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いまの人、見えた…? 2人の仲良しMTBerがトレイルで見た「謎の老人」【怪奇現象】

幽霊・オカルトに関係のある話題かもしれないので、怪談などが苦手な方はご注意ください

海外サイクリストによる「サイクリング中の超常体験」を観察するシリーズ・第二弾(最終回)です。下の第一回も未読の方は是非どうぞ(パラレルワールドやマルチバース絡みと思われる内容です)。

それは他の世界線との分岐点だったのか? サイクリング中に体験した超常現象を観察する
皆さんは自転車に乗っていて、普通では考えられないような現象や出来事、いわゆる「超常現象」のようなものを経験したことは、ありますか。この記事では海外掲示板で見かけたそんな「超常現象」体験投稿の中から、個人的に「これはやばいのかもしれない…」と...

この記事でご紹介するのは、後述するある理由から、個人的にはかなり強力なエピソードです。また、似たようなことを、私自身も経験したことがあります。

どこからともなく現れた

山道

出典 I saw a ghost while mountain biking(MTBライド中に幽霊を見た・抄訳)

自分が見たものが本当に幽霊だったのか、確信はないのですが、この経験は全く説明がつかないものです。

私は、マウンテンバイクによく乗ります。いつも屋外にいて、だいぶ多くの奇妙な物事を、ライド中に目撃してきました。しかし、この時の話は…

ものすごく信頼している親友と一緒に、新しいトレイルを走っていた時のことです。すごく難しいトレイルではなく、午後3時30分くらいだったと思います。そのトレイルは岩や木の根、上りや下りのセクションなどがありました。徒歩でハイキングするのは、楽々とは言えないコースです。

とにかく、ダウンヒルセクションを下ってきました。その友達と私は停車して、軽く水を飲み、トレイルマップを使って次はどこに向かおうか、と検討していました。

トレイルには誰一人いませんでした。ちょうど前方を見たのですが、誰の姿も見えませんでした。

そこで友達のほうを振り向くと、彼は私達の前のほうを眺めているのです。何を見ているんだろう、と私も見てみると、弱々しい年輩の男性がそこにいて、トレッキングポールを1本持っていました。キャンバス地のハットをかぶり、気温24度の日にしては暖かすぎる服を着ていました。

その人は、どこからともなく現れていました。水も何も持っていませんでしたし、年齢を考えると、そのトレイルは足に優しくなかったはずです。とても場違いな印象がありました。

私は30秒ほど前に、前方を眺めていたのです。しかし、友達が見ているほうを見たら、その人が3メートルの近さにいたのです。

その人は私達を眺めながら、こちらに向かって歩いてきました。近づいてくるにつれて、私はとても落ち着かない気持ちになりました。もちろん、危害を加えられるとか、そういう感じではありませんでした。しかし何かがおかしかったのです。

バイクに跨った私と友達のあいだを通りすぎながら、「いい天気ですね」と彼はアイコンタクトをせずに、言いました。そして歩き続けます。

私達も「本当、素晴らしい天気ですね」と返しました。

友達は私を見ました。私と同じように感じているのがわかりました。何年も一緒に乗ってきた仲ですし、私達なりに奇妙な人たちや、ドラッグでキマっているような人々を、トレイルで目にしてきました。

「あの男の人、見えた?」と友達が言いました。

「うん、見えた」と私は言いました。

この会話はたぶん10秒くらいで、そこで振り返ると、男の姿は消えていました。私達の背後にあるのは、下ってきたばかりの上りセクションです。岩や木の根がたくさんあって、滑りやすいところです。

友達は私のほうを向いて「消えた… 一体何なんだ?」

私達は坂を逆行して登っていき、コーナーや他のセクションを走っていきました。そのトレイルは、この決められた道から分岐はしません。

あの老人の姿は、どこにもありませんでした。私達がやすやすと通過してきた地形を考えると、あの人が、私達が追いつけないほどのペースで歩いていったとは、考えられませんでした。

今日この日になっても、気味が悪いです。友達と私は、今でもこのことを話すのですが、トレイルの幽霊、と呼んでいます。そのトレイルには、一度も戻りませんでした。そのエリアの周辺はまだ走っているのですが。

初春のことで、植物も木々も、まだ茂っていませんでした。何もかもよく見えていたのに、彼は消えてしまったのです。私達から見られずにトレイルから離れて、小用にいったとは考えられませんでした。

日本のある離島での類似の体験談

不動尊

上の体験談を読んで、私が「これは… やっばいな…」と背筋を震わせたのは、ちょうど昨日の夜、ある地方の郷土史に関する文献を読んでいる時に、こんな話を目にして、夢中になって読み耽っていたからです。

ある島に、オカルト的な現象や、霊的な存在などはまったく信じていない、ある男性がいました。その方はおじいさんになり、そういうことは全然信じないんだけれども、どうしても忘れられない経験をしたことがある、と思い出しながら語っていました。

その方は11歳の時、山を歩いていたら、白い着物を着た巡礼姿の親子と思われる2人連れを見かけました。子供は、女の子でした。お地蔵様を拝んでいるように見えたそうです。

しかし、その方が歩いていたその坂道は、かなり見通しの良い一本道だったにもかかわらず、10メートルも登らないうちに振り返ってみると、2人は姿を忽然と消していました。どう考えても、そのあいだに見えなくなるほどの距離を歩けるわけは、なかったそうです。

それから数年が過ぎ、その方が19歳になった時、島の別のところにある神社の近くで、全く同じ2人を目撃したのだそうです。それで恐ろしくなって、逃げ帰ってきた。81歳になっても、その時のことを思い出すと、いまだに頭の毛が逆立つそうです。

お地蔵様や観音様の近くには、私達が住むこの世界と異次元との境界があるのではないか、と人に言われたが、あれは何だったんだろう、ということが書かれていました。

  1. 気がついたら、いきなりそこにいた
  2. 振り返ると、姿を消していた
  3. 見通しの良い道で、どこかに隠れたとか、ものすごい速さで歩いていったから見えなくなったとは考えられない

というところが、最初に紹介したMTBerの方のエピソードと、共通しています。

私はサイクリング中にこうした経験をしたことは、たぶんないと思うのですが、登山中に経験したことはあります。

前のほうに、坂を登っていく人がいました。私は集中力を切らしていて、自分の進路もそちらだろうと、なぜか無根拠に付いていってしまいました。すると、その人はすぐに姿を消しました。急登の、まっすぐな長い斜面で、その人が急に見えなくなることは、やはり考えられませんでした。杉の植林だったので、草本はほとんどなく、やはり見通しの良い道でした。

そして、その人の後を追って私が歩いていた道は、私が歩く予定だった道ではまったくなかったことが判明。あの人はどこにいったんだろう、と後を追うように歩き続けていったら、そのうちにあたりが暗くなってきて、軽く遭難しかけたのでした。私はあの時、どこか知らない世界に迷いこもうとしていたのでしょうか。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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