グラベルロードでSHIMANO SLXのリアディレイラーRD-M7000を使っています。カセットもSLXでCS-M7000 11S 11-46T。フロントシングルでブレーキは油圧ディスクなのでシフターはリア用だけあればいいことになります。
ENE CICLOの11スピード用シフトレバー
最近までそのシフターとしてSRAM GXのトリガーシフターを使っていました。本当はWレバーの右側だけ使いたかったのですが、導入を検討していたENE CICLOの11スピード用シフトレバー(フリクション)にはこんな但し書きがあったので諦めていたのでした(以下amazonの商品説明より)。
- シマノ11s・カンパ11s対応シフトレバー
- SRAM製品での使用は出来ません。 シマノ製Dyna-Sysには使用できません。
- シャドーRDパーツ(RD-R8000、RD-R7000、RD-R6800、RD-R5800)に使用出来ます。
- パワーラチェットNon Indexタイプ
- 左右のレバーサイズが異なります。
Dyna-SysやDyna-Sys 11というのはシマノのMTBドライブトレインのことです。そしてシマノのMTB用リアディレイラーとロード用リアディレイラーはワイヤーの引き量が微妙に違うので、ロード用をうたうこのENE CICLOのレバーがDyna-Sys(MTB系コンポ)で使えない、と書かれているのは納得できます。
しかしよくよく考えれば、11スピードカセットのトップからローまでの幅はMTBでも変わらないはず。SLXディレイラーの可動域もそれに合わせて設定済み。ENE CICLOの11スピード用シフトレバーがロード用11スピードカセットに対応しているとしたら、使えないことはないんじゃないか。
Dyna-Sys 11でも使えた
と思って実際にやってみたら、やはり問題なく使えましたw
SLX RD-M7000 + SLX CS-M7000 + ENE CICLO 11スピードシフトレバーの組み合わせで、問題なく動作しています(右は。フロントディレイラーは使っていないので左がどうなのかは不明)。
結局上の説明はフリクションではなくインデックスタイプのレバーの注意書きを単に流用しただけなのでは、という気がします。
こういうのは実際にやってみないとわかりませんが、ワイヤーの最大巻取り量が11速に対応しているなら大体うまくいくんじゃないんでしょうか。そしてSRAM GXのシフターでSLXのリアディレイラーを問題なく引けていたのですから、ENE CICLOのこの11速レバーでSRAMの11速を引くこともたぶんできるでしょう(お試しは自己責任で)。
しかしです。むかしSHIMANO SL-7800という10スピードのシフトレバー(SIS・フリクションの切り替えあり)を使っていた時の話。これをカンパニョーロの10スピードディレイラーとカセットで使ったら9枚分しか移動してくれなかったんですよ(フリクションで)。
このENE CICLOの11スピード用レバーはカンパ11speedにも対応しているとあるのでこれは大丈夫だと思いますが、SHIMANO SL-7800のフリクションモードがカンパ10スピードで使えなかったのを思い出して懐かしくなりました。10スピードではカセットの幅がちょっと違ったのかもしれません。
Wレバーはいいぞ
というわけで久しぶりにWレバー(の右側だけ)を使っているのですが、やっぱりこれは良いものだなぁ、と思います。
ハンドルまわりがすっきりして、トリガーシフターも外したのでそこだけ若干軽量に。
ENE CICLOのこのレバー、フリクションの止まり方・安定感も良好で気持ち良いです。カンパニョーロのエルゴパワーを軽く凌ぐ一気11段シフトアップ・シフトダウンが可能です(やらないけどさw)。
アウターケーブルもリアディレイラーまわり以外は不要でそこでも軽量化。抵抗も少なく軽快です。
変速をする際に右手がハンドルから離れるので、慣れるまでや街中や交通量が多い場所では十分に注意が必要ですが(安全性の面ではやはりデュアルコントロールレバーに軍配が上がります)、慣れれば新鮮な変速体験が待っています。
Wレバー台座がついている自転車に乗っている方はいつか試してみると楽しいと思いますよ。
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