STABILISTというブランドのインナーキャップが先月頃からよく売れているため、私も自転車ヘルメットと組み合わせて試してみることにしました。2枚セットで実勢価格が800円弱と驚異的な安さであり、Amazonではレビュー数が多いだけでなく、低評価率も少な目に見えます。モーターサイクルや工事現場の方にも好評のようですが、サイクリングでの使い勝手はどうでしょうか。
見た目とフィット感は水泳帽
見た目はズバリ水泳帽のような形状をしています。両サイドが伸縮性のあるスパンデックス素材で伸びがよく、頭によくフィットします。ヘルメットの下ではズレにくい。縫製に甘いところもなく、品質は普通に良いと思います。
前後があり、センターがメッシュで後頭部に行くほどメッシュ幅が狭くなっています。この理由は不明ですが、フィット感を優先するとこういう形状になるのでしょうか。額(おでこ)側のメッシュ地の幅は、着用時に9〜10cmに伸びます。
フリーサイズで、左右にも前後にもよく伸びます。試しにサドルを覆ってみました。頭が大きめの方でもサイズ感的に不満は出ないような気がします。
オールメッシュではないのに意外に涼しい
気温34〜35度の時間帯に3時間ほど使ってみた感想ですが、空気を取り込むセンターがスースーして「へー、涼しいじゃん!」と普通に感心しました。サイクリングせず屋内にいたほうが良いような酷暑でも十分な空冷効果。非メッシュの側面も特にそこが暑いという感じがない。フィット感も非常に良い。深さがあるので、眉毛の上くらいまで覆ってもずり上がらないのも良い。
ヘルメットインナーとしては、私が普段愛用しているのはパールイズミの製品です(2800円の高級品)。こちらは全面メッシュであり、庇(バイザー)が付いている点が大きく違います。伸縮性ではサイドがスパンデックスのSTABILISTのほうが上です。パールイズミはあまり伸びません。かぶったときは、こちらは若干浅めのフィット。
通気性や空冷感では、パールイズミのこのサイクルキャップでも不満を感じたことはありません。生地を観察すると、STABILISTのキャップよりもメッシュ穴は大きい。しかしSTABILISTは外観から受ける印象(サイドはメッシュではないしメッシュ自体も目が細かい)よりも通気性の良さを感じます。汗垂れ防止もバッチリ。
とはいえパールイズミこのキャップ、最大のアドバンテージは庇です。これは日焼けに大きく影響する部分で、競技系の方は気にしないと思うのですが、私は個人的にこれがあったほうが嬉しいんですね。
が、しかしSTABILISTのインナーキャップも、バイザー付きのオールロード系ヘルメットと組み合わせて使うことで解決。非常に良い買い物をしました!