ベルギーで距離1kmあたり0.27ユーロの自転車通勤手当が支給されるそうです。この法律の施行は2023年5月1日から。ただしこれまでも1kmあたり0.24ユーロが支給されていたそうです。この「1km/0.27ユーロ」は1日あたりの距離40kmまでなら非課税で、それ以上の距離でも支払いはされるものの課税対象らしいです。
出典 All Belgians entitled to bicycle allowance for commute
出典 How much would you make a week?
この件について、海外サイクリストからのコメントをいくつかピックアップ。
- (米国)私の職場も自転車通勤で手当が支給されます。月80〜100ドルです。距離とは無関係です。理由は駐車場がいっぱいだから。多くの職場でこれをやるべきかとは思いますが、米国では駐車場がたくさんあり、多くが無料なのでこれをやろうという動きはないのでしょう
- 私は月に60ドルもらえています
- クルマを所有していてほとんど乗らないのであれば、自動車保険から助成を得られるかもしれません。私の場合は月に50ドルもらえています(reduced usage discount, 低使用頻度割引といい、走行距離が毎年チェックされる)
- low mileage discount(低走行距離割引)という自動車保険のオプションがあり、私の場合は年間4000マイル(≒6437km)以下で発生します
- 私は一回あたりの自転車通勤で1.5ドル支払われています。1日あたりでみると多くありませんが、年間300ドルほどになり、いいところへの飛行機代になりますよ
- オーストリアでは1kmあたり38セントですが、年間1500kmまたは570ユーロという上限があります
- オランダでは10km以上の自転車通勤に対して支払われ、10kmを越えたところから手当が払われます
- (上の人に)オーストリアでは逆で、たしか最低2kmを走らないといけません。それを超えると全走行距離ぶん請求できます
- (日本在住の外国人と思われる方から)日本では通勤手当を給料に含めるのが標準的です。ありがたいことに私の職場では、私が自転車通勤していることを知りながらその手当を支給してくれています。しかしこれは多くの職場にはあてはまりません。日本では長いあいだ、雇用者は社員に自転車通勤を認めてきませんでした。就業時間外で自転車事故が起こった時のライアビリティ(責任)を怖れてのことです。これはもちろん労働基準法違反で、理にかなったものであればどのようにも通勤する権利、それが(保険などで)カバーされる権利はあります
欧米では結構もらえている方が多い印象を受けますね(なおベルギーで走行距離上限があるのかどうかは不明)。私がこれまで勤めた会社では、やはり労災が理由で自転車通勤が基本的に認められなかったことがよくありました(自転車通勤するなら交通費は出ない・出せない、ということも。総務ともめた記憶があります。本当は権利があったのか)。皆さんの職場ではどうでしょうか。
ベルギーで今後、片道20kmの自転車通勤をした場合(往復40km)1日10.8ユーロの手当が発生。本日のレートで1600円くらい。月に20日通勤するとして32000円の手当ですから、結構大きいですね。オランダは自転車通勤が当たり前すぎるせいか、手当が少ないようです。