海外掲示板のバイクパッキング・コミュニティで「おすすめのテントを教えてほしい」という投稿を見かけました。スレ主さんは秋に1〜2泊、どちらかというと「バイクツーリング」寄りの(※パニアバッグ等の大きめのバッグを使う)自転車旅行を計画中で、Nemo Hornet($450) Hubba Hubba 2p ($300/LT版ではなく旧モデル) REI Trailmade($200)などを検討しているようですが、コメント欄ではNaturehike製品をおすすめする声が多く見られたのでご紹介します。
出典 Oh look, another “what tent?” post
以下、コメントの抄訳です。
- naturehike cloud up 2を135ユーロで買いました。グレートなテントです(8いいね)
- (上の人にスレ主さん)まさにそのテントを話題にしているスレッドを見たばかりですが、自分の予算内かなと感じています。15″(40cm)という長さもこの価格帯ではかなり魅力的です(3いいね)
- そのテントでいまツアー中ですが、非常に良いです。5分とかからずに設置できますし私のハンドルバーにもかなりよくフィットします(2いいね)
- NemoやBig Agnesなどのブランドは素晴らしいテントを作ってはいるのですが、バリューという意味ではひどいと思います。値段からすると高価でかなり重いです。軽量なテントのためにあの値段を払うなら、少しお金を足して半分の重さのDurston, Zpack, Tarptentを買ったほうがいいです。トップティアのウルトラライト・テントにお金を使いたくない場合は、Nemo/Big Agnes/MSRと似たような重量で、かつ品質が良く低価格なものがいくつかあります。Naturehike Mongar UL2など(2いいね)
- naturehikeで失敗したことがありません。僕からすると、より高価なテントと同じように機能します。特に気に入っているのは、壊してしまわないかと心配しなくてもいいところです。倍の値段だったら、とても気になったと思います。naturehikeはいまのところ3シーズン以上使えています。いま夏の自転車キャンプライド中で、彼らのバックパッキング・コットを気に入って使っています(1いいね)
- まさにnaturehikeがいいと思います。私は去年一ヶ月使って、今年はいま現在スカンジナビアのツアーで使っています。風にもよく耐えますし、設置は簡単で自立式です。唯一の欠点は、2年間使ったあとグランドシートの防水性能がなくなったのでテントに入れるプラスチックライナーが必要かなと思っているところです。でも、相当使ってきましたよ!間違いなくおすすめします(1いいね)
- バイクパッキングではNaturehikeは唯一の良い回答です。安いので数年間の使用後に死んでも泣かなくて済みます(私は400ドル以上のテントを5つほど持っていますが、空気をコントロールした場所で巻かずに保存していたところ「ベタベタ」するようになり、捨てる必要がありました。テントは死ぬものですし、死んだ時にメーカーはそんなの知らないよ、製品の寿命だから生涯保証は無効です、などと言ってきます)。とにかく本格登山(mountaineering)をやるのでない限り、500ドル以上するテントは不要です。naturehikeのテントで濡れたことも、吹き飛ばされたことも一度もありません。1つは5年使っていて、もう1つは1年です。どちらも見た目・機能ともに新品のようです(2いいね)
海外掲示板のバイクパッキング及びバイクツーリング・コミュニティを長年眺めていると、北米のバイクパッキング愛好者の間で最も人気があるのはBig AgnesとNemoかなという印象を受けます(NemoとタイでMSR。これが三大巨頭)。どちらも軽量でやや高価なハイエンド製品です。スレッドで挙げられているDurstonやZpackは特にUL(ウルトラライト)志向のハイカー(徒歩)からの人気が高い製品です。
Naturehikeのテントは私もCloud up 2というモデル(丈夫な20D版)を数年間自転車旅行と登山・徒歩キャンプで使い続けています(最近はDODのライダーズワンポールテントのほうが使用頻度が多いのですが。少し重くて大きいけれど広々しているため)。私の感想もほぼ一緒で、
- 安いけれど華奢ではない
- テント初心者だった頃の私でも設置は簡単だった
- 風速30mくらいでも崩壊しなかった
- かなりヤバい暴風雨でも雨漏りしたことがない
- 数ヶ月後に収納袋から取り出しても品質が悪くなっていない(※収納前には勿論クリーニングして天日干しします)
という感じです。
重量・価格・サイズ感のバランスが良く、ハイエンドなガチ軽量テントと比較するとパッキングした時の容量はだいぶ大きいのですが、かといって1kgも重くなるわけではないですし、それで3万円も節約できてガンガン使えるのなら受け入れられる大きさという感じです(※パニアバッグを使う場合。バイクパッキング系バッグでは微妙に大きい、と感じる人もいるかもしれません)。
というわけでNaturehike cloud up 2は私も個人的におすすめのテントです。天井がやや低めなのでテント内では横になるか座るかくらいしかできないですが、2人用のcloud up 2であればテント内にバッグ類を余裕を持って入れておけます(2人用と謳われていても実際は1.5人用という印象です)。
中華系のキャンプギア全般に言えることかなと思いますが、西欧のハイエンドブランドと比べて大きく違うのは「パッキングした時の大きさ」です。重量面で高価な製品に肉薄していても収納時にやや大きい、ということが多いように思います。注意点は主にそこかなと感じます。
サイクリストの私達もハイカー同様にやはり超軽量テントが欲しいとどうしても思ってしまう傾向があると思いますが、特にこれからテント泊デビューされる方にとって、超軽量製品は扱いが難しいところがあると思います(引き裂きによるダメージなど)。Naturehike製品はテント泊デビューにぴったりなだけでなく、かつ長く使い続けられるものでもあると感じます。