バッグ製品レビュー

Timbuk2 メッセンジャーバッグのベンチマーク 実際の使用感とおすすめサイズについて

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世界で最も人気のあるメッセンジャーバッグ・ブランドと呼んでも過言ではないTimbuk2(ティンバックツー)。メッセンジャー文化発祥地のサンフランシスコにて1989年に創業されたこのTimbuk2の定番バッグ、「ショルダーバッグ クラシックメッセンジャー」を紹介します。

外観と特徴

本記事で紹介するのは「ショルダーバッグ クラシックメッセンジャー」のサイズMです。サイズ選びについては記事後半で詳しく解説します。まず外観を見ていきましょう。

これはGrove Tresというカラーの2018年モデルですが、現在も継続販売中です。今年の春に久々にメッセンジャーバッグを買い換える時に選んでみました。Timbuk2は最初に買ったメッセンジャーバッグですが、筆者は直近ではChromeに乗り換え。久々に使うTimbuk2です。Amazonでよく15%OFFになることがあるので、そのタイミングで買ったものです。

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

カラーは本当に様々なパターンがあり、単色もあれば、毎年春と秋に新色が導入される3色パターンから選ぶのも楽しいバッグです。またメインパネルの2本のバックル末端にはリフレクターがあり、これは地味ながら視認性が非常に良いです。

クラシックメッセンジャーの大きい特徴は、広げようと思えば底面をかなり広げられることで、箱状のものも入れやすいところ。あとは荷物が少ない時でも型崩れがしにくく、真ん中で「くの字」にあまり折り曲がらないところも長所だと思います。ただし、後述しますがこれは防水性能が完全でないことによる恩恵でもあり、一概に他社製品がよろしくないとも言えません。

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

底面はかなり大きく長方形に広げられる

サイズMは自転車用ヘルメットを横に2つ並べていられるくらいの広さがあります(写真下)。この状態でラップトップPCも収納可。写真に見えているのはMacbook Airの11インチを縦にしていますが、スペック的には15インチまで対応しています。ただ15インチはやや窮屈で、11インチだと余裕過ぎる感じはあります。

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

Mサイズは自転車用ヘルメットが横に2個入る大きさ

生地はコーデュラ・キャンバスで、内側はTPU(熱可塑性ポリウレタン)が使われています。これは完全防水ではありませんが、例えば30分程度のライドの途中で小雨に降られた、という程度であればそこそこの防水性能はあります(ただしすぐに中身を取り出したほうが良い)。

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

裏側はまずまずの防水性能があるTPUライナー

ただ、正直ゲリラ豪雨でずぶ濡れになるような状況では浸水してきます。そのためデジタルデバイスをはじめ絶対に濡らしたくないものを収納する場合は、万一の場合に備えてビニール袋のようなものを入れておいたほうが良いでしょう。また完全防水を求めるのであれば他社製品を選んだほうが良いと思います。

クラシックメッセンジャーはXSサイズを除き、クロスストラップが付いています。購入時にどこかのポケットに入っているはずなのでチェックしましょう。これを使うと荷物が背中でより安定します。バックルを短くしてバッグをなるべく背中の上で担ぎ、クロスストラップを胸骨のあたりで留めるのがコツです。

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

Sサイズ以上ならクロスストラップが付属

内側の両脇に小さいポケットが2つ、ノートパソコン用スリーブ、スマホが2台入りそうなポケット、ペン差し、大きめ目の内ポケットがあり、表のパネルをベリベリと剥がさなくともアクセスできるナポレオンポケットと、キーリングストラップがあります。これ以上あっても普段は使わない、でもこれくらいあると便利、という絶妙な収納性だと思います。

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

キーリングストラップやナポレンポケットなど必要十分な数のポケット

仕上げも丁寧で質感も良く、荷室がフルでなくとも背中がゴワゴワせず、使用感は非常に良いですね。さすがに定番という感じです。私はセール時に¥6,820で購入しましたが、この価格なら文句なく5つ星を付けられるクオリティです。

これのひとつ前に使っていたクロームのメッセンジャーバッグは、高級感があってものすごくカッコ良く、5年くらい使っていたと思いますが、少し重いのと、防水性能が高かったこともあり荷物が少ないと型崩れしやすかったです。良いものでしたけどね!

どのサイズがおすすめ?

メッセンジャーバッグを使う理由から考える

実は筆者は普段メッセンジャーバッグを使うことが少ないです。自転車を楽しむために乗る時はバックパックだったり、サドルバッグだったり、パニアバッグだったりします。ではなぜメッセンジャーバッグも持っているかというと、ドデカいものを買って帰る時に使いたいからです。

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

Timbuk2 クラシックメッセンジャー ショルダーバッグ

パニアバッグでも大きいものは入りますが、買い物によっては底面の幅がどうしても足りない場合があります。たとえば冬の白菜。巨大な白菜2個はパニアバッグには入りません。

Ortlieb Backroller City

パニアバッグでも白菜2個には太刀打ちできない

あとはラックのない自転車で買い物に出かけたい時はこのメッセンジャーバッグが重宝します。パニアバッグだとそのまま歩いて…というのがやりにくいこともあります。

迷ったらサイズMがおすすめ

というわけで私は大きめのサイズである「M」を使っています。クラシックメッセンジャーバッグにはXS, S, M, Lの4サイズがあるのですが、サイズLは巨大です。勿論巨大な荷物を運びたい時は何の問題もありませんが、もしこれからはじめてメッセンジャーバッグを買おうという方で容量のイメージが掴めていない方でも「Mで小さくて困る」ということはまずないと思います。

先にも書きましたが、サイズMでもサイクルヘルメットを2個並べられるほどの広々空間です。サイズLなら数泊の旅行にも対応できると思いますが、メッセンジャーバッグは数泊の旅行に向いているものではないと私は思うので(そのくらいの荷物であればバックパックがおすすめ)、Lは結構特殊な用途かなと思います。

Mサイズは、実際に手にとってみるとかなり大きい感じがします。しかし背中へのフィット感が良いので背負っていてその大きさが気になることはありません。久しぶりにTimbuk2を使ってみて、あれ、Mってこんなにデカかったっけ? とも思ったのですが、使ってみると実はちょうど良い大きさでした。

逆にSサイズだと思ったよりモノが入らないので、私の場合ですが、それならバックパックでいいということになります。両肩で担ぐバックパックのほうが身体への負担が少ないですし、排熱性もメッセンジャーバッグより優れているモデルが多数存在します。

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とはいえメッセンジャーバッグは自転車に乗っていない時でもバックパックよりカッコよかったりするので使ってみたい、という方も多いでしょう。通勤通学で使うとしたらサイズSがちょうど良いかもしれません。

サイズXSもむかし使ったことがありますが、メッセンジャーバッグというよりショルダーバッグに近い感覚です。用途的にはポタリング。カメラを入れてスリングバッグ的に使うのもありです。

というわけで、サイズの選び方は人それぞれになってはしまうのですが、「ザ・メッセンジャーバッグ」という感じの容量と使用感を求めるならサイズM。短距離の通勤通学で使いたい、そして自転車から離れている時もカッコいいバッグを使っていたい、という場合はS。というのが私の意見です。サイズ選びの時のご参考になれば幸いです。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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