今年前半CBN Blog読者に最も人気だったAmazon取り扱いサイクルウェア系アイテムTOP20、という記事を書きました。それがこちら。
その中で12位に入っていた「グンゼ インナーシャツ YG CUT OFFシリーズ VネックTシャツ」というものが気になりました。特にサイクリング用というわけではないのにランキング上位に入っているということは、ひょっとしたら良いものだろうか、と興味が湧き、早速試してみることにしたのでした。
ユニクロ・エアリズムの上位互換
グンゼの「CUT OFFシリーズ」にはクルーネックやスリーブレスのバリエーションがあり、カラーもホワイト系、ベージュ系、ブラック系の4種類ほどあるようですが、私が購入したのはVネックの「杢(もく)ブラック」というカラーのもの。
Amazonレビューを読んでいるとユニクロの大ヒット商品「エアリズム」と比較している方が多く、価格的にはユニクロに負けてはいるものの速乾性はこちらが上、という評価が多いように見えます。つまり「エアリズムの上位互換」とも言えそうなのです。
手に取ってまず驚いたのがこの「切りっぱなし」加工(加工と言って良いのか)。これは「CUT OFF」というグンゼの特許技術を使用しているのだそうです。当然ここからほつれてくるんじゃないかと心配になりますが、すぐにそうはならないからこそこれが売りになっているわけですね。
普通に洗濯機で回してもほつれないという話もありますが、一応洗濯ネットが推奨されています。あと日本製でした。
ちょうど1,000円くらいで売っていたものなので、どうせ縫製とか適当なんだろう、さあ裏側を見せてみろ!と意地悪なことを思いながらひっくり返してチェックしてみると… なんと一箇所もほつれなし!
先日レビューしたパールイズミの夏用UVフルフィンガーグローブが、機能面では素晴らしいのに縫製にほつれがあってガッカリしたのですが、それとは比べ物にならない仕上げの良さです。
着心地は?
褒めすぎると宣伝みたいになってしまうのでさらっと書きます。フィット感はすごく良いです。普通のTシャツとは違って着圧が均質です。脇下のパターンが絶妙。「どこかだけ隙間が開いている」とか、逆に「渋滞している」といった箇所がありません。肌触りはサラサラ。
そして切りっぱなしの首元がかなり気持ち良いです。Vネックの部分が何も着ていないような感覚です。縫製しないだけでこんなに自然な着心地になるのかと感心しました。そして身体を動かすと袖にも裾にも縫い目がないことに気付きます。開放感があって、気持ちイイ!
使用シーンとしては、この記事を書いている夏場なら部屋で着るのが一番好みです(今も着たままこれを書いていますw)。というのも、ペラペラに薄いわりに微妙に温かいので(クールフィットとかではありません)、何かのインナーというよりはこれ1枚で過ごしていたい感じです。冷房の効いた部屋の中ではこれ1枚がちょうどいいです。
ただ、身体のラインが見えすぎるので私自身はこれ1枚でコンビニとかは行けません。反対にこの上にシャツを着る時などはモコモコしないのでシルエットが崩れることもないです。ビジネスユースにもいいでしょう。
あとは薄いので自転車旅行で連泊する時はこれを2枚くらい持っていくと重宝しそうだと思いました。ここ数日ZWIFT後にシャワーを浴びてからよく着ていますが、吸水性・速乾性ともに確かに優秀です。旅の宿で手洗いしてもすぐ乾いてくれるでしょう。
サイズはM, L, LLの3つです。下に表にしてみました(パッケージの袋を参考にしました)。伸縮性があるのであまり悩まず選んで良いと思います。LとLLの違いは胸囲と腹囲ですね。
SIZE | M | L | LL |
胸囲 | 88-96 | 96-104 | 104-112 |
身長 | 165-175 | 175-185 | 175-185 |
ウエスト | 76-84 | 84-94 | 94-104 |
メーカー定価は税別1,300円ですが実売価格は1,100〜1,200円くらい。ユニクロ・エアリズムの似たデザインのVネックTシャツは990円で、かつCUT OFF加工ではありません。この価格差ならグンゼに軍配が上がるんじゃないでしょうか。何枚か揃えて当面の部屋着にしたいと思います。最後に一言でまとめると「買って良かった」製品です。