向かい風が本当に嫌いだ、というスレッドを海外掲示板で見かけました。その名も”Wind haters thread”(風ヘイターのためのスレッド)というタイトルで、スレ主さんは113kmのロングライドに出かけたところ、向かい風があまりにひどかったので50km地点で引き返すことになった、と不満をもらしています。
寄せられたコメントの中で、下のものが特に私には刺さりました。
賢明なサイクリストの友達が私に言いました。「風はいつも助けてくれる。時には俺達がより速くなるための手助けをしてくれるし、時には俺達がもっと強くなるための手助けをしてくれる。」
この言葉を胸に刻むようになってからは、向かい風がそれほど気にならなくなりました。(151いいね)
A wise cycling friend told me “the wind always helps. Sometimes it helps us go faster and sometimes it helps us get stronger.”
I’ve not minded the headwinds so much after taking that to heart.
きつい登り坂も、向かい風も、辛いだけで楽しくない。下り坂と追い風だけだったら、自転車はもっと楽しいのになぁ。そう思っていた時期が、私もあります。というか今でも、下りと追い風がメインだったら、それはやはり気持ち良いです。
しかしいつ頃からか、向かい風でも「楽しめる」とまでは行かないものの「すごく嫌だなぁ」という感じは、なくなってきたように思います。普段がポタリングレベルの運動強度ということもあり、最近は向かい風や坂道になると「よし、鍛えるいいチャンス!」という感じで、積極的に頑張ることが多くなりました。
「この風で25km/hを維持できるか!? や、やってやるぜ!どりゃぁ〜!!」と楽しむことさえあります(たまにですけど)。
あとは、やはり逆風の時でないと、人は頑張らないと思います。何事についても、追い風で順調な時は努力をしません(する必要がないのだから)。工夫もしません。すると、進歩も進化も止まってしまいます。クリエイティブな発想も、減っていくかもしれません。成長はしません。
向かい風の中で頑張るのは、きついけれども、必ず良い結果につながる、ということは言えると思います。向かい風の中では、人は何かを失うのではなく、何かを得るのである。そんなことが言えないでしょうか(キリッ)。