カスイチ・ウライチ・カスミイチ。霞ヶ浦一周、何て呼ぶ?

茨城県の「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の筑波山エリアを先日走ってきたのですが、帰路に少しだけ霞ヶ浦を眺めていて、ふと思いました。琵琶湖一周は「ビワイチ」って言う。淡路島一周は「アワイチ」。なら「霞ヶ浦一周」は「カスイチ」なのだろうか?

霞ヶ浦

その時、あら、これは語感が良くないかな? と思いました。「カス」の部分がネガティブワードに思われてしまわないだろうか。でも他にどんな略し方があるだろう、「ウライチ」とかかな? などと考え、ネットで検索していたら2018年5月24日のこんな新聞記事を発見しました。

霞ケ浦1周「カスイチ」やめて サイクリング愛称に知事

茨城県の霞ケ浦を1周するサイクリングの愛称として広まりつつある「カスイチ」を巡り、「語感が悪い」といった声が地元で上がり、論議を呼んでいる(…)

カスイチは「霞ケ浦1周」の略で、自転車愛好家の間で自然発生的に使われるようになった言葉とみられる。知事は「行政が何か言うのは本当は慎まなければならないかもしれないが」と断った上で、「できれば避けていただきたい。せいぜい『カスミイチ』か『ウライチ』にしていただけると、語感的にもいいのかな」と感想を述べた。

なるほど、すでにこういう議論が存在していたんですね。いや、待てよ。この記事を読むと「カスイチ」は定着しつつある呼称のようです。

Googleで「カスイチ・ウライチ・カスミイチ」でどれくらいのページがヒットするか検索してみました。すると結果はやはり「カスイチ」がトップ。「ウライチ」は霞ヶ浦ではなく美味そうな肉料理のお店がヒットします。「カスミイチ」はかなり少ない。

カスイチ 6,610件
ウライチ 1,970件
カスミイチ 227件

実際サイクリストは霞ヶ浦一周をどんなふうに呼んでいるのでしょうか。Twitterでアンケートを実施したところ192名の皆様にご回答いただけました。なんと呼ぶのが好きか、という設問ではなく、現実的にどう使われているか、結果的にどう呼ぶのが便利か、というニュアンスでお聞きした結果がこちら。
   

結果「カスイチ」が76%。「ウライチ」が18%。「カスミイチ」が6%という結果になりました。おおっ、Google検索と比率がめちゃめちゃ近似しています。とにかく語感の良し悪しや個人の好みの問題は別として、すでに「カスイチ」が便利な呼称として定着している模様です。

もちろん「カスイチ」という呼称は親しみをこめて使われているはずなので、こうなるともはや変えられないでしょうし、変える必要もないでしょう。ちなみにTwitterで「ウライチ」は北浦方面のことを特に指す場合がある、とお聞きしました。

霞ヶ浦

そもそも略さなければいいじゃないか、なんでも略すな、というご意見も目にしました。

これ、不思議ですよね。日本語だと4文字にいろんなものを略す傾向がありますよね。4文字というか、もしかしすると2音節なのかもしれないけど、自転車関連だけでもたくさんあります。荒サイ、多摩サイ、ゆるポタ、バイクラ、サイスポ、電アシ、ガイツー、等々。

この省略法、ずっと不思議だなぁと思っていたのですが、中国や韓国でも似たような表現を見つけて驚いたことがあります。詳しい例はあまり思い出せないのですが、たとえば「北京大学」は中国語でも「北大」と略すようです。中国国営放送のニュースとか見ていると字幕にいろんな略語が出ます。2文字、2音節。だからこういう省略法は日本独特というより、中国語や漢字文化圏と関係があるような気もします。

と、話は脱線しましたが、もう「カスイチ」でいいんじゃないでしょうか(笑)。霞ヶ浦一周を走るのは「カスる」とかどうでしょう。どう、今度の週末、カスってみる? とか。いいね、カスろうか。カスりましょう。

↓ つくば霞ヶ浦りんりんロード(旧りんりんロード)の走行レポです。写真がたっぷりあるので是非お読みいただけると幸いです。

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