買って後悔した自転車のアップグレード製品やアクセサリーは何ですか?よかったら理由も教えてね!というスレッドが海外掲示板Redditに立てられています。コメント数が非常に多いので、その中から目立ったものをピックアップしてご紹介します。いずれも意見が割れているので、それを念頭に置きながらお読みいただければ幸いです。
出典 Which upgrades/accessories do you regret buying?
スマホホルダー
- Amazonで買った安物のスマホホルダー全部。クアッドロックを買うまでね。その後はサイコンのほうがずっと便利であることがわかったから、クアッドロックを買ったことを後悔した
- スマホホルダーだ。ガタガタするし、高価なスマホが心配だった。それにスマホをサイコン代わりにするとバッテリーの減りがすごい
スマホホルダーを買って後悔した、という声は結構多いです。しかし共通しているのは「外のライドでスマホをサイコン代わりに使おうとした時に後悔した」というもの。Zwiftの操作用にインドアでは使っている、という方はわりといるようです。屋外でも使うならクアッドロックのほうが高評価。安価なTiakiaは私もZwift Companion用に使っています。
ジェル系の振動吸収剤
- ジェルタイプのサドルカバー。数マイル以上乗ると、本当に不快になる
- バーテープの下に入れるジェル。無駄なギミックだ
これも数件見られた意見。筆者もロードバイクに乗りはじめた頃、ジェル系のサドルカバーを使ったところ逆にかなりお尻が痛くなった経験があります。しかしこれで助けられたという意見も他では多く見かけるので、一概には言えません。バーテープ下のジェルも愛用されている方も多いです。ただハンドルが太くなってしまうので、手が小さい方はそこだけ要注意ですね。
結局のところ、サドルやハンドルへの荷重が多くなりすぎると痛みや痺れが発生しますが、長時間乗っていて疲れてくると荷重分散が難しくなってきますし、オフロード中心ならハンドルはしっかり握るようになります。ライドスタイルによって評価が変わってくるアイテムかと思います。
ダブル・パニアバッグ
- ダブルのパニアバッグだね。ラックへの着脱や、持ち歩くのが面倒だ。シングル2つのほうが良いと思った
これはちょっと面白い意見。筆者は2つ連結しているパニアバッグ、便利そうで使ってみたいと思っていたので意外でした。
しかし「僕は反対の意見だな。タンデムと呼ばれているダブルのパニアバッグを何年も気に入って使っていたよ。持ち運ぶのはひとつだけだし、バイクへの荷重バランスも良いし、オルトリーブのパニア2つのほうがずっと面倒だと感じた」というコメントもありました。好みの問題でしょうか。
個人的には片側だけで運用しても特にバランスが気になることはありません(モノの量が少ないからかも)。
フレームバッグ・トップチューブバッグ
- トップチューブとシートポストにストラップで付けるタイプのバイクパッキングバッグ(=フレームバッグ)。脚をこすってしまうのが我慢できなかった。ハンドルバーバッグのほうが僕にはずっと良かった
- オンラインで買ったトップチューブ・バッグだね。ステアリング管・ステムにうまく取り付けられなかったし、かさばりすぎた
フレームバッグとトップチューブバッグも「微妙だった」という意見がやや目立ちます。共通している理由は「脚が当たってしまう」というものです。これは製品によっては確かに起こることで、あまりモノを詰めないようにしたりするなど工夫が必要ですね。Qファクターの狭い人、シートチューブ角が立っているバイクなどでは特に気を付けたほうが良いかもしれません。
とはいえ脚が当たらなければ本当に便利な収納スペースではあります(筆者も下のBlackburn製品を愛用しています)。ケイデンスとスピードを維持したいロードバイクよりも、オフロード寄り・ポタリング寄りバイクのほうが向いている製品だと思います。
フレームバッグやトップチューブバッグで「脚に絶対に当たらない」製品はほとんどないと思います。当たりやすい製品・当たりにくい製品はあります(そのため結構沼だったりします)。いずれにしても丁寧なペダリングを心がけ、バッグがズレていないか注意する必要はあるでしょう。
スポーク数の多い手組みカーボンホイール
- ロードバイクで28本スポークのカーボンホイールを使っています。ビルダーには24本組みをオススメされたのですが、私の元々のアルミホイールが28本だったので、耳を傾けませんでした。言うまでもなく「超硬い」ホイールになってしまいました。不快な感じの硬さです。好きなホイールですが、それでも高価でしたし、知ったかぶりをしなければもっと良いものになっていたかもしれないので、後悔の念は強いです
これは興味深い体験談ですね。カーボンリムも様々だと思いますが、近年の製品はアルミより断然硬いものが多いのだろうと思います。一般にスポーク数が多いと丈夫、かつ剛性は高くなります(そして空力的には不利になります)。しかしこういう失敗を重ねて自転車の理解が深まるので、得たものもあったのではないかと思います。
Zwiftのステアリング用品
- Zwiftのステアリング・プラットフォーム。2回遊んでみたけど、それ以来使ってない
Eliteから出ているSterzo Smartのことでしょうか。これ以外にも、例えばWahoo KICKR BIKE内蔵のステアリングは面白いけどあまり使わなくなった、という感想を他の掲示板で複数見かけたことがあります。Zwift側がステアリング機能の推進にまだ本気でないこともあるのでしょうか。
安物のウェア
ウェアに関する意見は多かったですね。一概にダメ、ということではなく、使い分けると良いという意見が目立ちます。
- 安いビブ。乗りはじめた頃、安いビブとジャージを買った。その後に辿り着いたより高価なブランド品に比べると、今ではほとんど使えないものだと感じている
- 安いビブとジャージはお金の無駄だ。サポートの部分(※恐らくパッドのこと)がしっかりしていないし、品質が高いものには劣る
- 値段が安い、という理由で買ったものは大体どれも後悔している。しかし例外は、乗りはじめた頃にAmazonで買った、安い中国製のジャージだ。サイクリングの世界に入る時は、すごく活躍した。レーパンはいいものを使ったけど
「安い中華製ウェアは自転車デビューする時には良いものだ」という声と、「それでもレーパン・ビブだけは高品質なものを買ったほうが」という声が多かった印象です。確かにパールイズミのようなブランド品ではパッドの品質が中華製品とは全然違うので、ここは差が出てくるところかもしれませんね。
安価な中華系サイクルウェアとしては、CBN Blog経由ではSanticの製品がわりと売れている印象です。低予算で揃えたい方は、アッパーをある程度実績のある中華製品、レーパンやビブタイツはちょっとだけ奮発してブランド品にすると、とりあえず間違いはないかもしれませんね。