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自転車でアラスカを出発し1年半でアルゼンチンに到着した19歳「何か質問ある?」

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北米アラスカから南米アルゼンチンまで自転車で縦断してきた、という現在19歳の男性(出発時は17歳)が海外掲示板で「聞きたいことがあったら聞いてね!」というスレッドを立てています。

お名前はLiam Garnerさん。InstagramTiktokで情報発信しています(Twitterアカウントはあるものの未使用)。Patreonでのサポートも受け付けています。アラスカ〜アルゼンチンを自転車縦断した人としては史上最年少になるようです。

以下、出典元スレッドでの質問に対する回答です。

出典 527 days, 17-19yo ; I am the youngest person to ever bike from Alaska to Argentina. Ask me questions.

  • (消耗品について)旅の最初の月に、中古のシュワルベ・ビッグアップルを2本買った。フロントタイヤはワシントン州からウシュアイア(アルゼンチン)まで交換することなく使えた。リアタイヤは2回交換した。自転車はタダでもらったガラクタのようなもので、いつもあちこち壊れていた。ブレーキパッドは3ペア使った。ディレイラーは6個、カセットは3つ、チェーンは9本、フロントスプロケット(※筆者注 チェーンリングと思われる)2つ、ホイールハブ4つ、ハンガーは3つ使った。フレーム以外のパーツは基本的に何度も交換することになった
  • (ディレイラーを何度も交換したのは)ガレージにいたそのへんの人から10ドルで買ったラテンアメリカ・シマノ製品だったので本物ではなかったのかもしれない
  • (気に入った場所と大変だったこと)お気に入りの区間は100%メキシコ、アンデス山脈、パタゴニア、ティエラ・デル・フエゴ。南メキシコでは毎日100°F(≒37.8℃)を超えていてジャングルのような湿度だったので、一度に3分以上乗っていると熱中症になりそうだったから、ほとんど諦めかけた。1分走って30分休憩するという感じで、全く進まなかった。中央アメリカではずっと楽になった。それ以外では、向かい風がいちばん大変だった。南米で追い風があったのは合計5日間以上はなかった
  • パナマからコロンビアには、船よりも飛行機が安かったのでそれを利用した。陸路は無理(※筆者注 麻薬地帯)
  • (食料について)簡単に調理できる出来合いのものを調達するようにしていた。MSR whisperlite(=シングルバーナー)を持っていたのでいつでも料理はできた
  • (資金について)自分でお金を用意したが、病院に行ったり強盗にあった時など大きい問題が起こった時は母が協力してくれた。事前に貯金していたが、旅をしながらPatreonでもお金を得た
  • あらかじめルートは決めておらず、その日その日、行きながら決めていた
  • 現在はバックパックで来た道を引き返しているところ。ロサンゼルス在住なのでそこに向かう。現在4.5ヵ月目で、残り7週ある
  • (キャンプはしたか)3分の2はキャンプした。土地によってはホテルがあまりに安かったのでキャンプをする意味がなく、都市部では泊めてくれるところもあった。1日のあいだ60%の時間走っていたと思う。途中で探検するため長く休憩したし、サンティアゴ・デ・カリでは事故が発生したので1ヵ月半の治療が必要だった。主要な都市では2〜4日滞在することが多かった
  • (健康問題について)何度か病気になり、1回病院に行った。あとポットホール(道路の陥没穴)にはまってしまい、1ヵ月病院の世話になった。耳が半分に裂けたので形成外科手術を受ける必要があった。でもそれだけです
  • (影響を受けた人はいるか) Iohan Gueorguiev(※筆者注 ブルガリア系カナダ人の長距離バイクパッカー。故人)とJedidiah Jenkins(冒険家)
  • (ペダルについて)もともと付いていたフラットペダルで、ハイキングブーツを履いて1年半ずっと使っていた。ビンディングはこれまで使ったことがない
  • (学校は中退したのか)17歳で早期卒業しました
  • (ジャージがTaco Bellに見えるが)ジャージと自転車はTaco Bellに提供してもらった。しかし送ってもらった自転車は私がやろうとしていたことには向いていなかった。Taco Bellは自転車にあまり詳しくないのだと思う

この方が使用したバイクの仕様については不明ですが、インスタの写真からするとKHSのようにも見えます。恐らくMTBのエントリーモデルでしょうか。バッグ類はRockbrosのようにも見えますね。装備にはあまりお金はかけなかったようです。

私はもうこんな旅をできる年齢ではなくなりましたが、まだ間に合いそうな方は挑戦してみてはどうでしょうか。高卒で就職予定なら就職前、在学中の大学生なら休学、卒業間近の大学生なら就職前などはこういう旅ができるほぼ最後のチャンスでしょう。あと転職する時(サバティカル休暇がある職場を選ぶのもあり)。リタイアしてからもできるかもしれませんが、これができる体力があるのは若い時だけ!

移動制限がなくなり、日本国内でも多くの外国人自転車ツアラーを見かけるようになってきましたね。見かけたら応援しましょう。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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