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タイヤ・チューブ製品レビュー

IRC BOKEN PLUS (650 × 47B):重量を感じさせない走行感の軽さでロードプラスの魅力を再発見

4.5
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IRC BOKEN PLUS (650 × 47B)の製品レビューです。BOKENはIRCのグラベルタイヤシリーズで、うち650Bが用意されているのがBOKEN PLUS(42/47mm)。筆者が使っているのは47mm版です。約2ヶ月、500kmほど街と野山を走り回ってみた感想を書いてみます。

IRC BOKEN PLUS (650 × 47B)

▼ 参考:IRCのグラベルタイヤ・ラインナップについては下の記事で紹介しています

IRCのグラベルタイヤにはどんな製品がある?ラインナップとユーザーの評価を観察しよう
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仕様・品質・セットアップ

BOKEN PLUSはトレッドセンターがスリックで、サイドに3列の低いノブが並んでいます。舗装路での快適性と、ダート・グラベルでのある程度のグリップを両立させるコンセプトの典型的なトレッドパターンで、ロードプラス定番のWTB Byway TCSのそれとよく似ています。舗装路だけならオーバースペックですが、整備されていない林道やダートに入っていくような時に好適です。

IRC BOKEN PLUS (650 × 47B)

実測重量は公称値595gに対して611/621gとやや高めに出ました。ロードプラスを使う時点で重さはほとんど気にしていないわけですが、最大26g増はやや大きいかも。

IRC BOKEN PLUS (650 × 47B) 実測重量

インストールは相当簡単な部類に入りました(筆者はHUNT 650B ADVENTURE SPORT DISCを愛用)。ケーシングには適度な弾力性があり、片側のビードを中央に落とせば反対側は簡単。バルブコアを外した状態で安物のチューブレスタンクからエアを一気注入すると片側のビードが上がり、その後は手動ポンピングのみでビード上げ完了(40psiでパン!と上がった)。

ビードが上がったかどうかはサイドのラインで目視しやすい。シーラントはタイヤサイドからStan’s NoTubesを90ml入れましたが、タイヤ表面からのシーラントの染み出しは他社製品同様、少しは見られたものの気密性は高い印象。エアの減りはこれまでに使ってきたWTCの650Bタイヤ2製品よりもはるかに遅い。少なくともHUNTのホイールとの相性はバッチリでした。

ところで最初の何度かのライドで謎の穴に気付きました。最初は小石でも埋まったかと思ったのですが、観察すると下の写真で見えるような穴が数箇所ありました(これは何だろうと思っていたのですが「この穴が消えたらタイヤ交換時期」を示すトレッドの摩耗インジケーターなのかもしれません)。

IRC BOKEN PLUS (650 × 47B)

あと、ややどうでも良い話ですが、タイヤのロゴをホイールメーカーのロゴと併せてハメてみたところ、反対側でロゴ同士がずれてしまいました(バルブ側に合わせたほうが良かったか)。

IRC BOKEN PLUS (650 × 47B)

走行感

肝心の走行感はどうでしょうか。埼玉・東京西部の舗装路・割れた林道・舗装されていない林道・山道等々、様々な路面で使ってみましたが「実測重量を感じさせない転がりの軽さ」は特筆すべきものがあるように感じます。しなやかさ・柔らかさはあるもののペラペラ感は皆無で、まぁこれはいいタイヤだなー、というのが正直な感想。楽しくて気持ちが良い。しっとりしつつも軽い。

IRC BOKEN PLUS (650 × 47B)

空気圧はタイヤサイドの表記を見る限り40-50psi(≒2.76〜3.45bar)となっています。が、空気圧ゲージ持参でさまざま試してみたところ私には1.5〜2barの間が気持ち良い。最適な空気圧は体重や車重にもよるので一概には言えませんが、下限の40psiは高すぎるのではないかという印象を持ちました(法律的な問題で推奨空気圧が高めになっているような気がします)。

舗装路での軽さがあるのは勿論、スピードを出さなければ3cm程度の石がゴロゴロしているような道でも気持ち良く走れます。濡れたダートの急斜面を登りはじめると途端にグリップしなくなりましたが、そこはセンタースリックなので当然。

IRC グラベルタイヤ 路面による製品選択表

© IRC

低圧なら乾いたダートのそこそこの斜度でもグリップも高く、まさにグラベルタイヤという感じです。IRC推奨のカバー路面(画像上)よりも守備範囲は断然広いと思います。

ロードプラスの魅力を再発見させてくれたタイヤ

筆者はグラベルバイクで700cと650B両方のホイールを使っていますが、正直最近は650Bの出番が減っていたところでした。快走したい!速さと軽快さを楽しみたい!となると、どうしても大径の700cを選んでしまいます。特に都市部では650Bが鈍重に感じられることもたまにあるんですね(フカフカ感は気持ち良いけれども)。

IRC BOKEN PLUS (650 × 47B)

花を踏まないように気を使って撮りました

しかしこのBOKEN PLUSは650Bのそんな鈍重さを払拭してくれるような走りの軽さがあり、この春はずっと使い続けています。700cホイールの場合、多幸感をもたらすドーパミンが攻撃性の高いアドレナリンに移行していく感覚が出てきたりしますが、BOKEN PLUSの650Bは極端な感覚をもたらさず、落ち着いた気持ちで自然の中に入っていける感じです。

インストールも私のホイールでは簡単で、エアの減りもかなり遅く、値段も競合製品より安い。手に取った品質も好印象、重さからは想像できなかった軽快感。かなり気に入っているタイヤです。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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