近年発売されるGPS付サイクルコンピューターの性能の高さには、正直驚かされるばかりです。
価格帯も様々で、使用者の好みに合ったものを選べるようになってきました。
私はメジャーな物に飛びつかないマイノリティ(ヒロインよりサブキャラやモブに萌える)タイプで、GPSでも台湾の新興メーカーBrytonのRider 450を選んでしまったのでした。
Rider 450を選んだ理由
Rider 450を選んだ理由を列挙してみました。
- GPSで各種ログが取れる(GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS(みちびき)に対応)
- マップが見られる(Open Street MAPを採用)
- ナビ機能がある(リルート機能なし)
- 勾配が分かる
- 駆動時間が長い(最長32時間)
- 給電しながら運用できる
- バックライト搭載(自動・手動点灯、各種秒設定あり)
- 比較的安価である
他にもANT+対応でケイデンス、ハートレート、パワー等を計測できるのですが、レース志向でないゆるふわ自転車乗りには過ぎた機能です。(そもそもGPSだって過ぎた機能だろ、とは言わないで…)
※一応、ケイデンスはCAT EYEのサイクルコンピューターで計測しています。
外観・性能はいかがなものか
外観
ブランドロゴが賑やかですね。ディスプレイの額縁はやや広めです。
ボタンは計6つ。
- 左上:上送り、マップズームUP
- 左下:下送り、マップズームOUT
- 右上:スタート、ラップ計測、決定
- 右下:一時停止、ストップ、メニュー呼び出し、戻る
- 下部左:画面切り替え(ループ式でバック無し)
- 下部右:電源、バックライトON・OFF
固定はガーミンタイプのマウントにゴムバンド留め。(各社アウトマウントに対応)ストラップ付属。
ディスプレイ
視認性は良好。バックライト非点灯でも比較的見やすいです。
バックライトの明るさ調節が無い(濃度調節あり)ようなので、夜間、街灯がない道路では眩しく感じるかもしれません。
スマホとの連動
専用のアプリがあります。(Android/iPhone)
本機で行なえるほとんどの作業がスマホから可能です。これは大変便利。
画面設定などは直感的に設定ができます。
また、Strava等のアプリとも連携ができるので、走行後はすぐにログを共有できます。
表示画面設定
最大で5ページ10項目を表示できます。
基本マス目ですが、項目の表示個数によってややクセのあるレイアウトとなっています。
OFF出来ない項目はページ1、ルートナビです。
Lap1、2は走行を開始し、ラップをカウントすると表示されます。
高度はルートナビ機能を使用して、ルートを呼び出した際に表示されます。
WLANが使える
本機側で設定をすれば、ログのアップからファームウェアの更新(接続後自動で確認)まで可能です。
以前の機種では転送速度の遅さを指摘されていましたが、本機はそう感じませんでした。
(※環境によってはフリーズすることがありました。原因は不明)
ルート作成とナビ機能
ルートは過去に自身が走ったデータをルート化、もしくはあらかじめ作成したルートを本機ルートフォルダ(Extra Files)に入れる事が可能です。(gpxファイルのみ)
ただ、PCと接続するとルートフォルダが初期化されてしまうのは何とかしてほしいものです。
ナビ機能にリルート機能はありません。道を間違えたら自力で本線に戻る必要があります。
個人的にはルートを表示するだけの機能が欲しかったです。
マップは自身のいる範囲しか表示できません。マップアプリのような使い方はできないので注意です。
マップは100、200、500m、1km、2kmの5段階表示。
200m表示から国道は黒線で表示されます。
購入後しばらくして気が付いた事
高度の誤表示
電源を入れてGPSを測位すると、なぜか高度が低めに表示されます。(個体差かどうかは不明)
しかしながら、修正する方法があるので安心してください。
修正方法 1 スマホとペアリングする
これが一番簡単です。
ペアリングすると正しい標高に修正されます。
※必ずスマホ側のGPSとアプリの自動高度修正がONになっていることを確認してください。
修正されればスマホとのペアリングを解除してかまいません。
修正方法 2 高度修正を行う
本機またはスマホで高度修正を行えます。
【本機で行う場合】
メニュー画面→設定→高度→高度
の順で修正できます。
【スマホで行う場合】
設定→高度補正
の順で修正できます。
※いずれも電源を入れ直すたびに修正が必要です。
マップに表示される自車位置
おわかりいただけただろうか、道路に対してちょっとだけ左に寄っています。
全く見当違いではない為、問題ないと言えば問題ないのですが、気になる人は気になる。そんな感じのズレです。
GPSの測位精度が高い為かな?と思い、徒歩で道路の右端を歩いてみましたが、変化なしでした。マップとわずかにズレがあるようです。
(※後述する走行データでは道路とのズレは確認できず)
実走してみた
自転車に取り付け、近場を40kmほど走行してきました。
使用感は大変良好です。頻繁に使う下側左ボタンも押しやすいです。マップへの切り替え時間だけ、やや時間がかかりますが、表示後のマップの追従性は問題のない範囲です。
万が一、走行開始時にスタートボタンを押し忘れていても、本機がスタートするか確認メッセージを表示してくれるので安心です。(動き出した位置からログをとってくれます)
マップ画面を使う際、市街地では100m、田舎道では200mにすると把握しやすかったです。
ランドマークやコンビニ等の表記はありませんが、すっきりしていい意味で見やすいです。
Bryton ActiveとStravaのログ画面です。
Stravaの方が実走行の時間と平均速度を表示します。それ以外はマップの結果もズレ等は見られません。
なかなか良いのではないでしょうか。
これは人に勧められるサイコンか?
GPS精度、ナビ機能、スマホとの連動、データアップロードのしやすさ、価格総合的に判断して、十分お勧めできるサイクルコンピューターと言えます。
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