フロントラックというものに手を出してしまいました。と言っても、パニアバッグをひっかけるようなキャリアではなく、上にちょこんと荷物を置いて走れるようなものを探していたのでした。
ADEPT トラスポーターラック
この手の製品で、
- カッコいい
- 取り付けが簡単
- 重くない
- 安い
- 入手性が良い
- 品質が良い
ものを探した結果、ADEPTの「トラスポーターラック」に辿り着きました。これは非常に人気の高いものらしく、フロントラック初心者の私にもピッタリであるように思えたので早速購入しました。
どうですか、なかなかカッコいい雰囲気でしょう。ADEPTの製品は他にもEQUIP WRAPというものをシングルスピードバイクで使っていてとても気に入っています。機能的でシンプルでおしゃれな感じのアイテムを出しているブランド、というイメージがあります。
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取り付けのための各種金具が付属するのですが、このラックの特筆すべきところはシングルスピードのナットやクイックリリースに共締めすることも、フォークのダボ穴に固定することも、どちらも可能なところです。だからダボ穴のあるグラベルロードにも、ピストバイクにも設置できます。
ナットやクイックリリースに共締めする時は、キャリアーレッグの穴をこの状態で締めます。
ダボ穴に留めたい時は、付属のスペーサーを入れて穴を小さくして、付属のM5のボルトで留めます。
しかしレッグの先端の曲がりが反対向きになるように入れ替えたら、問題なく付きました。なので説明書のイラストにはあまりこだわらずにセットアップしてみると良いかもしれません
重量は、実際に私が使う各種ボルトやワッシャー込みで578gでした。全然軽量ではないですが、まぁこんなものかと思います。これを付けた状態では輪行などは絶対に無理なので、極端に重くなければOKとします。
もう一点気になったところ。フォークのマッドガード用の穴に通す付属のボルトがM6の60mmなのですが、私の自転車だとこれが長すぎました。12mmほど飛び出しているので、そのうち50mmくらいのボルトを調達する予定です。取り付ける自転車に応じてこうした細かい調整は必要になってくると思います。
値段は¥4,500くらいで、見た目も品質も合格点。人気製品なだけあるなぁと思いました。非常に良いものです。
このラックにベルクロで留める「ラックバッグ」を取り付けるのも良いですし、ドローコードを括り付けておけば缶飲料の入ったダンボールとか、水の24本パックとか、寝袋とか、そういうものを運ぶのに便利です。大きい買い物やキャンプ、旅がはかどります。
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あとあまりスマートではないですが、リュックをここに置いてコードで縛っておくのもありです。
WALD 137 バスケット
というわけで、ADEPTのトラスポーターラックはひとまず「買って良かった、嬉しー」という感じだったのですが、ある時スーパーで食材を多めに買って、ビニール袋に入ったそれをこのラックの上に置いてゴム紐で縛ろうとしたところ、どうも安定しないんですね。
結局、ハンドルバーに袋を引っ掛けて帰ったのですが、目の前にあるこのラックを使えていないのがもったいなく思えました。
そこでこのADEPTのラックに合ういい感じのバスケットがないか探したところ、これまたこの手の製品としてはかなり定番であるらしいものに辿り着きました。それが「WALD 137」です。
私、はじめて自転車のカゴって美しいものなんだなと思いました(あとこれも沼っぽいので気をつけたほうが良いと思ったw)
これはキャリアーレッグなどで直接ハンドルやフレームに取り付けられるタイプと、バスケット単体が用意されいて、私が買ったのはバスケット単体。これをタイラップでADEPTのラックに取り付けてみました。
ブレーキワイヤーの取り回しの関係でラックから少しはみ出す感じでの取り付けとなりましたが、豚肉や貝や海老や大根やじゃがいもが入った袋を入れるだけのなのでそのへんは適当でも全く問題ありません。
さらにフロントラック専用設計ではないバッグ、例えばamazon basicのデジタル一眼レフ用カメラバッグ・Lサイズをちょこんと置いておくこともできます。
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ハンドルバーバッグを使えばいいんじゃないかという話もありますが、カメラ専用バッグはやはり使いやすくて、それでいて自転車向きではない、みたいなことが結構あります。「フロントラック+バスケット」はそういう問題へのバーサタイルなソリューションです。
ペットと一緒にお出かけしたい人はペット用の深めのバスケットをADEPTのラックにタイラップで縛る、という使い方もあると思います。
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上は私が買ったWALD 137の商品リンクですが、型番の「GB」はGross Blackの意。他にシルバーの「CP」もあります。
あとこのWALDのバスケットは、勿論リアラックで使っても何の問題もありません。
走行感への影響は大きい
実際にこの組み合わせでしばらく使っているのですが、便利でありがたい反面、やはり重さが気になります。
ADEPT トランスポーターラックの578gに加え、WALD 137バスケットの実測重量が539gなので、これだけで1,117gです。さらにそこに1〜3kgある荷物を入れて走ると、ハンドルは取られまくりで、スポーツバイクの軽快な走行感はかなりスポイルされる感じです。
同じ重い荷物を運ぶにしても、リアのパニアバッグのほうがハンドリングへの影響が断然少ないです。そのためどうしてもフロントラックでないと運びにくいもの、例えば先に書いたようにペットであるとか、あるいは大きい植木鉢とか、そういうものを運ぶのでなければ、リアでパニアバッグやラックバッグを使ったほうがライドも楽しめる感じはします。
だがしかし。ADEPTのラックにしても、WALDのバスケットにしても、めっちゃカッコ良くて使っていて幸せな気持ちになれます(笑)。本格的に走る自転車ではなく、そこそこスポーティーなバイクを買い物にも使う街乗り自転車に仕立ててこれらを使う、というのが私にとっては最適解かなという気がします。