ダウンヒル中にブレーキが前後とも効かなくなった場合、あなたはどうしますか? 脱出しますか? 足を地面に付けてブレーキングを試みますか? 緊急時にリアホイールをロックしてくれるブレーキング装置のようなものを取り付けられたりしますか? という質問投稿を海外掲示板で見かけました。
出典 What do you do if your brakes fail going downhill?
寄せられたコメントをいくつかピックアップしてみました。ネタコメント、真面目なコメント、いろいろ寄せられています。
- 私はだいたい死にます(I usually die)(3いいね)
- 目を閉じて運命を受け入れなさい(3いいね)
- 素早くUターンすれば登りになるから問題ない(135いいね)
- ジャージのポケットに棒を入れておいてそうなった時にスポークの間に挟むといい(47いいね)
- フロントとリアに個別のブレーキシステムがあることの良いところは、両方が同時に壊れる可能性が非常に少ないところだ。完全に終わった、みたいなブレーキ故障が起こることは極端には心配していない(225いいね)
- 何らかの理由で前後両方のブレーキが同時に故障したら、足でリアホイールを止めるといい(ルーべを見なさい)(50いいね)(※筆者注:2021年のパリ=ルーベでのクリストフ・ラポルトの話と思われる)
- BMXのキッズたちみたいにリアタイアの上に足をのせる(62いいね)
- 私ならリアタイアを足でスローダウンさせると思います。ビンディングペダルを使っているので、足を内側に捻るとタイヤを擦ることを知っています。というのも、ビンディングを外す時に足を内側に捻っていた時に付いた跡が古いシューズに残っているからです(28いいね)
- (リアブレーキが壊れ、フロントもほとんど効かなくなった時の話。パニアやキャンプ用品満載の自転車で)…バイクを捨てて飛び降りようと考えました。でも速度が出ていたので、擦過傷のことを思うと顔が歪みます。足を付けて滑りはじめました。なんとかコントロールできて最後の厳しいカーブの前で速度を落とせました …とにかくグラベルでは両足を地面につけるのがいいですよ(7いいね)
- ペダルから足を外してダウンチューブ下のフロントタイヤにシューズを当て、止まるまでわずかに圧をかけます。80年代に私はBMXでこれをやっていました(4いいね)
- ブレーキのない固定ギアに乗っていた時に経験しました。坂を下っている時にチェーンが外れたのです。リアタイヤをシートチューブのあいだに、足を注意深く入れて、そうやって止めました。クリートがガッツリ削れました(2いいね)
- (シングルトラックで)脇道に突っ込んで痛い目にあわなければなりませんでした(2いいね)
- 他の人たちも言っているように、足を使いなさい。それか、なるべく早いタイミングでいちばん安全な倒れ方で倒れなさい(1いいね)
他のコメントからも含めてコンセンサスのようなものを抽出すると、
- 前後ブレーキが同時に効かなくなることはまずないから、そんなに心配しなくていい。前後にブレーキがあることがそもそものフェイルセーフなのだから
- 足の裏でリアホイールを止める(シューズをタイヤ側面に当てる・シートチューブとリアタイヤの間に足を差し入れる)
- 足の裏でフロントホイールを止める
- 最終手段は可能な限り安全なコケかたで自らコケる
という感じでした。あまり心配する必要はないと思いますが、ライド中にフロントかリアの片方のブレーキが壊れてしまい、残りの距離をもう片方のブレーキだけで走らなければならない状況などはありうるかもしれないので、イメージトレーニングはしておいて損のない話かなとも思います。足をフロントタイヤに当てる派・リアタイヤに当てる派、両方あるようでした。
これを読んでいて思ったのは、私はグローブ信者というわけではないのですが(基本はしていますがしていない時も稀にある)、コメントされていたように最終手段で自らコケなければならない時、グローブをしていない場合は「ああ、ここでコケたら手がボロボロになって死ぬほど痛い」と本能的に怯んでしまうかもしれないな、と思いました(死ぬことに比べたら擦過傷なんか何でもないのに)。
ごくたまに、普段のサイクリング中に安全なところでシューズをタイヤに当てるイメージを掴んでおくといいかもしれませんね(定期的にブレーキのチェックを怠らなければやる必要はないかもしれないけれど)。