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Deuterの自転車用バックパックの種類が多すぎるので整理してみた【買う前に理解しておきたいモデルごとの特徴】

Deuter(ドイター)といえばサイクリングは勿論、登山やトレッキング、スキー等幅広いアウトドア活動全般で世界中の人に愛用されているスポーツバックパック最大のブランドです。私自身もこれまでに3つのサイクリング用モデルを愛用してきました。

DEUTER ULTRA RIDE 6

しかしこのドイターのバックパック、カテゴリーやラインナップや製品の数が非常に多く、自分に合った製品を選ぶのが難しいと感じている方は多いのではないでしょうか。

というわけで本記事では現在のドイターのバックパックはどんなカテゴリーに分けられて、各カテゴリーの中にはどんな製品ラインナップがあって、その中にはどのような製品が含まれているのか。特に自転車用のバックパックとしては何があるのかを整理して見ていきたいと思います。

公式 Deuterドイター公式サイト|イワタニ・プリムス株式会社
公式 deuter.com

ドイター(日本サイト)におけるバックパックのカテゴリー

しかし最初にお断りしておく必要があります。調べていてわかったのですが、ドイターの日本語公式サイトに掲載されている製品カテゴリーやラインナップと、ドイターのインターナショナルサイトにリストされているラインナップは少し違っています。

具体的には、日本サイトにはSPEED LITEの情報がありませんし、スキーヤー向けのFREERIDERも掲載されていません(どちらも国内で販売自体はされています)。

ドイター国際サイトに掲載されているバックパックは膨大に見えるので、この記事では国内代理店イタワニプリムスが運営する日本語サイトの情報をベースに整理していきたいと思います。

まずバックパックのカテゴリーは次の7つに分けられています。表を右にスクロールすると各カテゴリーに対応した製品ラインナップを見られます。例えばHIKINGのFUTURAは少ない荷物で山歩きをする時に向いたもの、というわけです。

カテゴリー 特徴 ラインナップ
HIKING 歩行時の快適性を最大限に追及した、deuterを象徴するフラッグシップシリーズ FUTURA
TREKKING 重い荷物を担ぐための強度と快適性を追求した、大型バックパッキングモデル AIRCONTACT
ALPINE 過酷なアルパインシーンでの使用を念頭にブラッシュアップされたクライミングパック GUIDE, GRAVITY
BIKE世界でも類を見ない、自転車のための専用設計が随所に施されたバイク・シリーズ 8ラインナップ(後述)
TRAVEL & BUSINESS 現代のアクティブなトラベルシーンにマッチする、多用途で収納性に優れたシリーズ AViANT
DAILY やわらかなデザインとカラーリングで、多様なライフスタイルに応えるデイパック VISTA, STEPOUT 他
FAMILY 成長に合わせて適切なフィッティングが選択できる子供用アウトドア・バックパック JUNIOR, KIKKI, FORX

しかしこの中で私達サイクリストに最適なのは勿論BIKEです。ではここから先はこのBIKEカテゴリーの中を見ていきましょう。

BIKEカテゴリー内のラインナップと各モデル

BIKEカテゴリーの中には7つのラインナップが存在しています。下の表にまとめてみましたが、ぱっと見はそれほどわかりやすくは思えないのですがどうでしょうか。SUPERBIKEとBIKE I(ワン)の違いもそうですし、TRANS ALPINEは上で見たALPINEカテゴリーと紛らわしいです。

ラインナップ 特徴
SUPERBIKE deuterの持つバイクパックへのノウハウを惜しみなく投入したフラッグシップ
BIKE I 世界初のバイク専用パックとして誕生したバイクワン・シリーズの最新モデル
TRANS ALPINE オンロード、オフロードを問わずマルチデイのツーリングにも対応する大容量パック
RACE シティライドからオンロードのヒルクライムまでマルチに対応する小型、軽量パック
RACE AIR 背面通気性に優れたメッシュ構造で快適性を高めたツーリング仕様の小型パック
COMPACT 多機能ながらライディング時の激しい動きにも追従する、フィット感に優れたモデル
ULTRA RIDE ロードツーリング時に最小限の荷物を携行するためにデザインされたミニマム・パック
VELO AIR オールラウンドに扱いやすい、背面メッシュ構造で快適な中型ツーリング・パック

それではラインナップを見ていきましょう。

SUPERBIKE

まずフラッグシップのSUPERBIKE。このモデルの特徴はフラッグシップだけあって機能やテクノロジーがてんこ盛りであること、またその気になったら周囲のジッパーを開いて容量を拡張できるところです。私はSUPERBIKE 18 EXPで北海道を走ったことがありますが、とっても便利で良いものでした(ホテル・旅館に3泊宿泊)。

モデル 重量 容量 寸法(H x W x D)cm
SUPERBIKE 14 EXP SL 990g 14ℓ+4ℓ 46 / 28 / 17
SUPERBIKE 18 EXP 1070g 18ℓ+4ℓ 50 / 30 / 19

BIKE I

SUPERBIKEとBIKE I(バイクワン)の違いはスペックを眺めると見えてきます。バイクワンは容量の拡張に対応していないので、旅先でお土産や荷物が増えたるようならSUPERBIKEが良いでしょう。逆にBIKE Iはそうした機能がないぶん軽量化されているので、必ずしもSUPERBIKEより劣った製品とは言えません。なおどちらもハイビズ(高視認性)のレインカバーとヘルメットホルダーが付属します。

モデル 重量 容量 寸法(H x W x D)cm
BIKE I 14 690g 14ℓ 45 / 22 / 18
BIKE I 18 SL 760g 18ℓ 46 / 23 / 19
BIKE I 20 830g 20ℓ 49 / 24 / 19

TRANS ALPINE

トランスアルパインは複数日にわたるツーリングにも対応、とされていますが、これもSUPERBIKEやBIKE Iとの違いが直感的にわかりにくいのでスペックを眺めてみましょう。

モデル 重量 容量 寸法(H x W x D)cm
TRANS ALPINE 24 1160g 24ℓ 50 / 24 / 20
TRANS ALPINE 28 SL 1190g 28ℓ 52 / 26 / 22
TRANS ALPINE 30 1230g 30ℓ 54 / 28 / 24

すると容量がとにかく大きいことがわかりました。小さいモデルで24リットルなのでバイクパッキングやキャンプ泊ならこのシリーズが良いでしょう。パニアバッグやフロントバッグ、大型サドルバッグを使わず、荷物は背中にまとめたい派に良さそうです。

RACE

次は「シティライドからオンロードのヒルクライムまで」対応するとされるRACE。旅行向きではないのはわかりました。自転車通勤や普段のサイクリング、輪行してヒルクラに便利なバックパック、ということが言えそうです。ドイターの自転車用バックパックの中では2番目に軽量。一番軽いのは後で登場するULTRA RIDE。

モデル 重量 容量 寸法(H x W x D)cm
RACE 8 530g 8ℓ 43 / 22 / 14
RACE X 12 550g 12ℓ 44 / 25 / 15

このRACEは軽量さと容量のバランスが取れたモデルであると言えるでしょう。

RACE AIR

次のRACE AIRは、先のRACEとはどう違うのでしょうか。これはですね、私はユーザーだったのでわかるのですが、ちょっと特殊なモデルでして、背中がバッグ表面にベタッとくっつかないように、メッシュ状の板みたいなものが渡されているのです。通気性がとにかく抜群なモデル。

モデル 重量 容量 寸法(H x W x D)cm
RACE AIR 10 800g 10ℓ 44 / 26 / 16
RACE EXP AIR 14+3 890g 14ℓ+3ℓ 46 / 26 / 18

そのせいもあってか、ノーマルのRACEよりも重くなっています。私はRACE EXP AIRを自転車通勤で使っていたことがありますが、素晴らしく快適でした。ただ、形状のせいでしょうか、モノは見た目ほど入らないので注意です。とにかく汗を最小限に抑えたい方にはオススメです。

COMPACT

次のコンパクトシリーズですが、「多機能ながらライディング時の激しい動きにも追従する、フィット感に優れたモデル」とあるようにオフロードでのトレイルライドやグラベルライドに良さそうです。MTBer向けの基本バックパック、と言っても良いでしょう。大きいモデルはツーリングでも使えそうで、かなりきめ細かい製品バリエーションという感じがします。まぁ旅+MTBならCOMPACT EXPを検討すると良さそうです。

モデル 重量 容量 寸法(H x W x D)cm
COMPACT 6 640g 6ℓ 43 / 21 / 13
COMPACT EXP 10 SL 1030g 10ℓ+2.5ℓ 42 / 21 / 19
COMPACT EXP 12 1070g 12ℓ+2.5ℓ 45 / 22 / 20
COMPACT EXP 16 1100g 16ℓ+3ℓ 46 / 23 / 20

ULTRA RIDE

次のウルトラライドシリーズは、現在はULTRA RIDE 6の1モデルのみ。私も使いはじめたばかりで、最近この記事で紹介しました。

DEUTER ULTRA RIDE 6

DEUTER ULTRA RIDE 6

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モデル 重量 容量 寸法(H x W x D)cm
ULTRA RIDE 6 380g 6ℓ 40 / 17 / 8

一言で言うと、自転車用の最軽量モデルであることがスペック表からも伺えます。最小限の荷物での日帰り輪行、山岳ヒルクライム、トレイルライドに対応できるでしょう。

VELO AIR

VELO AIRも1モデルのみ。この製品の特徴は、RACE AIR同様に背面メッシュがあって通気性が良いところです。それでいて容量は20リットルを確保し、公称重量も920gとそのわりに軽量に仕上がっているのが面白いですね。これは今年の5月に登場したばかりの新製品で、「通気性の良さ+収納力」という組み合わせを見ると自転車通勤や通学を意識した製品かもしれないですね。

モデル 重量 容量 寸法(H x W x D)cm
VELO AIR 20 920g 20ℓ 50 / 29 / 18

まとめ:目的から選ぶとしたら?

さて、特定の目的から自分にあったドイターのバックパックを選ぶとしたら何が良いのでしょうか?

私自身はドイターのバックパックを3種類使ってきました。その使用経験と今回調べてみてわかった情報を総合した上で、概ね次のような選び方ができるのではないかと提案いたします。

  • 3〜5泊程度の連泊自転車旅行を楽しみたい:SUPERBIKE
  • ある程度容量に余裕があるバックパックが欲しい、しかし軽量さも重視したい:BIKE I
  • 一週間ほどキャンプしながら自転車旅行してみたい:TRANS ALPINE
  • 近所のポタリングから100kmくらいまでのサイクリングの時に気軽に背負って出かけたい:RACE
  • 高い運動強度で走りたい、しかし少しは荷物も運びたい:RACE AIR
  • MTBで激しいトレイルライドを存分に楽しみたい:COMPACTシリーズ
  • 日帰りで超軽装の輪行、特に山岳を含むサイクリングをしたい:ULTRA RIDE
  • 夏でも背中に汗をあまりかかずに自転車通勤したい、でも必要な荷物がしっかり入るものが欲しい:VELO AIR
著者

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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