ヨアン・バレリがブレーキレバーを水平にセットして乗る本当の(?)理由

フランス・ニース出身のMTB選手、ヨアン・バレリ(Yoann Barelli, 現在はカナダ・ブリティッシュコロンビア州ウィスラー在住)。この方はいつもブレーキレバーを地面に対してほぼ水平の角度にしてライドすることで有名らしいです。

それは何故か。その背後に隠された真実(?)を本人が語る動画を発見したのでご紹介します。

俺には3つある

彼は大体こんなことを言っています。

やあ! 今日は僕のブレーキレバーがなぜ水平になっているのか、その秘密を明かそうと思う。

もう4年間も言い続けてきたけど、(ブレーキレバーが自然に腕の先にあると)親指でこんなふうにグリップを握り込むから、4〜5分も乗ったら腕が収縮してパンパンになってしまう。それにこうしてレバーを水平にしていれば掌の広い部分で支えられるから親指を握りこまなくていい、それに上体がスーパー起き上がってリラックスした姿勢になるし安心感もある、トレイルの先の地形を早めに、よく読めるようになるだろ?

実はそういうのは全部ウソだ。

実はカメラの前で話すのは辛いことだが… 僕は基本的に障害を持っているんだ。

精神的な障害ではない。身体的な障害だ。

僕は医学的な問題を抱えている。

僕にはボールが3つあるんだ。

そうなんだ。3つあるんだ。そしてそのうち1つがサドルにひっかかってしまうんだ。

でもブレーキレバーを水平にすることでこの問題を回避することができるんだ

真面目な顔で話しているので、これは驚きました。

しかしもっと驚いたのは、次に彼がイラストを使って説明していた内容です。

なんと彼の身体の中には、指先と「中央のボール」を接続するケーブルが通っていて、ブレーキレバーを水平にした上体でハンドルに手を置くとそのケーブルがいい具合に引っ張られて「中央のボール」が上にグッと持ち上がる。

その結果、サドルに座っていても苦にならない、ということらしいんですね。

だからこのブレーキレバーのセットアップは全てのスリーボーラー(ボールが3つの人)とモノボーラー(ボールが1つだけの人)に向いている。

これで問題が全て解決する。

だそうです。

本当でしょうか。

信じるか信じないかはあなた次第です。

医学的には2つ以上のボールがある例が実際に認められているそうです。しかしその症例は極めて少なく、確認されている数は世界で201例のみとなっています。

出典 Polyorchidism – Wikipedia

(個人的には「実はそういうのは全部ウソだ」と彼が否定した理由が本当の理由だと思っています)

視聴者の声

この告白動画を見た視聴者は次のようなコメントを寄せています。

  • 君の手がボール用ケーブルに繋がってるなんて知らなかったよ
  • この動画を撮ってくれて、お前のことを誇りに思う。これはMTBコミュニティにおける俺たちスリーボーラーズにとって大きい前進だ
  • ケーブル? ワイヤレスだと思っていた…
  • なんてことでしょう… 私はいまレストランで座って泣いています… コーラ吹いた後に
  • 俺は… モノボーラーなんだ… 特別な自分であり続けるためにこのテクニックを使ってみるかもしれない
  • この動画は4月1日用に取っておいたほうが良かったんじゃないのか
  • 「精神的な障害ではない」 本当か?

フラットバー用ブレーキレバーの角度について

真面目な話ですが(いままでも真面目な話だった可能性はあるのですが)、フラットバー用ブレーキレバーの角度調整は気をつけないといけないところがあります。

長時間ハンドルに手を預けることになるので、やはり手首の角度に少しでも無理があると腕が張ってきたり、ひどい場合には腱鞘炎のような症状が出てしまうこともあります。

ちょうど良い角度は人によって様々かもしれませんが、私の場合は、ブレーキレバーに指を伸ばして触れている時に手首がほとんど曲がらないような角度に調整しています。いつでもレバーを引けるように指を伸ばしていることが多いからです。読者の皆さんはどんな角度がお好みでしょうか? 是非教えて下さい!

Shimano Ultegra BL-R780

ライド中、ブレーキレバーに指をかけた時に手首がほぼ曲がらないのが私の基本ポジション

手首が常時、少し上を向いていたり、下を向いていたりすると、私の場合はちょっと違和感があります。

でも、そういうセットアップが合っている方もいるかもしれません。

しかしいきなりヨアン・バレリのようにレバーを水平にして10kmも20kmも乗ってしまうと、手首を傷めたり逆に腕がパンパンになってしまう可能性があるので、気をつけたほうが良いでしょう(そもそも平地ではこうした極端なセットアップは不要だと思います)。

実際のところ、角度が非常に急な坂などを腰を引いて下ったりする時に、この水平なレバー角度が合理的になることもあるような気もします。また完全に水平とまでは行かなくとも、かなり水平に近いレバーポジションを好むMTB(エンデューロ系)選手は、調べてみたところ結構いるらしいので、それは新しい発見でした。

この記事を書いた人