バーナーやクッカーをパニアバッグに詰め込んで自転車キャンツー!…とまでは行かなくとも、普段のゆるポタや日帰りサイクリング旅行の大休止で、おいしいドリップコーヒーをゆっくり楽しみたい… と思われている方もいるのではないでしょうか。本記事では筆者が最近よく使っている合計617gの、そこそこ軽量なコーヒーシステムをご紹介します。
おすすめの軽量4アイテム
早速4つのおすすめアイテムをご紹介。「1」のドリッパーは「ウルトラスポーツ・コーヒーフィルターホルダー」というもので、コンパクトに折り畳めます。「2」はスノーピークのチタン・シングルマグ(300ml版)。「3」はサーモスの「山専用ステンレスボトル」(500ml版)。「4」はキャプテンスタッグのハンディタイプ・コーヒーミルです。
どれも使い勝手が良いですよ。ウルトラスポーツのホルダーは、こう見えて十分に安定します。スノピークのチタンマグは軽量なだけでなく、口当たりも良い点も高評価。筆者は300ml版を使っていますが、10gのコーヒー豆に対してマグの半分弱までドリップするとちょうど一杯分になります(より軽量な220ml版もあります)。
キャプテンスタッグの小型ミルは、高級品ではありませんが品質が良く、普通に使えます。このタイプの手挽きミルでは「ポーレックス」の製品が有名で、筆者も自宅用に大きいものを持っています。しかし豆の挽きやすさは互角(ポーレックスのほうが若干粒が揃うかな、という気はします)。ポーレックスは価格が倍以上するのですが、そこまでの差は正直感じません。
重量は合計で617g。内訳は次の通り(※いずれも実測重量)。
- ウルトラスポーツのフィルターホルダー 50g (専用ケース・ペーパー込みで70g)
- スノーピーク・チタンシングルマグ(300ml) 49g
- サーモス・山専用ステンレスボトル 285g
- キャプテンスタッグのコーヒーミル 233g
- 合計 617g
これに加えて、コーヒー豆(1杯あたり10g程度)、サーモスに入れておくお湯が500g(500ml)、使用済みのフィルター・コーヒー粉を持ち帰るためのビニール袋が必要になります。
一体型の「カフラーノ」との比較
ところで筆者はこれ以外に「カフラーノ」というメーカーから出ているオールインワンのコーヒーシステムも使用しています。
カフラーノはミル・ドリッパー・カップがワンセットになっているもので、ドリッパーはペーパーレス。しかも使用後はフタを締めてしまえば中のコーヒー粉を閉じ込められるので、片付けがとても簡単なところが大きい魅力。
このカフラーノは、最初に紹介した「ウルトラスポーツのホルダー」と「スノーピーク・チタンシングルマグ」と「キャプテンスタッグのコーヒーミル」の3つの機能を持っているわけですが、重量は462gでその3つの合計よりちょうど130g重くなります。便利で持ち運びも簡単である反面、ちょっとだけ重いんですね。
豆の挽きやすさは、キャプテンスタッグのほうがハンドルに剛性があるのでカフラーノよりも上。口当たりもスノーピークのほうが好み。あと少しでも荷物を軽量化したい。というわけで、持ち運び時の収納はやや面倒、かつフィルター片付けの手間はあるものの、最近は冒頭で紹介したセットを使うことが多くなりました。しかしカフラーノのシンプルさも魅力的ではあります。
さらに軽量化したいなら
輪行や山サイクリングで荷物をさらに軽量化したい場合、出発の朝に自宅で豆を挽いてラップに包んで持っていき、ミルは置いていくのもあり。そもそも「アウトドア補正」が入れば、個包装のドリップバッグ式コーヒーでも、スティックコーヒーでも実はそれなりに美味しく飲めるものです。
とはいえ家でコーヒーを作ってボトルに入れていくと、さすがに香りが落ちます(それに熱湯でコーヒーを淹れてもおいしくありません。そして熱湯でなければ保温時間が短くなります)。現地で入れたほうがやはり美味しいですね。あと保温ボトルはお湯にしておけば、カップラーメンにも使えたりします(500mlのボトルで細身のカップヌードル+コーヒー1杯作れます)。
▼ この記事で紹介したアイテムはこちら。秋冬のサイクリングがさらに楽しくなりますよ!
▼ サーモス・山専用ステンレスボトルについては下の記事で詳しく紹介しています