニューヨークライドおすすめコース

結論、全部オススメ。

ではあるのですが、そんな中でも特に印象深かったコースをご紹介します。

セントラルパークを走る

大都会のまっただ中にある巨大な緑のオアシス、セントラルパーク。気持ちの良い空気と、鳥のさえずり。それなのに緑の木々の向こうには、摩天楼が高く高くそびえ立っているというギャップがたまりません。公道上ではなく公園内なので、一般車両が進入してこないという絶対的な安心は他のコースにないところです。

セントラルパークを走る

数日後に大規模な自転車イベント(BIKE NEW YORK /正式名称:TD Five Boro Bike Tour)を控えていることもあり、早朝にもかかわらず多くのライダーがチームで走っていました(もちろん千切られまくりました…涙)。

セントラルパークを走る

地元ローディさんたちの挙動を観察していたところ、追い抜きは右側からが基本のようです。確かに路面の表示、左がSLOWになっていますもんね。

セントラルパークを走る

セントラルパークを走る

そしてZWIFT野郎的には、セントラルパークはバーチャルで走りまくっているコース。いわば聖地です。「ここZWIFTのスタート地点だ!」とか「スプリントポイントだ!」とか「この坂は見覚えがある!」という場所ばかりで、盛り上がり感がハンパありません。また「初めて走るのに、走り慣れたコース」という、謎の感覚を体験できます。

セントラルパークを走る

そうそう、ZWIFTでは時計回りにも走れますが、実際のパークだと逆走(パーク内は反時計回りの一方通行)なので要注意です!

あと気をつけないとヤバイのが、パーク内と周辺の路面に散らかりまくる馬のフン。耕作中の畑の近くを通過するようなニオイが漂っていて、一気に気分を萎えさせてきます。

万一、踏んでしまったりしたら、ホテルに戻って涙目でタイヤを拭くハメになるので、厳重に警戒してください。

ブルックリンブリッジを走る

石造りで重厚感のあるデザインの非常に美しい橋、ブルックリンブリッジ。橋脚を見上げると、そこには「1875」と刻まれていました。これ、150年近い歴史があるってことですよね? ニューヨークおそるべし。

ブルックリンブリッジを走る

マンハッタンの摩天楼を眼の前に見ながら走れるので、ブルックリン側からマンハッタン側に渡るのがオススメ。往復してもいいですが、単に行って帰ってくるのではコースとしての面白みに欠けます。

ブルックリンブリッジを走る

なので「マンハッタンブリッジ経由でブルックリンに渡って、DUMBO地区で橋全体を眺めてからブルックリンブリッジでマンハッタンに戻る」というのがルートとしては良いのではないでしょうか。

DUMBO地区で橋全体を眺めてから

ちなみにDUMBO地区ですが、路面が唐突にボッコボコの石畳になったりします。ビンディングだと、相当な恐怖。フラペ推奨です。

DUMBO地区

ブルックリンブリッジの上は歩行者レーンと自転車レーンに分離されてはいますが、歩行者が容赦なく自転車レーンにハミ出してきます。しかも、そもそも自転車レーン自体がすれ違いに気を遣う必要がある狭さ。下りでもスピードは出せません。

ブルックリンブリッジ

マンハッタンブリッジを走る

ブルックリンブリッジの隣にある橋で、石造りではなく鋼鉄製です。開通はWikipediaによると1909年。ブルックリンブリッジよりは新しいですが、やっぱり軽く100年以上の歴史があります。ニューヨークおそるべし。

ブルックリンブリッジ

しまなみ海道の橋並みに高さがあって、しかも長い!100年以上前によくもまぁ、こんな橋を建造できたものです。ちなみに拙者、高所恐怖症侍なので、走っていて恐怖しか感じません。

ブルックリンブリッジ

ブルックリンブリッジと違い、自転車レーンと歩行者レーンは車道を挟んで橋の左右に振り分けられています。完全に別の道になっているので、歩行者が脇から出てくる心配はナシです。

また自転車レーンの脇には線路が通っていて、電車がガコンガコンと大騒音をまき散らしながら通過していき、たいへん喧しいです。

晴れていれば眺望も素晴らしいと思うのですが、走った日は霧雨。しかも高いところを走っている恐怖で、路面しか見ていませんでした…。

ハドソン川沿いを走る

ハドソン川沿いのサイクリングルート「Hudson River Greenway」。Wikipediaによると、「アメリカ合衆国で最も交通量の多い自転車道である」そうです。自分が走った早朝にはガラガラでしたが、昼の時間帯には混むんでしょうね。

ハドソン川沿いを走る

車道とは分離されているので、安心感は非常に高いです。ニュージャージーの街並みを対岸に眺めながら、快適に走行できます。

ハドソン川沿いを走る

またコース周辺にはエリア88の登場機体がわんさか展示されていて、精神男児垂涎のイントレピッド航空宇宙博物館。そして自由の女神像を望むバッテリーパークなど、見所も満載です。

ハドソン川沿いを走る

ハドソン川沿いを走る

気になったのは早朝の暗い時間帯でも、ソロで走ってるジョガー女性を何度も見かけたこと。この辺一帯の治安って、大丈夫なんでしょうか?

…とまあ、こんな感じで走ってきました。短い滞在期間の早朝のみという制限の中だと、これぐらいが限度ですね。

本当はハーレム、ブロンクス方面、ハドソン川沿いのワシントンパーク、ブルックリンの街中などなど、走ってみたかった場所はまだまだありました。

帰国直後ですが、なんだか心残りありまくりです。うーむ、これは…もう一度…行くしか?

Part 3はこちら

半可通が語ってみるニューヨーク自転車事情 Part 3:物欲炸裂編
ニューヨークに行ったんだから、ニューヨークでしか売っていない自転車アイテムを買って帰りたい!それをライドイベントなどで見せびらかして、ニューヨークに行ったことをドヤ顔で周囲に自慢して回りたい! そんな、ゲスいにも程がある卑しい...
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著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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