自転車キャンプの時に持っていく耳栓で何か良いものはないかとAmazonを物色していたら、Loop Quietという製品のユーザーが多い(現時点で評価数50,717)ので試してみることにしました。ユーザー数の多さ=評価の高さ、とは必ずしもなりませんが、果たして性能はどうか?
そもそもなぜ耳栓を使う?
そもそもなぜ自転車キャンプに耳栓を持っていくのか。筆者の場合、これは少しややこしい話になります。というのも、私は音響を含む自然環境を味わうために自転車(とキャンプ)活動をしているところがあり、本来は寝ている時に雨風、渓流や波の音が聞こえていても気にならないどころか、むしろ楽しく、快感だったりするのです。
しかしもともと睡眠時間が短く、入眠にも時間がかかるタイプなので、自然の音を楽しみ続けていると眠りに入るのがさらに遅くなります。すると睡眠不足になり、翌日のライドに影響します。そこでなかば仕方なく、音を楽しむのはほどほどにして「よし、寝るか」と決めたら耳栓をしたほうが良い場合もあることを悟りました。
最初に使っていたのは、どこでも手に入るウレタン製の耳栓です。潰して耳の穴にねじこんで、しばらくすると膨らんできて耳穴にフィットするタイプ。しかし私の耳の穴が小さいのか、ねじこむ時に摩擦で痛くなり、しかも外れやすい。外耳炎になるのも嫌だなぁ、と思い、もう少し快適な耳栓はないものか、と思案していたところ、このLoop Quietを発見した、という経緯です。
Loop Quietの使用感
このLoop Quietという耳栓はシリコン製で、耳の穴に入れるクラゲみたいなパーツと、それに接続するリング状のパーツとで構成されています。クラゲみたいなパーツは、XS/S/M/Lの4サイズが同梱されており、購入時はMサイズが取り付けられていました。
最初に耳に入れてみた時は、ああやられた、と思いました。どうもうまく耳に入らない。ウレタン製の普通の耳栓をねじこむ時と同じように摩擦と抵抗があって、こんなものになぜ¥2,420も払ってしまったんだ、とまずは購入を後悔。
しかしこれは装着方法にコツがあるようで、耳の形状にもよると思いますが、私の場合はリングの先端を頭の後ろ側に向けてクラゲを穴のなかに入れるとスッと入ることがわかりました。サイズも、自分の場合はXSがちょうど良い。すると「ねじこむ」必要なく、スポッと入る。シリコンの自然なフリクションのおかげでそれでも簡単には外れず、朝になっても外れていません(Amazonレビューでは朝に外れているという声もあるので、人によるのかもしれない)。
遮音性も十分に良いです。高域から低域までまんべんなくカットしてくれる印象で、全体的に音量とトーンが下がる感じです。ノイズキャンセリングイヤホンのようなほぼ完全な静音にはなりませんが、自然環境であればよほどの暴風雨でもない限りほぼ静寂。キャンプはもちろん、レースやイベント前日の宿泊でしっかり眠りたい時に使っても活躍するように思います。
パッケージ内容と価格は…やや不満
そんなわけでLoop Quietは性能的には満足しています。しかし納得できないのはパッケージ内容と価格。先にも書いたようにXS/S/M/Lの4サイズのクラゲ(プラグ)が同梱されているのですが、私にぴったりなのはXS。Sも使えないことはない。しかしMとLは私には大きすぎて使うことはないだろうな、と思いました。
使ってみる前は、自分に合っているサイズがどれなのか誰もわからないと思うのでXS/S/M/Lを入れておくのは合理的だと思いますが、¥2,420もすると使わないサイズのクラゲのために余分なお金を払ってしまった感が強い。自分に合ったサイズが明らかになった人のために、サイズXSならXS、サイズMならMだけの交換用クラゲが入っているパッケージも選べたらなぁと思います。
ウレタン製の普通の耳栓2ペアが100均で買えることを考えると¥2,420はさすがに高い。使用感・性能的には星4.5は個人的には付けられるのですが、パッケージ内容と価格面で減点して星4というところです。
カラーは9色用意されているようで、私が購入したのはグリーン。テント内で見つけやすいように明るい色を選びました(本当はいちばん目立つアンバーという色が欲しかったのですが、品薄なのか値段が跳ね上がっているのでやめた)。私自身は買って良かったと思っています。