森林でサイクリングをしていると、蚊やブユやハチ、正体不明の小さい羽虫にたかられる季節です。休憩中はもちろんのこと、低速でのヒルクライムや自転車を押し歩いている時など、私達が吐き出す二酸化炭素や体温を察知しブンブン飛んできて鬱陶しいことこの上ないですね。
こういう虫の対策として「ハッカ油」が効くと聞いていたので、今年の夏は林道サイクリングに出掛ける前に全身に吹きかけてから出掛けていました(埼玉県の秩父・奥武蔵・狭山湖や、東京の奥多摩エリアなど)。果たして効果はあったかと言うと…
確かに嫌がっていそう
最近はライド前に必ずハッカ油スプレーをジャージ・グローブ・ヘルメットライナー・ソックスに噴霧していたので「ハッカ油あり・なし」のABテストができていなかったのですが、先日、下のような道で自転車を押し歩いている時にやたらと虫にたかられました。ハチもすごい音を立てて寄ってきます。
あ、そうか!今日は事前にスプレーしてこなかった! やはり効いていたのか…
というわけで、100均の小さいスプレーボトルに入れたハッカ油をフロントバッグから取り出し、よく振ってからジャージやパンツの上から吹きかけます(後述しますが顔や素肌に噴霧しないように)。
さてその後、虫は相変わらずブンブン飛んではくるものの、接触直前でコーナリングしサッと横に逃げていく感じはありました。「あ、エサがいるー!ゲッ、オエッッ!」という感じで避けているのでしょうか。突進してきても急に方向転換して去っていくような印象です。
ハッカ油を使うようになってから、蚊にもハチにも一度も刺されていません。夏は必ず何かに刺されていた狭山湖の林道でも、今年は被害なし。座っての食事休憩中も虫刺されなし。個人的には効いているようには思います。
ハッカ油スプレーの作り方
私のハッカ油スプレーの材料は「ハッカ油P」と「無水エタノールP」と水。ハッカ油はオイルですから、水には溶けません。そのため水にも油にも溶ける無水エタノールで希釈してから水でかさ増しするという考え方でこのような作り方をする方が多いらしく、私もそれに倣いました。
配合の比率としては、100mlのハッカ油スプレーを作るなら無水エタノール10mlにハッカ油10〜20滴を垂らし、90mlの水を加えるというのが一般的らしいのでそのようにしています(私は20滴で作りました。しかし後述しますがこれは多すぎかも)。
無水エタノールなしでも作ってみましたが、使う前にボトルをよく振るならそれでも問題ないようにも思いました。上の写真でもわかりますが、無水エタノールを使っても放置しておくと油は分離して浮いてきます。
使用上の注意点
このハッカ油スプレーですが、刺激がかなり強いです。そのため顔や肌に直接吹きかけるのはやめましょう。私はうっかり何度か顔や首筋に吹きかけてしまい、大変な目にあいました(ヒリヒリします)。ハッカの匂いもすごい。だからこそ虫に効くのかもしれませんが、ハチにはむしろ逆効果という意見も散見されるのでご注意下さい。
また個人的にはハッカ油の量はもっとずっと少なくても良いような気もします。少量でもすごい匂いがしますし、人にとってそうなのですから虫にとっては相当なものだと思います。20滴はたぶん多すぎで、5滴くらいで良いような気がします。皮膚への刺激が強いので、最初は少なめに配合して試したほうが良いでしょう。
▼ 虫除けグッズとしては今年「おにやんま君」が爆発的人気のようですが、これも気になるところ(効果があるなら面白い)。自転車の場合はウェアの背中などに付けておくと良いのでしょうか。