はじめてのパニアバッグにORTLIEB バックローラー・シティを選んでみた

少し前からリアキャリアとパニアバッグに興味を持ちはじめました。リアキャリアというと、とにかく自転車が重くなるという印象があるので敬遠していたのですが、最近の猛暑ではバックパックで走るのは厳しいものがあります。

野山北・六道山公園

天気はいいけどとにかく暑い

しかし数日の自転車旅行に行く場合、大型サドルバッグだけでは足りないなぁ、と思ったのでした。私の場合、輪行袋やスマホ・着替え・日用品は勿論、ミラーレスカメラとノートパソコンも持っていきます。大きいリュックならなんとかなりますが、やはりこの暑さ。

というわけではじめてリアキャリアとパニアバッグを買ってみました。キャリアについてはいずれ別記事で紹介する予定なので、本記事ではオルトリーブのパニアバッグ「バックローラー・シティ」を紹介します。

ただの袋です

なにしろはじめてのパニアバッグです。何を選んだら良いのかわかりません。しかしオルトリーブ製品が定番であるのは間違いなさそうなので、その中から吟味した結果いちばん安価な「バックローラー・シティ」にたどり着きました。2個セットで売られている商品です。

ORTLIEB バックローラー・シティ

ORTLIEB バックローラー シティ。色は汚れが目立つ白(笑)

カラーはブラック・ホワイト・レッドの3色があります。無難なのはブラックでしょう。汚れが目立ちません。しかしそういう理由で暗い色のアイテムばかり選びがちになるのもつまらないので、思い切ってホワイトにしてみました。予想通り、1回乗っただけで汚れが目立ちました(笑)。

でも、いいじゃないですか。余談ですが、最近「普通に使っていった結果、少しつづ傷んでいくモノの姿」を眺めるのが好きになりました。バッグしかり。フレームしかり、ホイールしかり。

閑話休題。このバッグはオルトリーブの他のバッグ類と同じく、くるくると巻いていってサイドでバックル留めするタイプ。当然ながら、防水です。サイドにはホームベースのようなかたちの反射材があしらわれています。クルマのヘッドライトでピカーと光るので大変ありがたいですね。

ORTLIEB バックローラー・シティ

サイドには反射素材があります

袋を伸ばすとこんな感じ。ただの袋です。巨大な筒です。それ以上でもそれ以下でもないという感じ。

ORTLIEB バックローラー・シティ

ただの筒状の袋です

袋の中はどうなっているかというと、中仕切りも何もなく、オルトリーブの「旧型サドルバッグL」などで残念がられていたあの巨大なリベットが9個もあります。でも大きい袋なので、これが邪魔で収納量が減る、という心配はないと思います。

ORTLIEB バックローラー・シティ

袋の中。オルトリーブ伝統のでっぱりリベットあり

中仕切りがないと目的のモノを取り出すのが難しいです。そのため自分は「バッグ・イン・バッグ」的な運用をしています。財布やスマホなどを入れた小さいバッグ、カメラを入れるクッションボックス、着替えを入れた袋、輪行用具一式を入れたサコッシュなどを入れます。

フックの位置調整は3mmアーレンキーで

リアキャリアには上の2つのフックと、下の1つのフックで固定するのですが、これらのフックの位置調整には3mmのアーレンキーが必要です。ストラップ・ハンドルでつながっている2つの上フックは間隔を調整できます。下の爪状のフックは位置と角度を調整できます。下フックの土台は、必要があれば上下を入れ替えることもできます。

ORTLIEB バックローラー・シティ

背面の様子。フックの調整には工具が必要

下側のフックは、こんなふうにリアキャリアの支柱に横からスライドさせるだけ。ちなみにこのキャリアはTOPEAKのスーパーツーリストDXというモデル。

ORTLIEB バックローラー・シティ

下側のフックは横から入れるだけ

この下側のフックですが、私が使っているリアキャリアだと右側にバッグをひっかける設定にすると、左側にはひっかけられません。工具なしでフックの位置を変えられると便利なのですが、実はオルトリーブのハイエンドモデルにはまさにその機能が搭載されています(記事の最後のほうで説明します)。

取っ手のストラップで上フックをリリースできる

下のフックはただラックの支柱にスライドさせるだけなのですが、上の2個のフックは付属のハンドストラップが解除具になっているのが面白いです。ストラップをひっぱり上げると爪が外れてバッグを持ち上げられる。それ以外の時は外れない、というわけです。うまくできています。

ORTLIEB バックローラー・シティ

取っ手のストラップは上フックの解除具にもなっています

やや重いものを運ぶバッグなので、キャリアの低い段にひっかけています。

ORTLIEB バックローラー・シティ

上フックをラックにかけた様子

片側にバッグ1個だけをのせた場合の走行感

両側に同じくらいの重さの2個のバッグを積載したほうが安定感のためにはベターでしょう。しかし、片側にバッグ1個の運用でもフラフラとして困るとか、ハンドリングに影響が出るような感じはないです。バッグ側が確実にちょっと重いのは体感できますが、それで困るという感じは今のところないです。

ただ車体感覚が違うというか、いつも何気なく通っている箇所でバッグがあたったりするので、そのあたりは慣れが必要だと思います。

ショルダーストラップは別途用意する必要あり

この「バックローラー・シティ」ですが、ショルダーストラップが付属していません。フックを解除するハンドストラップで手持ちはできますが、肩にかけたいなら市販のストラップが必要です。Dカンがあるので付けられます。私は300円くらいの「リヒトラブ・ショルダーベルト」を付けています。長さは20cmのタイプですが、伸ばすとバッグをたすきがけできます。

リヒトラブのショルダーベルト

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QL1, QL2.1, QL3.1の違い

上の「フックの位置調整」でも触れましたが、この「バックローラー・シティ」は調整に3mmアーレンキーが必要です。このタイプのフックは、オルトリーブ製品では「QL1(Quick-Lock 1)」と呼ばれています。

しかし上位モデルの「QL2.1」はツールなしで位置調整ができます。またキャリアにあらかじめフック受けを取り付ける「QL3.1」というタイプも存在します。

QL2.1対応のBACK-ROLLER CLASSICとQL3.1版のBACK-ROLLER URBAN LINE

QL2.1対応のBACK-ROLLER CLASSICとQL3.1版のBACK-ROLLER URBAN LINE © ortlieb.com

全部でQL1, QL2.1, QL3.1という3タイプのフックが存在するわけです。

使い方が簡単なのはQL2.1でしょう。ただ、いつも同じキャリアで同じバッグを運用するのであれば、自宅でフック位置を調整しておけば良いだけなので、左右のバッグの掛け替えをしないのならQL1で困る、ということは特にないでしょう。

上位モデルとの違い

私が購入した「バックローラー・シティ」は、オルトリーブのパニアバッグシリーズの中でもいちばん安いモデルです。より上位のモデルとの大きい違いは、Quick-Lockとショルダーストラップの有無です。

たとえば下の「バックローラー・クラシックQL21」は、型番からもわかるようにツールなしでフック位置を調整可能な「QL2.1」を採用しています。またショルダーストラップがあらかじめ付属しています。

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「バックローラー・シティ」は¥11,698で購入しました。一方「バックローラー・クラシックQL21」は現在、amazonでいちばん安いのがレッドの¥16,986。ブラックだと¥20,992します。5,000〜10,000円くらいの価格差があります。

Quick-Lockシステムとストラップ以外の仕様の違いは、「バックローラー・クラシックQL21」には内ポケットがあること。

それ以外は、メーカースペックを見ると全く同じです。袋の寸法、素材、防水性能(IP42)、収納量、どれも同じ。

重量は「バックローラー・シティ」のほうがシンプルなぶん、200g軽量です(公称重量は1個760g)。

私が別途購入した先述の「リヒトラブ・ショルダーベルト」は1本が実測51gで、2本だと102g。すると簡易なストラップ込みで「バックローラー・シティ」のほうが100g軽量、というアドバンテージもあります。

「バックローラー・クラシックQL21」のショルダーストラップはちゃんと肩当ても付いている立派なものなので、長い歩きがある場合は魅力的です。内ポケットもあります。しかしQL2.1+ストラップ+内ポケットだけで5,000〜10,000円高いというのはどうもなぁ、と思い、今回はこの「シティ」にしてみたのでした。

最初から完成された使いやすいパニアバッグが欲しい場合は「バックローラー・クラシックQL21」などの上位モデルが良いかもしれません。一方、バッグ自体はシンプルなもので良いのならこの「バックローラー・シティ」はなかなかお得な選択肢になると思います。