輪行に必須のもの・あるとベターなもの。定番やおすすめ製品のまとめ

電車や船、飛行機に自転車を持ちこむ「輪行」。その際に必要となるグッズについて、私が愛用しているものを交えてあらためて紹介してみます。

輪行用具一式

輪行袋

まず必須なのが輪行袋。本記事では細かい製品情報には踏み込みませんが、大きく分類して「縦置き・横置き」の区別があるということ、「前後輪を外すタイプ・前輪だけ外すタイプ」があるということを理解しておくと良いでしょう。

輪行袋

それぞれのタイプに長所と短所があります。

「縦置き型」は最もコンパクトになるためスペースを取らず電車内でのストレスが最も少ないものです。短所は収納に若干慣れが必要なこと。

「横置き型」は縦置き型より車内でのスペースを取りますが、収納がより簡単。

「前輪だけ外すタイプ」は収納が最も簡単ですが多くの鉄道会社のサイズ規定を超える場合があり、混雑している電車では迷惑になる場合があります。ただし船舶での輪行などでは便利に使える場合もあります。

最も人気のある輪行袋は「オーストリッチ製L-100超軽量型」であると言って良いでしょう。縦置き型のベストセラーです。

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しかし私が愛用しているのはこちら、L-100よりさらに軽量なオーストリッチのSL-100です。これも非常に人気の高い製品です。扱いも特に難しいところはなく、輪行初心者でもL-100のかわりにこちらを選んでも差し支えないと思います。

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エンド金具

後輪も外すタイプの輪行袋の場合、「エンド金具」もほぼ必須と言って良いアイテムです(横置きの場合はなくても良い場合があります)。リアディレイラーとリアエンド・フォークエンドを保護する目的があります。

エンド金具

クイックリリースの場合

クイックリリース式のフロントフォークの場合は、エンド幅100mmの金具を使います。私が愛用しているのはNITTOの「用心棒」。高価な製品ですが、実測重量38gと軽量です。

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クイックリリース式のリアエンド金具の定番はオーストリッチの製品。これはロード用(130mm)・MTB用(135mm)の2つが出ているのですが、MTB用は付属の5mmスペーサーを外すことでリアエンド130mmのリムブレーキロードにも対応できます。迷ったらMTB用を選んだほうが後々便利だったりします。実測重量は129g。

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スルーアクスルの場合

スルーアクスルの場合は少し厄介です。上で紹介したオーストリッチのリアエンド金具はクイックリリース用であり、リアエンドも135mmなので使えません。現在のところリアのスルーアクスルに対応したエンド金具は少なく、有名なのは下のタイオガの製品です。ただ素材が樹脂なのでエンド「金具」ではなく「エンドホルダー」という名前になっています。

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このタイオガの製品は130mm/135mm/142mmエンドに対応している他、クイックリリースと12mmスルーアクスルのアダプターも付属しているのでクイックリリースのバイクとスルーアクスルのバイク両方を運用している方はこれ1つですべてカバーすることができます。

参考:重量比較

ここでちょっとおもしろい重量比較をしてみましょう。下は「オーストリッチ SL-100」と同社のMTB用エンド金具、そしてNITTOの用心棒の総重量です。457gと表示されていますが、金具を束ねているベルクロが9gなので実測は448gになります。でも実際に持っていく場合は457g。

「オーストリッチ製L-100超軽量型・MTB用エンド金具・NITTOの用心棒の総重量

一方こちらは前後輪を外す横置きタイプの輪行袋、サンワサプライの「ホイール収納ポケット付き初心者向け輪行袋(800-BYBAG002)」です。この輪行袋は、エンド金具がなくても使えます。実測重量は469g。上のセットとの差はわずか21gです。

サンワ ホイール収納ポケット付き初心者向け輪行袋(800-BYBAG002)

このサンワサプライの輪行袋はフレームサイズ54の場合で入らないケースがあるという情報があり、タイヤサイズも700×28か32Cが上限の可能性がありますが(筆者は水平トップ長525mm/ハンドル外外400mmm/タイヤ700x25Cで使えています)、サイズがあえば実は総重量的にそれほど重くないバッグでもあります。

輪行初心者で手順をとにかく簡略化したい人・混雑した車内を利用しない方であればこのバッグはエンド金具が不要であるという点でわりと重宝するかもしれません。

スプロケットカバー・チェーンカバー

次にスプロケットカバーとチェーンカバー。これは使う人と使わない人がいます。必須アイテムというよりオプションと言って良いでしょう。目的は、輪行袋の内部をチェーンオイルで汚さない・フレームに傷を付けないため。

輪行袋の内部が汚れると次回以降の使用時にフレームやその他のパーツが油で黒く汚れる場合があります。

白いバーテープや白いサドルなど汚れが目立ちやすいパーツを使っている方は導入を検討したほうが良いかもしれません。装備の重量増になるため私は今では使わなくなりましたが、オーストリッチのフリーカバーは軽量で良い製品でした。

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スプロケットカバーやチェーンカバーの利用者はどれくらいいのだろうか、と思いアンケートを取ってみました。

ローターカバー

次にMTBやディスクロード、グラベルロードの輪行で使うローターカバー。

マルトのローターカバー

これは必須か不要かというと、個人的には「必須」のアイテムであると考えています。

というのも、輪行袋の内部はチェーンやスプロケットの油が付着して汚れる場合がありますが、そうした油がローターに付着すると厄介なのです。ローターの油がブレーキパッドに移るとブレーキング性能が極端に低下します。

ローターを外部の衝撃から守るという目的もありますが、個人的にはこの「油汚れ」からの保護という意味でより大事な製品ではないかと思っています。

わりとかさばるのが残念ではありますが、私が愛用しているのはマルトのスプロケット&ディスクブレーキローターカバー。見た目も値段も安っぽいのですが、15gと軽量です。むかしはもっと厚手の立派な製品(Jagwireなど)を使っていたこともありますが、このマルト製品、必要十分であります。

上のマルト製品は160mmローターをカバーできます。なお「スプロケット&ディスクブレーキ」とありますが、間違っても兼用しないようにしましょう。

パッドスペーサー

ディスクブレーキ搭載バイクでの輪行時はブレーキパッドのあいだにスペーサーを挟む必要があります。このスペーサーは必須です。スペーサーがないまま誤ってブレーキレバーを握るとパッドが押し出されて密着してしまい、現地でわりと大変な思いをします(面積の広いマイナスドライバーのようなものでパッドかピストンをやさしく押し戻すと復旧できますが、時間も労力も要します)。

ディスクブレーキ用パッドスペーサー

パッドスペーサーは完成車かブレーキ単体にメーカー純正品が付属すると思うのでそれをなくさずに大事に使うか、汎用品を見かけたら買っておきましょう。もしない場合は名刺などをうまくたたんでパッドのあいだにつっこんでおくという応急処置法もあります。

ニトリルグローブ

作業用の手袋を輪行の必須装備と呼ぶ人はあまりいないと思いますが、私の場合はこのニトリルグローブが最近欠かせません。どんなにうまくやっても作業中に手は少し汚れます。ほんのわずかな汚れであればライドで使うグローブで作業しても良いかもしれませんが、万一輪行解除時にチェーンが盛大に絡まってしまっているような場合、この使い捨てグローブが大変役に立ちます。

使用後は上下をひっくり返してツール缶などに入れておき、帰宅してから捨てます。作業時は片手分だけあると良いので1ペアあると行きと帰りとで便利に活躍します。