自転車であちこち走り回っていると、それが旅先の山道であれ、いつもの通勤路であれ、普段は見かけない動物に出くわしますよね。先日もCBNのサイクリングで出会った不思議な光景というトピックに、クマとの遭遇談が寄せられました。
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そこでふと「皆さんはどんな動物に遭遇したことがあるのだろうか」と気になり、急遽Twitterでお聞きしてみました。
いちばん身近なのはタヌキ?
というわけで実施したアンケートの結果がこちら。Twitterアンケートでは選択肢が4つまでしか設定できないのと、複数回答や相互排他のオプションはありません。そのため精密なアンケートには不向きなツールなのですが、とにかく気軽に参加できること、リプによる思いがけないフリーアンサーが楽しめるという長所があり、それが短所に勝ります。
サイクリング中に次の動物に出会ったことはありますか?
選択肢にない珍動物(ツチノコ等)は是非リプ欄でお願いします— CBN (@cbnanashi) January 10, 2021
今回は1409名様にご回答いただいたのですが(ありがとうございます!)、クマ・イノシシ・タヌキ・キツネの中で最も遭遇率が高かったのは「タヌキ」でした(これらの4種を全て見たという方も多数でした)。
これはなかなか発見ではないでしょうか。日本でいちばん身近な野生動物、それはタヌキなのかもしれません。
私は東京都在住ですが、荒川河川敷道路の下流側でやはりタヌキを見たことがあります(朝霞水門付近だったと思うので、埼玉県ですね)。
あとはイノシシが結構多いですね。フリーアンサーではイノシシの子どもである「うり坊」に突進されたことがある、という声が多かったです。「うり坊」は小さくて可愛らしくても、アタックの速さと破壊力は並々ならぬものがあると聞くので要注意です。
またキツネはエキノコックスという寄生虫を媒介するので、見かけても決して触ってはいけません(野犬やタヌキも要注意です)。
いきものばんざい!本当でもネタでも素晴らしすぎる出会い
さてアンケートの選択肢以外に報告された「サイクリング中に遭遇したいきもの」。このテーマは皆さんの興味が大きかったらしく、本当なのかネタなのか判別がつかない動物も報告されましたが、とりあえず分類してみました(諸事情からヒト科の動物・ファンタジー系動物は除外しました。ご了承下さい)。
哺乳類
本当は言及数をカウントしてグラフ化したかったのですが、回答数が多すぎてやむなく断念! あと記述漏れがあったらすみません(Twitterのバグでフォロー数が多いと全てのリプが表示されない場合がよくあるのです。スマホでは表示されてもPCでは表示されないとか)。
個人的になかなか興味深かったものは黄色でハイライトしてみました。
- ハクビシン
- イタチ
- シカ・カモシカ・ニホンカモシカ・エゾシカ
- アナグマ
- キョン
- サル・ニホンザル
- テン・クロテン
- アライグマ
- ウサギ
- 野犬
- ムササビ
- ヤギ
- タイワンリス
- オオカミ
- ウマ
- ネコ
- オコジョ
- イタチ
- ヌートリア
- ハリネズミ
- ムササビまたはモモンガ
- シマリス
- マングース
- ヤク
日本にも野犬っているんですね。野良犬と野犬の違いが微妙ですが、私は伊豆大島の山中で「野猫」を見たことがあります。町中の野良猫・地域猫というより、山の中で狩りをして暮らしているに違いない雰囲気の猫でした。今回ご報告いただいた野犬もそんな雰囲気だったのでしょうか。噛まれたら死ぬ可能性があるので気をつけたいですね。
あとタイワンリスもビックリ。しかし調べてみたところ、むかし台風などで破壊された動物園から逃げ出した個体が各地で野生化しているようですね。タイワンリスは、私は台湾ではじめて見たのですが、丸々と太っていてメッチャ可愛いリスでしたw 日本でも遭遇したい…
オオカミ…これは外国でしょうか。Wikipediaによると、ニホンオオカミの日本での最後の確認例は1903年だったそうです。
鳥類
次は鳥類を見てまいりましょう。ヒルクライムや峠越えののんびりサイクリングでは美しい野鳥に出会えますよね。
- タンチョウ
- オジロワシ
- トキ
- ノスリ
- キビタキ
- キジ
- オオタカ
- ヤンバルクイナ
- クマゲラ
- ウズラ
- フクロウ
なるほど、と個人的に思ったのがキジ。私も何度か遭遇したことがあります。派手なオスに山の中で出くわすと一瞬何事かと思ってしまいますよね。あとリストの中にはありませんが、私はクジャク(多分野生化したもの)に出会ったこともあります。
ヤンバルクイナは間違いなく沖縄の方ですね! 見てみたい!
爬虫類
次、爬虫類行きます!
- ヘビ全般
- アオダイショウ
- カメ
マムシについては最後にあらためて紹介します。ヘビは結構見かけることが多いのではないでしょうか。カメは、もしかしたら遭遇しているのかもしれませんが動きが地味なので覚えていない方が多いのではという気もします。
昆虫
昆虫についても、おもしろ系は最後に紹介します。
- スズメバチ
これはやばいっすねw ハチは黒いものを追いかけるらしいので、夏のウェアは黒系を避けたほうが良いという話はロードバイク乗りの方は聞いたことがあるのではないでしょうか。
あと今回は言及されませんでしたが(そもそも昆虫は想定しなかったw)、私はよくカマキリに道を塞がれたことがあります。
甲殻類
- カニ
いや、いいっすねー。場所と大きさにもよりますが、でっかいのがハサミもちあげてこっちを威嚇してたりとか、大群で道を渡っていたりということなら、ちょっと感動ですよね。
おもしろ系
最後、おもしろ系をご紹介します。えーそれネタっしょ、と思ったものは、ツイート主さんのページを見ると実際に米国でガッツリ走っていた方だったりして、うおーっこれガチじゃん、と驚きました。あと「じわる系」のものを黄色マーカーでハイライト。
- コヨーテ(アリゾナ)
- ヒツジ(千葉県)
- ポニー(迷子)
- モグラ(カラスにいじめられている)
- アメリカの二冠馬カリフォルニアクローム
- ビッグホーンシープ(コロラド)
- プレーリードッグ(コロラド)
- ビーバー(コロラド)
- ムース(ヘラジカ)
- トンビ(休憩中)
- ニワトリ(巨大)
- コウノトリ(城崎温泉・兵庫県)
- ペリカン(コロラド)
- マムシ(絨毯・トグロ)
- てんとう虫(大群)
どれも脳内で視覚化するだけでコーヒーをブッと吹き出してしまいそうですね。あと国が変わればそれだけ思いがけない生き物との出会いがありますね。
考えてみれば、普通は歩いてはいけないような場所・クルマであればただ通過するだけの場所を風景を楽しみながら移動できる自転車は、野生のいきものとの出会いにピッタリな乗り物です。「動物との出会い」をサブテーマにしたライドもとてもおもしろいと思います。
「この峠を登る」や「あのおいしいものを食べる」の他に、「変わったいきものを見に行く」という動機も加えると、より面白いサイクリングになるのではないでしょうか。